神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

見物週間なんでした

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17日の日曜日は午後から国立劇場で俊寛。
月曜日の18日は夜サントリーホール。都響、大野和士・指揮、庄司紗矢香・ヴァイオリン。
それから昨日20日水曜日は世田谷パブリックシアターで井上ひさし作・藪原検校。

いやもうブログどころじゃありませんでした。
でもう今週の物見遊山はこれでおしまい。多分。

国立劇場はれいによって2階席ながら花道の真上でなんだかラッキー。
サントリーホールはいつ以来か覚えてないくら久しぶりの1階席で贅沢。
パブリックシアターは3階席断崖絶壁から下界を眺めるニホンカモシカの如し。

席はいろいろだけど、どれも見事な舞台でございました。

橋之助の俊寛よかった。團蔵の瀬尾太郎兼康よかった。千鳥の児太郎はがんばれよ。
それにしてもあの花道と回り舞台の使いようのみごとさ。恐るべし歌舞伎の舞台技術。
だけどなんであのイヤったらしい瀬尾兼康に惹かれるんだろ。それが團蔵のワザってやつ?

浄められた夜と管弦楽のための協奏曲はレコードCDなん枚持ってるかわからない愛聴2曲。
それと耳にするのすらまるで初めてだったシマノフスキのへんてこりんなコンチェルト。
いまの都響はすごい。いや大野和士がすごいのか。紗矢香挑戦的。もっと聴きたい。
日本の交響楽団からあんなに中間色のニュアンスが豊かな音を初めて聴いた。

萬斎の藪原検校のグロテスク。いやグロテスクなのはきっと井上ひさしなんだな。
思い返してみるとグロテスクでない井上ひさしの世界というのはない気がする。
それと千葉伸彦のギターの、藪原検校のセリフに重ねる異様な響き。
音楽は井上ひさしのお兄さん作だってプログラム読んで知った。
意外な気分と、なるほどというコトバへの音楽の共鳴。

しかしいろんなものを見せてもらい聴かしてもらったなあ。
最高に充実した週の前半でしたけどさすがに少し疲れた。
今週残りはひと休みってことにしましょうね。うん。
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by god-zi-lla | 2012-06-21 10:43 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(0)