世界戦略的クリスマスアルバムつか(Pink Martini/JOY OF THE WORLD)
2011年 12月 01日
いきなり寒くなったねえ東京は。
寒くなれば年末恒例今年のクリスマスアルバムす。
待ってました!(待ってないって!)
去年出てたらしいんだけどウカツなことに全然気づいてなかった、
ことしはピンク・マティーニのクリスマスアルバムでございます。
これがですね。最初のトラックでピンク・マティーニのリードヴォーカル、チャイナ・フォーブス嬢が大定番White Christmasをギターをバックにシンプルに歌ったあと由紀さおりが同じホワイト・クリスマスを日本語で歌い上げてるんです。
どうもこのホワイト・クリスマスが話題になって今度のアルバムに結びついたらしいね。
たしかに異色です。だいたいおれ日本語で歌われるホワイト・クリスマスって初めて聴いた気がするもん。ただアルバム全体の印象からしたらちょっとギミックぽくてさ。悪くないとは思うんだけどじゃっかん浮いてる感じがしないでもない。
ってのもね。気がつくとこのアルバム全体が非常にインターナショナルな造りになってんです。
だけどピンク・マティーニがヴォーカルを取ってないのはこの由紀さおりのトラックだけで、あとはピンク・マティーニが自前でインターナショナルにやってる。自前でインターナショナルって言い方はアレですけど。
たとえばドイツ語やアラビア語で歌われるSilent Nightとか、
ウクライナのクリスマスの歌とか。
中国語のお正月の歌とか、
フランス語の歌とか。
どれもみんなチャイナ・フォーブス嬢とティモシー・ニシモト選手つうこのバンドの二人のヴォーカリストがそれぞれの国のコトバで歌って、いやまったくじつにみごとなもんなんです。なにせ、かつて「タヤタン」とか「菊千代と申します」とか「黒蜥蜴の歌」を日本語で歌って違和感を感じさせなかった人たちだから、きっとロシア語も中国語もアラビア語もその国の人が聴いて違和感ないレベルで歌ってるんじゃないかと思うんだよ。
しかも情感たっぷり余裕しゃくしゃくで歌ってるんだ。
やっぱこれって欧州各国でも売れてるというピンク・マティーニの世界戦略的クリスマスアルバムなんでしょうかね。ビートルズもナット・キング・コールもハリー・ベラフォンテもスティングも、英語以外で歌った録音がいくつもあるようにピンク・マティーニも歌ったんでしょうか。
いやそうかもしれないんだけど、似合わないよなあピンク・マティーニに世界戦略ってコトバ。
つうよりむしろこの人たちって英語以外の歌を歌うこと自体を楽しんでるんじゃないか。つまり耳から入ってくる「音」としての外国語に音楽的な面白さを見つけてそこを楽しみつつ歌ってるんじゃないかと思えてならないんだけどね。しかもおそらくネイティヴスピーカーの発音をしっかり研究したうえでそれをできるかぎり再現して真剣に遊んでみてる。
ようするに世界戦略っていっても、あとからついてきたオマケといいましょうか。
だって外国人が自分の国のコトバで歌ってたら誰しも、おー、って思うもんね普通。
だから結果としてショーバイに結びついた。
芸は身を助くると。
ちょっと違うか。
いやまあそんなリクツいちいち考えなくったってこのアルバムはとっても楽しい。
でね、このパッケージがいいんだよ。いわゆるひとつの変形ジャケット。
上の写真じゃわからないでしょうから、下の写真でわかって下さい。
かわいいし楽しいし、凝ってるよねえ。
クリスマスプレゼントにもうってつけじゃあございますまいか。
寒くなれば年末恒例今年のクリスマスアルバムす。
待ってました!(待ってないって!)
去年出てたらしいんだけどウカツなことに全然気づいてなかった、
ことしはピンク・マティーニのクリスマスアルバムでございます。
これがですね。最初のトラックでピンク・マティーニのリードヴォーカル、チャイナ・フォーブス嬢が大定番White Christmasをギターをバックにシンプルに歌ったあと由紀さおりが同じホワイト・クリスマスを日本語で歌い上げてるんです。
どうもこのホワイト・クリスマスが話題になって今度のアルバムに結びついたらしいね。
たしかに異色です。だいたいおれ日本語で歌われるホワイト・クリスマスって初めて聴いた気がするもん。ただアルバム全体の印象からしたらちょっとギミックぽくてさ。悪くないとは思うんだけどじゃっかん浮いてる感じがしないでもない。
ってのもね。気がつくとこのアルバム全体が非常にインターナショナルな造りになってんです。
だけどピンク・マティーニがヴォーカルを取ってないのはこの由紀さおりのトラックだけで、あとはピンク・マティーニが自前でインターナショナルにやってる。自前でインターナショナルって言い方はアレですけど。
たとえばドイツ語やアラビア語で歌われるSilent Nightとか、
ウクライナのクリスマスの歌とか。
中国語のお正月の歌とか、
フランス語の歌とか。
どれもみんなチャイナ・フォーブス嬢とティモシー・ニシモト選手つうこのバンドの二人のヴォーカリストがそれぞれの国のコトバで歌って、いやまったくじつにみごとなもんなんです。なにせ、かつて「タヤタン」とか「菊千代と申します」とか「黒蜥蜴の歌」を日本語で歌って違和感を感じさせなかった人たちだから、きっとロシア語も中国語もアラビア語もその国の人が聴いて違和感ないレベルで歌ってるんじゃないかと思うんだよ。
しかも情感たっぷり余裕しゃくしゃくで歌ってるんだ。
やっぱこれって欧州各国でも売れてるというピンク・マティーニの世界戦略的クリスマスアルバムなんでしょうかね。ビートルズもナット・キング・コールもハリー・ベラフォンテもスティングも、英語以外で歌った録音がいくつもあるようにピンク・マティーニも歌ったんでしょうか。
いやそうかもしれないんだけど、似合わないよなあピンク・マティーニに世界戦略ってコトバ。
つうよりむしろこの人たちって英語以外の歌を歌うこと自体を楽しんでるんじゃないか。つまり耳から入ってくる「音」としての外国語に音楽的な面白さを見つけてそこを楽しみつつ歌ってるんじゃないかと思えてならないんだけどね。しかもおそらくネイティヴスピーカーの発音をしっかり研究したうえでそれをできるかぎり再現して真剣に遊んでみてる。
ようするに世界戦略っていっても、あとからついてきたオマケといいましょうか。
だって外国人が自分の国のコトバで歌ってたら誰しも、おー、って思うもんね普通。
だから結果としてショーバイに結びついた。
芸は身を助くると。
ちょっと違うか。
いやまあそんなリクツいちいち考えなくったってこのアルバムはとっても楽しい。
でね、このパッケージがいいんだよ。いわゆるひとつの変形ジャケット。
上の写真じゃわからないでしょうから、下の写真でわかって下さい。
かわいいし楽しいし、凝ってるよねえ。
クリスマスプレゼントにもうってつけじゃあございますまいか。
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matantz7 at 2011-12-02 12:53
由紀さおり、2枚、今度の例会にてみんなでききましょう。
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god-zi-lla at 2011-12-02 16:21
そうですね、持って行きましょう。
いろいろ聴きながら、ことしの締めくくりを。
いろいろ聴きながら、ことしの締めくくりを。
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代助
at 2011-12-02 16:47
x
もう師走です、早いですね。
以前何かで読んだのですが、多分和田誠だったかな、アービング・バーリンは全ての自分の曲を日本語に翻訳することを禁止していたんですって。日本人が嫌いなのか日本語が音楽的でないと思ってたのかは分らないんですけど。
だからホワイトクリスマスもプロの歌手がラジオやTVで日本語で歌うのを聴くことはめったになかったんだと思います。それで今回このCDで由紀さおりが日本語で歌ってるとすると、アービング・バーリンの禁止期間がきれたのか、あるいは著作権を引き継いだ人が許可したのかのどちらかかもしれませんね。
今年あたりはTVでもホワイトクリスマスが日本語でガンガン歌われるかな。ところで日本語の歌詞ってどんなんですかね、ちょっと聞いてみたいですね。
以前何かで読んだのですが、多分和田誠だったかな、アービング・バーリンは全ての自分の曲を日本語に翻訳することを禁止していたんですって。日本人が嫌いなのか日本語が音楽的でないと思ってたのかは分らないんですけど。
だからホワイトクリスマスもプロの歌手がラジオやTVで日本語で歌うのを聴くことはめったになかったんだと思います。それで今回このCDで由紀さおりが日本語で歌ってるとすると、アービング・バーリンの禁止期間がきれたのか、あるいは著作権を引き継いだ人が許可したのかのどちらかかもしれませんね。
今年あたりはTVでもホワイトクリスマスが日本語でガンガン歌われるかな。ところで日本語の歌詞ってどんなんですかね、ちょっと聞いてみたいですね。
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god-zi-lla at 2011-12-02 18:10
代助さん。冷え込んできました。
へえ、そんな話があるんですか。知りませんでした。
ちゃんと見てなかったので、いま見たのですが、日本語の歌詞はTatsuro Yamashitaとクレジットされてます。
んー、「山下達郎」なんでしょうね。
ためしにYou Tubeでも探してみたんですが、いまのところ本人がこの詞で歌ったものを発見できていません。
へえ、そんな話があるんですか。知りませんでした。
ちゃんと見てなかったので、いま見たのですが、日本語の歌詞はTatsuro Yamashitaとクレジットされてます。
んー、「山下達郎」なんでしょうね。
ためしにYou Tubeでも探してみたんですが、いまのところ本人がこの詞で歌ったものを発見できていません。
by god-zi-lla
| 2011-12-01 18:39
| 常用レコード絵日記
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