神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

またまたまたMoney Jungleぞね(しかも長い)

またまたまたMoney Jungleぞね(しかも長い)_d0027243_1524976.jpg
朝青龍が引退だな。

おれは朝青龍嫌いだけど、まえにこんなこと書いたとおり。

こんどの引退は現時点(2010年2月5日朝)おれの勝手な観測では逮捕前提の引退。
現役横綱で逮捕されて解雇か元力士で逮捕されるか。

考えすぎっすかね。

いやまあそれはそれとして、もっぺん考えてみるかな。
スポーツのルールってなんなんだ。
競技団体のルールってのはどうよ。

みたいなとっから朝青龍と大相撲。

でジャズ界の双葉山デューク・エリントン。ちがうか。
とにかくまあここここ今度で3度目ですからね〈MONEY JUNGLE〉ってばこのブログで。飽きもせず、つか、この音楽は飽きません。

でまあ「前号までのあらすじ」は2個の「こ」をおヒマなときにでも読んでいただくとして勝手に先に進むんですけども、ようやくその最近出回ってる未発表テイクがさらに2曲増えて15曲入りのCDを買ってきたわけなんでした。

いや最近つか、これって2002年のリリースらしいな。8年前かよ。あははは。おれここ20年くらいほとんどまったくジャズ雑誌って読まない、いやマジで立ち読みすらしないもんですから、もしかしたら記事なんかも出てたんでしょうけどね。

しかしまああれだ。このブログに長いことつきあってくだすってる皆様方におかれましては、この野郎にとっちゃ1980年代くらいんとこは平気で「つい最近」に入ってるもんなあとご理解いただいてるかと思いますからさ。まあ2002年なんてのは「きのうおとつい」だ。

つうわけで製品番号7243 5 38227 2 9の米盤キャピトルレコード傘下のBLUE NOTEレーベルのCDをタワレコで買ってきた。番号はお買い物にお役立てくださいまし。立たんか。まあとにかくその米盤ではさらに「Switch Blade」の別テイクと「Rem Blues」の別テイクが追加で収録されとりますですね。

つか「本テイク」てのはないの。両方とも前回買った1987年リリースのCD製品番号CDP 7 46398 2(お買い物にお役立てください。ひつこいって)で初めて日の目を見た曲で、モトのLPには収録されてない曲なのね。で、そっちに収録されてんのは「Switch Blade」がテイク2、「Rem Blues」がテイク3。新しいほうのCDに追加で収められてんのは前者がテイク4で後者がテイク1。

ややっこしいなあ。

「Switch Blade」のほうが冒頭ミンガスのベースソロでスタートすんだけど、ミンガスの声かどうかわかんないんだけど途中2小節くらい歌ってて、そのあとなんとなくミンガスのベースとエリントン御大のピアノのタイミングがズレてるようにきこえないでもない。「Rem Blues」のほうは途中で御大のピアノが何カ所かミスってるみたいにきこえるから、まあご本人が健在だったっらアウチだろうなあって感じ。

面白いのはこれもモトのLPには入ってない曲だけど「Backward Country Boy Blues」って曲。

最初のCDだとまあ当たり前に始まってんだけど、新しいほうのCDにはその前にミンガスのイントロの途中でカスクーナのライナーノーツによれば
"Mingus plays the introduction only to be interrupted by producer Alan Douglas, at whith point Duke says, "Ah, that was good... that was sweet" before they launch into the tune again."

というようなことがあってノンストップでイントロからやり直したシーンが全部収録されてんのね。ダグラスとエリントンと思しき声も含めて。

最初のCDではやり直し前のエリントンの声までのところをカットして収録して、なにくわぬ顔でフツーのテイクのようなフリしてたんだな。ちなみに古いほうも新しいほうもどっちもマイケル・カスクーナのがリイシューのプロデューサー。

それを冒頭からカットせずに入れ直したのについて上の文章に続いてこんなこと書いてるんだけど。
"It creates a mental picture of this session that is a far cry from all the rumored friction and disagreement among these giants."

つうように思い直したもんだから、カットした部分を復活さしてみましたってことなんでしょうかね。

マイルスとモンクじゃないけど、このレコードも一種の「喧嘩セッション」と世上噂されてたってことなんでしょうかしらね。たしかに強烈なガチンコ勝負のオンパレードですからね。ここまでやるかよっつうよーな。しかしこのレコードの「喧嘩セッション」伝説つうのに触れたことなかったなあ。でもfriction and disagreement だもんなあ。

もしかしておれが英文読み間違いてますかね。日本語もおぼつかないもんですから、ましてや英語はちょっとね。ハナっから自信ありません。

以上、じつはこんな話はライナー読んで後知恵つかゴタクのたぐいでどーでもいいの。
それにしちゃ長すぎる。いつものことですわいね。

買ってきて聴いて驚いたのは、なにこれ音すげーいいじゃん。
あたたたたた。こりゃまた困りましたねどーも。
なんでまた買うレコード買うCDつぎつぎとこれほどまでに音が違うんですか。

えと。写真でいいますと後ろのLP左がモノラルのオリジナル盤で右が古いステレオ国内盤。手前CD左がこんど買った2002年ので右が1987年版ですけど、まあ写真の調子まで全部違ってるのがなんかもうスゴいことになってますがしかし音までこれだもんなー。

もうなんというかお買い物ガイド的に申し上げるとすると、どれか1枚だけ買うんだったら断然2002年版です。同じCDでこれくらい違うとちょっとイヤになりますね。

国内盤LPはへろへろ。モノ・オリジナルLPは暴力的にラウド。ある意味破綻してる。1987年のCDはまあヘロヘロでもないし破綻もしてないし悪くはないかなと思ってたんだけど、2002年版聴くとこいつは暴力性を加味しつつも破綻なく高解像度。ソフトでマイルドじゃないのはもともとそういう録音だったってことなんだろうかしらね。ピアノとベースとドラムスの関係もモノ・オリジナルLPの、それこそ喧嘩してるとしか思えないようなサウンドともちょっと違う。このへんはもしかしてモノとステレオの違いかもしれないけどさ。

いやーたんに2曲未発表テイク増やしただけじゃないじゃん。新規リマスターじゃんか。

クレジット見たら3チャンネルのオリジナルマスターから新たに24bitデジタルリマスターしたって書いてあるじゃありませんか。やられた。そうだったのか。くそー。知らなかったぞ。

んーむ。
24bitから16bitのCDフォーマットに落としてもこれか。
じゃあ24bitそのまんま聴かしてくれませんかお願いだから。

リンゴのUSB以来、考えがどうしてもそっちへ行ってしまうのでした。

そして、こうなったら残るモンダイはステレオのオリジナルLPだぞこいつは。
こいつの音はいったいどーなってんでしょうか。

じつはですね。つい2か月くらい前。すんでのところでそのステレオ・オリジナル盤を手に入れ損ねているのでした。たぶんタッチの差。某店のネット通販。「ごめん。たった今売れたとこ」って店主からメールもらったくらい。リストがアップされて一瞬預金残高について考えてしまったあの瞬間が勝負の分かれ目だった。いまでも悔しい。

当然もう1回このネタでやることになるでしょうな。
それがいつになるかは神のみぞ知るってやつで。

そういやHQCDってのでも出てるけどモトの7曲のみか。いらねーかな。
LP未収録トラックだってどれも名演だもん。
この盤のCDは今後15曲をスタンダードにすべし、だな。
Commented by ん。 at 2010-02-08 15:13 x
英文の意味は逆です。
"It creates a mental picture of this session that is a far cry from all the rumored friction and disagreement among these giants."の大意は
「巨人たちの喧嘩セッションだったという噂からはほど遠い気分だったことがデュークのつぶやきから判る」ということです。
Commented by god-zi-lla at 2010-02-08 15:27
「カスクーナは喧嘩セッションだったという誤解を解くため、わざわざリマスターのさいにエリントンの呟きを復活させたんだろうな」というつもりで書いたんですが、日本語が拙くて申し訳ありません。
名前
URL
削除用パスワード
by god-zi-lla | 2010-02-05 12:47 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)