神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

東京といわずどこといわず、あちこちほっつき歩いている老夫婦なのである

ちょっとご報告。ビーンズさま、金曜日まる1日がかりで二日酔いを退治した土曜日の昼過ぎから、台風接近を知らせる強い雨を突いて無事行って帰ってまいりました。
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というわけで前の池の蓮の葉の上に鴨が立っている。じつにうまそうである。あ、いや、うまく立つもんだなと。
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軽井沢の大賀ホールというのに前から行ってみたかったのだった。
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しかも狂言を見物しに初めてやってきた。野村万作と萬斎父子と一門の蚊相撲、痩松、蝸牛の三題。やっぱり万作さんのあの味わいというのかニュアンスというのか人生の機微というのか、うまくいえないんだけどあれはなんなんだろうなあ。それが人間国宝ってもんなんだろうか。

じつはエラそうなこと言ったって狂言見物したのもこれでせいぜい3回目か4回目かそんなとこなんだけど、ここんとこ歌舞伎を見てて狂言を元ネタにしたのの多いいわゆる松羽目物という種類の演し物がとっても楽しいと思うようになっててね。それでよけいに狂言というのに親しみを感じるようになってたりする今日このごろなのであった。

それにしてもこういうホールで狂言をするときはこういうふうに舞台を作るんだね。揚げ幕の前のとこにちょこっとだけある欄干の切れっぱしみたいなのが橋掛りの「つもり」なんだな。それから舞台正面のいちばん前のとこに立ててある棒っきれ2本は柱の「つもり」なんだそうです。なるほど能舞台じゃないとこではこうやって演じられるんだ。
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終わって外に出てみれば霧だ。そりゃあ高原ですからね。霧と雨のなかを宿まで歩く途中のコンビニでおむすびなど買って帰り、それが晩ゴハンなり。いいもの見たからたいしたモン食わなくたってじゅうぶん楽しい1日なのだった。
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そして日曜日も雨と霧。こうやって手前にいるお客さんなんか新幹線がホームに入ってきてるのに気づかないくらいの霧ですもの。少し肌寒くもあったんだけどそこはやっぱり夏は夏とて寒くて我慢できないということもないわけで、ホテルのシャトルバスが西武のアウトレット側に着けられたので新幹線の刻限まで霧雨に打たれながらアウトレットをブラブラしてるうちについ散財してしまうのである。日頃は二人してまったくアウトレットなんてものはサ、なーんて憎まれ口など叩いておるクセに行ってみれば散財してじつにまったくクチほどにもないミーハー夫婦とはわしらのことさ。

きりのなかぬツとはなだすしんくわんせん   ごじら

ところでこんだは大賀ホールで室内楽を(音楽ホールなんだし)ぜひ聴いてみたいもんだと思ってたら会場内の掲示板に鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンのメサイアのポスターが貼ってあった。12月20日。聴いてみたいなあ。でも寒いんだろうなあ。んー。
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by god-zi-lla | 2014-08-10 18:26 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(0)