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![]() 奥さんは30年前の初演も見たらしいけど、おれは初めてだった下谷万年町物語。 シアターコクーンで1月25日。 唐十郎に蜷川幸雄だから疲れるだろうと覚悟して行きましたけど案の定疲れた。 だけど疲れたぶんだけちゃんと面白かったっていうか、疲れることと面白いってことが直結してるとでも申しましょうか、うまくいえないけどなんかそんな感じの疲れ方と面白さだったな。 演じられようとして演じられなかった芝居のために、これはポスターに書いてあった惹句で、たしか藤原竜也の洋ちゃんのセリフでもあったんじゃなかったかと思うんだけど、ようするにそういう芝居なんでした。 よくわかんないんだけどすごく面白い。 難解つうのとはちがうと思うんだけど、わかんないんだ。 しかも、不覚にもわけのわかんない場面で感動までしてしまった。 なんなんですかねいったい。 とにかく登場人物みんな、やたらにしゃべりまくるんだ。 やたらめったらな長ゼリフにいったいぜんたい意味があるんだかないんだか、だけど見てるうちに語られてる中身より長ゼリフであることそのものに意味があるんじゃないかって気がしてきたりする。あたかもこの世は語られることによってのみ成り立ってるんだっていうようなね。 とにかくだれもかれもが消防車みたく大量のセリフをどどどどどどどどどって吐き出す。 しかもその長広舌とギトギトとした衣装とクドい舞台装置がみんなおんなじ方角を向いてる。 いったん始まったら最後観客はどーやってもこのクドクドしい世界から逃れられません。 しかもですね。これはオトコばかりが出てくる芝居でなおかつそのほとんどがオカマなうえに唯一オンナの宮沢りえは男装の麗人てやつですから、男のカッコしてんのがオンナで女のカッコしてんのがほとんどオトコだったりしてるんだ。そのうえ残りのオカマじゃないオトコのうちの半分以上はオカマの役を演じる役者の役だったりしてややこしさに磨きをかけるんだからさ。 でもってそのオカマだらけの上野公園で深夜警視総監がオカマにぶん殴られたりするいっぽうで宮沢りえはヒロポン中毒だったりするんだがそれはしかし昭和23年のことで、ようするに出てくるニンゲンがオカシイのか時代そのものがオカシイだけでニンゲンがオカシイわけじゃなかったのか。 とにかくそんなことは考えまいと思うんだけど何かがぐるぐるとアタマの中を渦巻いてしまうとこがもしかすると長ゼリフの効用だったりするのかもしれない芝居なのだった。 しかしまあ突然ハナシが変わってすいませんけど、宮沢りえはいい俳優になったもんですね。 おれ「花よりもなほ」とか「たそがれ清兵衛」なんかの映画で宮沢りえを見て、あーなかなかこの人もいい感じな役者になってきたねえと思ってしばらくしてから、野田秀樹の芝居に出てるのを見てこれがまたずいぶんな長ゼリフの嵐でいやーこいつはたいしたモンだ。こりゃあ相当な鍛錬を重ねたんだろうなあと感心して、それからこの下谷万年町物語のキティなんだ。 まったくもって、いい舞台俳優になったねえ。 しかもモトがあの宮沢りえなんだから、キレイだ(笑) そして今回はそのキレイなりえちゃんが舞台を埋め尽くすバケモノのよーな(つかバケモノのよーに描かれた)オカマのなかにだた一人いて、そのうえときどき長くてキレイな足まで見せてくれちゃうモンだからもうハッキリいってどこを見てたら気持ちいいのか、どこを見るとキモイいのか、そんなこんなでアタマのなかがヒドいことになって余計疲れたような気もするんだよ。ぐったりしたい方は2月12日まで渋谷。三幕休憩含め3時間半超の長丁場す。 ![]() ![]() たった4センチだからさ、雪ったって。 積もったとはいわないんじゃないんですかね、これは。 おれ、うんと若いころ仕事で2年間つごう足掛け3回の冬を青森県で過ごしたことがありますけど、よく津軽の人たちが東京がちょっとの雪で大混乱するのを笑ってたよなあ。たしかにそうだよなあと思うよ。 青森市の新町通にいて、ほとんど目と鼻の先みたいな次の仕事先に行こうと思ったら突然のすごい吹雪で一歩も歩けなくなって、あわてて電話ボックスに飛び込んでその仕事先のオヤジさんに「吹雪になって行がれねー!」って連絡したなんてことがありましたね。 べつに八甲田山じゃなくたって平らな街中だろーがなんだろーが雪ってのは凶暴なモンだなあって、大阪生まれのおれはホントに3回の冬の間、いったい何回思ったか知れやしません。 そのかわりっちゃあアレですけど、たいしたことない台風で青森のヒトが大騒ぎしたときお返しに大笑いしてやったけどさ。 それでゆうべは東京としちゃけっこうな勢いでやたらにぼとぼとした重たい雪が降るなかを、虎吉っつぁんと二人して今月いっぱいで店じまいする新橋烏森マッカーサー道路脇の昭和なカラオケスナックに繰り出したのでした。 そしたら、さすがにこの雪だ。 先客はたったひとりで、しかもそのお客さんもおれたちが雪まみれのカッコで店に飛び込んできたの見たとたんにビックリして帰っちゃって、あとはトラキっつぁんと二人で閉店まで貸し切り状態になっちゃった。 だけどね。 おばちゃん言うに今夜は予約のお客さんで満杯の予定だったんだって。 ほんらいなら名残を惜しむお客さんで押すな押すなの大盛況のハズだった。 そしたら、この突然の「大雪」でだーれも来ないんだってさ。 おれたち二人はお客満杯だろうからって途中でヒロタのシュークリーム12個も手土産に買ってったのにさ。おかげでヒロタのシュークリーム3個も食うことになっちまったじゃないすか。 しかし酔客なんてえやつらはじつにまったく薄情だねえ。 まあだから水商売ってんでしょうけど、 なんかちょっと情けねえなあって気分ではあるよ。 おなじ飲んべとしてさ。 だけどアレですぜ。あのくらいの雪で飲み屋にお客来なくなっちゃってたら、 雪国の冬にゃひとりの酔っぱらいもいなくなっちゃうじゃありませんか。 また笑われちゃうよ、青森の人たちに。 ![]() クロスの色が写り込んじゃってるから各自補正して眺めて下さいまし(笑) とりあえず初めて漬けてみたので漬け汁などネットで見つけた作り方そのまんまです。 売ってるやつのように甘くないからいい感じだけど、次回はさらにウチ好みの味になるようにいくつかアレンジを加えてみることにしよう。 料理本でもネット上に公開してくれてるレシピでも、だれかに教えてもらった作り方でもそうなんだけど、まずは教わったその通りにケンキョな気持ちで作ってみるのがおれは大事だと思ってんです。 なにせこちとらズブのシロートですから、その通りに作ったって材料、調味料、道具それになにより自分の技量のモンダイもあるからまったくおんなじモンが出来ることなんてありえない。だからまず出来るだけその通りに最低1回は作ってみて、それから自分の好みと自分のやれる範囲に合わせて調整つうかアレンジつうか変更を加えてくわけです。 そうすると何回目かに(2回目かもしれないし百回目かもしれないけど)「これでいいじゃん、これからはこのやり方で作ろう」つう自分なりの手順が出来てくるわけね。ぎゃくにそれだけ繰り返してやってみようと思えない品は、もともと自分ごのみの食いモンじゃなかったってことになるんだろうな。 だから最初っから自分勝手ににアレンジしといて「こいつウマくねえじゃん」なんつったりするのは非常にシツレイな行為だとおれは思うんですけど、まあそのへんはヒトそれぞれですから別にとやかく申し上げるようなことじゃございません。あくまでもおれのシロート考えってやつです。 つうわけで、とりあえず聖護院かぶらの千枚漬けができました。 これを食い終わるころにまた聖護院かぶらが買えたりするといいんだけど、そんなに立て続けに千枚漬け食ってたら飽きちゃうかもしらんもんなあ。 そしたら、かぶら蒸しなんてのはどうだ。 ![]() いつ雪になってもおかしくないような雨がはらはら降ってる。 ことし最初の映画をTOHOシネマズ六本木ヒルズで見た。 ことし最初の映画はトホホでクダラナイ映画だった。 しかしクダラナイからツマラナイかというと、クダラナイのとツマラナイのは無関係だ。 さんざっぱら笑い転げて映画館を出たんだからツマラナかったわけはないんだ。 だけども感想を言っちゃうと「くだらない映画だなー」だな。 クダラナイことはちっとも悪くないです。 ずっと気持ちが沈みぎみだったんで、正直助かったよ。 こういう気分のときに深刻な映画なんて見たくないですもんね。 白物家電メーカーのバカ社員3人が二足歩行ロボット開発に失敗して、仕方ないから急場しのぎにそのロボットのガワを「着ぐるみ」にして中にじいさんを入れたところ大騒ぎになって引っ込みがつかなくなっちゃうという、おれ、映画見るまえにそれだけ聞いて吹き出しちゃいましたから。 しかもそのじいさんをミッキー・カーチスがやってんだもの。 しかもそのミッキー・カーチスがステテコ一丁でワンカップ飲んで孫にも年寄り仲間にも嫌われてるヘソマガリなじいさんの役を喜々として(いやホントに喜々として)演じてるんだもの。いやーたいへんなヨノナカになったモンでございますぜ旦那。 ただね、映像の美しさとかそーゆーモンとは縁がありません。 ただひたすらに発想と着眼点と脚本と演出と役者の個性の映画。 キレイかどうかっていう目で見たら、まあ薄汚いしね。 ミッキー・カーチスあらため五十嵐信次郎のじいさんだって薄汚いっちゃあ薄汚いしさ。 ロボットだってサビサビでなんとなくキチャナイくて、あのアシモくんを出来の悪いエンジニアがパクったらこうなっちゃうんだろうなあっつう感じですしね。 でそのミッキー・カーチスとロボット。 ![]() な。
お、かなりハッキリ雪になってきた。
![]() 奥さんがネットで見つけて、 「どうする?」 「買う買う買う買う、買っといてぇー」 東京地方の八百屋で売ってるの見たことない。 聖護院大根はたまに見るんですけど。 とまあこういう写真載せたときはもうアレなんだけどさ。 (れいによって続きがあるかどうかはわからない) ![]() ちょっと元気出てきたかな。 ネタはあるんですけどね。 写真も撮ってあったりします。 だけど、どうもヤル気にならないの。 べつにふさぎこんで引きこもってるとかそういうこともなくて、映画見に行ったり買い物行ったりウマい晩メシ作ったり居間の床にワックスかけてみたり、いろいろしてんだけどブログだけはなんかわかんないけどやる気になんないのはどうしてかね。 つことでリハビリ編。 新しいキカイ買ったらやっぱいろいろ試してみたいでしょ。 レコードクリーニングマシン買ったんだから、もうできるだけキチャナイやつをこいつでやっつけたらどいういふうになるんだか、やっぱ試してみたい。 これもそのうちの1枚で、なぜかキタナかった。 まあ30年も前に買ったレコードだから汚れてるのも仕方ないっちゃあ仕方ないと一瞬思わないでもないんですけど、これがなぜかキタナくなってないやつはキタナくないんです。 原因はいろいろでしょうけど、それはまたそのうちね。 ![]() それでやっぱ、キレイになると聴きたくなるんだねえ。 だからここんとこ古いアルバムをジャンル関係なしに聴いてんです。 おとついなんか南佳孝なんてのを聴いちゃったもん。 すっげーキタナかったから(笑) Wa-ha-haは坂田明のバンドで(バンド名ってことでいいんですかね)、なんていうかまあフリージャズってばフリージャズだと思うんだけど、「死ぬ時は別」というこいつはそういうジャンルおかまいなしで非常に楽しいアルバムなんでした。 小川美潮というヒトをおれはこのレコードで知りました。 このレコード作ったときはもうチャクラでやってたんだろうな。 81年くらいのことでしょうかね。 ウマいなあ、なんてことはぜんぜん思わないで、ヘンな子だなあと思った。 歌、つうよりこのアルバムでやってんのはヴォイスパフォーマンスって感じだから。 あと千野秀一に神谷重徳に村上ポンタ秀一に仙波清彦に布施隆文。 この人脈ってのもけっこう長い気がしますね。坂田さんに小川さん含め。 それであらためて聴いてみると、音もすごいんだ。 ![]() ベターデイズってレーベルもなつかしいよ。 レコーディングスタジオのクレジットにKAMIYA STUDIOとあるのは神谷重徳のスタジオってことなんでしょうかね。そうするとこの音の良さってのは神谷さんの神ワザなのだろうか。 こういう音楽のアルバムって、録音の良し悪しで印象がぜんぜん違う気がする。 サウンドそのものに意味が詰まってる音楽っていえばいいのか。 なんてことを考えながらクレジットの続き見てるとそのKAMIYA STUDIOの所在地。 Aburamen Tokyoおー、これって目黒のあすこでしょうか。 元競馬場の近くの。 そうだよな。 あぶらめん(油面)なんて地名、そうそうないよな。 モトケイバジョウって地名もないだろうけど。 ![]() たまたまちょっとした巡り合わせでおれが仲間への連絡係になって、 先輩やら同級生やらにメールと電話で知らせていくことになったんだ。 「サカモトが死んだよ」 「正月3日に入院して、亡くなったそうです」 「覚えていらしゃいますか、ぼくらの同期のサカモトが亡くなりました」 「じつは急な知らせで、おれにもよくわからないんだ」 「あーオカダですけど、ご無沙汰してます。じつはサカモトが…」 「そうなんです、あのサカモトです」 「サカモトが亡くなりました」 「昨日の夜だそうだ」 「昨夜です」 「亡くなった」 同じことを、ちがう人たちに伝えるたびに、 ずずん、ずずんと心が重くなっていくのがわかる。 メールで知らせると、折り返し電話かけてくるやつもいる(そういう世代なんだな)。 そうするとまた、ずずんと心に重たいものがたまる。 去年の暮れの14日、同級生10数人が集まって銀座で飲んだ。 やつは仕事場からたしか8時すぎくらいにやってきた。 やつの仕事場から銀座のその店まで、まあ歩いてこれなくもない距離だから、 もしかしたら歩いてきたのかもしれない。 やつが死ぬことを知ってたやつはいなかったし、 やつだって自分が死ぬとは思ってなかったろうと思う。 だから他愛のない話を、みんなでけっこう遅くまでその店でして、 じゃあ、よいお年を、なんてありきたりの挨拶をしながら、 またやろうな、とか言いつつ別れた。 そのときいっしょにいたやつらは、もちろんおれも含めて、 こんなことになるんだったら、もっとやつと話をしとけばよかった と悔いる。 たまたま別件の忘年会やなんかがあって(そりゃあ忘年会シーズンのどまんなかだしさ)、 欠席したやつらは欠席したやつらで、 こんなことになるんだったら、ムリしてでも行くんだった と悔いる。 しかしなあ。 そんなこと後悔したって無駄なんだよ。 だけど、 無駄なんだってわかってても、 おれらにはそうするしかほかになんにもない。 さよなら。 享年55歳。 またやろうな。 そのうち、そっちで。
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