神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

カワイイ/クセモノ?(Mallu Magalhães / Mallu Magalhães)

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Mallu Magalhães(マルー・マガリャイスって読むんでしょうか)を知ったのはたしか少し前にmono-monoさんのブログにYouTubeの動画が貼り付けてあって、それ見て「このコいいよな」と思ったんだけどさ。それでCDを1枚買ってみたんだけど、いやーこれがすごくいいんです。

いやーカワイイです。
でもカワイイばっかじゃないです。

YouTubeの動画がギター弾き語りだったから油断してたってわけじゃないけど(いや、してた)、いきなりロックでかましてくれるじゃんか。いやー、いいよいいよ若者はやっぱりこうでなくっちゃってほどのこともないですが、いまどきブラジルのティーネイジャーがボサノバなんかやってたらちょっと困っちゃうでしょ。

でもさ。けっこうバラエティにとんだ作りってのかヨーデルっぽい声でカントリー風味のナンバーがあったり、まあ流行といえば流行なんでしょうけど、どっかこっかノラ・ジョーンズの路線に似てなくもないっつうか意識はしてるよね間違いなく。

ちょっと癒し系の声の若い自作自演系女の子シンガーが一見素朴なフリして聴かせるんだけど、じつはかなり手練れの曲者が陰でなーんかちょろちょろとアレンジやらスパイスやら薬味やら毒やらなんやら利かしてるっつう。ノラ・ジョーンズなんてもうそれの最たるもんじゃないですか。このコもどうもそんな感じのね。あれがあるんですよ。

でも、若いぶん、ラテンなぶん、もっとハジけてるね。
ノラ・ジョーンズもいい具合に熟成してきてると思うんだけどさ。
若いってのは、やっぱいいよねえ。でへへへへ。

あ、これは、すまん。

プロデューサーがKassin+2の、つか、Moreno+2の、つか、Domenico+2のカシン。らしい。
なにせ全部ポルトガル語で書いてあるもんですから推測す。

このクセモノかげんはもしかしてカシンのプロデュースつうことなんでしょうか。
おれMPBってよく知らないけどこのマル—ちゃんのカワイイ声とか歌を大事にしつつも全体としちゃヒネりにヒネってある感じってのがね。こういう感じがそもそもブラジルに限ったことじゃない流れってばそうなんでしょうけど、おれは好きだな。もうばんばんヒネってください。

しかしまあブラジルの音楽ってのも間口が広いっつうのかフトコロが深いつうのか、それは地域的なものなのか国がデカいからなのかわかりませんけど、ただぼおーっとブラジルの音楽をときどき聴いてるもんとしちゃあこのマル—ちゃんだってマリア・ヒタだって、どっちもいいなあと思うんです。

しかしこんなにいいのに、なんで日本盤、出ない?
そういえばマリア・ヒタも、国内盤もしかして1枚も出てない?

なんかなあ。

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by god-zi-lla | 2010-05-20 13:59 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)