晶文社の在庫僅少本フェアなんてもんが
2010年 09月 06日
あらー八重洲から京橋にかけての一帯っていったいなんなの知らんまにあちこち空き地になってたり解体工事始まってたりって驚きながら、奥さま所用のあいだ明治屋覗いてから当然のように八重洲ブックセンターに足は向くのでした。
ところで明治屋の由緒正しきビルジング覆うネットは外壁剥落防止用だよね。
まさか明治屋も解体でしょうか。それは困ったなあ(おれが困っても困るでしょうけど)。
そういえば銀座の交詢社もしばらくああやってネットで覆われてたと思ったら建て替えられちゃったな。
あはれ交詢社はツラの皮剥がされて新しいビルにハリツケにされて、
ちゃらちゃらした新ビルの「ちょっとしたデコレーション」にさせられちまったのでした。
あーゆーの「保存」た言わんだろ普通。
それはともかくとしてだな。
その明治屋んとこの角をずんずん行くと八重洲ブックセンターの金ぴか金次郎さんとこに出ますけど、まえから金ちゃんここだっけ? もしかして店頭デモ販で邪険にされてお引っ越しすか。いやそれもまたともかくとしてですね。
YBC5階の文庫新書フロアで半村良ほか数冊求めましてそろそろ奥さまの用事も終わるかなと思ってエスカレーターで2階から1階へと下ってまいりましたところ、着陸態勢にはいった旅客機のコックピットから空港の進入路を眺めるがごとく視界に入ってきたのが
「晶文社 在庫僅少本フェア」
の看板
と棚。
んーむ。
素通りできるわけがないじゃんか。
せっかく文庫だけにして出ようと思ったのにさ。
しかも、見れば棚には田中小実昌が。しかも2冊。
映画のエッセーですけど未読の田中小実昌ならすべて買うんです。
コミさんの書いたモノは、小説とそうでないのとを分ける必然性感じないのね。
でもあれですか。
晶文社の文芸書って、もうあんなふうに
まるで縁日のお面みたいに並べられて、
売られて、
買われて、
なくなったら、それでオシマイ
なんですか。ホントに。
そりゃあ、あんまりだ。
晶文社の本は、増刷される可能性はあるけれど、多分在庫が無くなったらおしまい。
ということではないかと私は考えます。
あるいは、商品コピーとして新たにこんな帯を作ってみた、とか。
晶文社の新刊が出ないって状況はじんんわりと寂しいですね。
ということではないかと私は考えます。
あるいは、商品コピーとして新たにこんな帯を作ってみた、とか。
晶文社の新刊が出ないって状況はじんんわりと寂しいですね。
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god-zi-lla at 2010-09-07 06:49
ホントに寂しいですね。
その八重洲のフェア棚を眺めてみても、買って読んだことのある本と、買わなかったにしても一度は手に取ったことのある本というのがかなりの冊数ありましたから、やっぱり自分にとって非常に重要な出版社だったんだなあとあらためて感じました。
なんというか、講談社や小学館のようなところが「出版のデパート」だとしたら、晶文社って「出版のセレクトショップ」みたいなもんだったのかなあって感じです。
だから感性が合うと、やたら出入りしてやたら買っちゃう、みたいな。
ちなみに田中小実昌の2冊は在庫も在庫、すこしカビてたりしましたから、「返品」されてそのまんま倉庫の奥に長年眠ってたんじゃないかというブツで、ふつうこんな商品を出荷したら書店から大クレームだろうというようなものでした。
だから、こりゃあ本当に根こそぎ売り切るつもりなんだなあと思ったりもしましたね。
その八重洲のフェア棚を眺めてみても、買って読んだことのある本と、買わなかったにしても一度は手に取ったことのある本というのがかなりの冊数ありましたから、やっぱり自分にとって非常に重要な出版社だったんだなあとあらためて感じました。
なんというか、講談社や小学館のようなところが「出版のデパート」だとしたら、晶文社って「出版のセレクトショップ」みたいなもんだったのかなあって感じです。
だから感性が合うと、やたら出入りしてやたら買っちゃう、みたいな。
ちなみに田中小実昌の2冊は在庫も在庫、すこしカビてたりしましたから、「返品」されてそのまんま倉庫の奥に長年眠ってたんじゃないかというブツで、ふつうこんな商品を出荷したら書店から大クレームだろうというようなものでした。
だから、こりゃあ本当に根こそぎ売り切るつもりなんだなあと思ったりもしましたね。
by god-zi-lla
| 2010-09-06 14:16
| 本はココロのゴハンかも
|
Comments(2)