神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

ルンバッテリー。あるいはメンテナンスがんばってねー

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秋分の日も近づいて、さすがにゆうべなんか風が肌寒かったりして秋ですね。なんだか今年の東京はすんなり夏が終わった感じがするな。

ルンバが台所を掃除するのが精いっぱいで廊下に移すと7分かそこらで止まってしまうようになってもう3か月はたつもんだから、さすがにこれはバッテリーの寿命が尽きたんだろうとルンバ公式サイトのネットショップから1個買い求めたのが背中にしょってる黄色いヤツなんでした。

バッテリーを交換するのはちなみにこれが3回目で、前のふたつを買うときには公式サイトのショップなんてのがまだなかったか、もしかしたらおれが気づかなかったかしてこういうサプライ品を扱う別のネットショップから買ったんだけどさ。今回は公式サイトを見たあとでamazon.co.jpを開いたところ公式サイトでは1万円のバッテリーが3千円ちょっとで出てんだよ。いやまたこれはどうしたことかと思ってたくさんあるコメントを見てみたところ案の定純正品じゃないらしいんだな。だけど商品説明には互換品とも純正品とも書いてないの。んー。

さすがにちょっとグラっときたんだけどさ。コメント見たら純正品と見劣りしないという評価と、純正品を3年使い古したのと同程度というような評価が入り交じってて、もしかしてこれは製品のバラツキを示してるんではあるまいかと判断してamazonで買うのはやめて正規品を買うことにしたのだった。

ウチのこのルンバは保証書の日付を見ると平成17年1月とあるから2005年、もう10年目に入ってるんだな。そのかんにバッテリーが3本、じつは説明書には1年目安で交換せよと書いてあるんだよ。まあ多分バッテリーが初期性能を保ってるのが1年程度ということなんでしょうけど、さすがに1年で1万円もするバッテリーを取り替えるのはちょっとね。たいして劣化してるわけでもないのにちょっとモッタイナイ。まあ3年くらいはなんとか持たしてやりたいもんではあるよ。
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つうようなわけでバッテリーが届くまでふつうに古いほうをチャージしてたもんですから、こいつを使い切ったところで交換してやろうじゃん。ついてはその前にちょっとあちこち掃除をしといてやろうと思ってルンバを仰向けにひっくり返したのが下の写真です。いやこれはもう、あらかた掃除が終わってから撮った写真なんだけどさ。やっぱり床のうえを這いずり回ってゴミかき集めてるわけだから、裏はかなりバッチイのであんまり人様にお目にかけられるようなものじゃあございません。

でまあ、いつ吸い込んだんだかクラフトテープのうんと細いやつなんかが回転ブラシの軸のとこにガッチリ巻き付いてたりしたのをハサミやカッターで切り飛ばして外したり、あちこちのすき間に潜り込んでるゴミを別の掃除機で吸い込んだりして清掃することおよそ30分。まあこのくらいにしてバッテリー君には最後のご奉公をしていただきましょうとしたのでした。

ところでこんかいはバッテリーを交換するわけだけども、写真に見えてるゴムタイヤのようなものは正真正銘ゴムタイヤで、こいつもじつは2回取り替えてる。ようするにプラスティック製のホイールにゴム製のトレッドのついたベルトが巻かれてるのを補修部品を買って巻き直すんです。

いまはそんなとこ掃除してないけど、以前住んでたところは床にパンチカーペットが貼り込んであるところとそうでないところの段差があったり、こっちもルンバがどのくらい働けるかについてよくわかってなかったこともあって床のうえにいろんなものがある状態で動かしてたりしたもんだから、このベルトが段差や障害物を何度も何度も乗り越えてるうちにだんだん劣化して切れることがあるんだよ。そうするといきなり直進してたルンバがぐわーんと大きなカーブを描きはじめて正常に動き回ってくれなくなる。

まあちょっとルンバにはかわいそうな使い方をしてたんだな。その後はべつに問題なく動いてくれてますけど、こういう家事をある程度自動化してくれる製品というのは、どこまでのことが出来て、どこから先のことは出来ないのか、それをちゃんと知っておくことがすごく大事なんだろうな。そうじゃないと、時間がかかりすぎるとか、部屋のすみっこのところは掃除してくれないとかって不満が出てきちゃう。

どだいこういう家電品は掃除機だろうが洗濯機だろうが食洗機だろうが人間さまの手伝いをしてくれる道具なんであって全部を肩代わりしてくれる魔法のキカイじゃないからさ。なんでもかんでもカンペキに機械がやってくれると思うのがそもそも間違いなんだよ(やってくれそうに言うメーカーの宣伝文句もいけませんが)。

このルンバは日本に入ってきたかなり初期の型だと思うんだけど、あのころはオモチャだの使い物になんないだのさんざんな言われ方だった。だけど使ってみると、おー、コイツそこそこやってくれんじゃんよ。まあおれが自分で掃除したほうがいいでしょうけど、こいつでじゅうぶんなところは任せちゃえば、そのぶんほかのことに時間割けるじゃんかっていう感じだった。

以来10年、過度な期待はしないでコイツに任せられるところは任せておくとけっこう役に立ってくれるんだな。しかも動きがぎくしゃくとかわいいもんだからキカイのくせしてヘンに愛着が涌いてきたりしてさ。
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なんてことを考えながらスイッチをオンして台所の床を掃除しはじめたら、いきなり音が静かになってんだよ。こう、けっこう頻繁に使ってると(充電するのにまる1日以上かかるから、毎日は使えない)、音の変化とかになかなか気づかないんだろうな。あれえ、ふだんもっとガーガーいってた気がするのにどうしちゃったんだろうと一瞬思ったんだけど、もしかしたらギチギチに絡みついてた細いクラフトテープの切れっ端を取り除いたのがよかったのかもしれない。

で、キモチよく台所が終わったもんだからそのまま廊下に持ってって続けて動かしたんだけどさ。最初に書いたとおり廊下に移ってものの5、6分もすると止まってしまってたのが、なぜか7分が10分に、10分が15分を過ぎても止まらないんだよ。ありゃりゃりゃりゃ、これはまたどうしたことなんざましょ。

さすがに完了はしないんだけど、せいぜいあと1分か2分で完了だろうというあたりまで行ってるから廊下はほぼキレイになっている。んー。こりゃあもしかして本体の掃除をしたらモーターにかかる負荷が減って、そのぶんバッテリーの持ちが良くなったってことか。それしか考えられない。いやー、だったらもう少し早く掃除してやってればよかったなあ。ゴメンよルンバ。

つうわけでこれが最後のご奉公と思ってたバッテリーを、もう少し使ってみることにしたのでした。そうはいっても古いバッテリーは初期状態のたぶん7割も持ってないと思う。だけどウチのいまの日常的な使い方だったら台所と廊下をキレイにしてくれりゃあそれほど文句はないもんだから、われながらシミったれたことするよなあと思いつつ新しいバッテリーをおろすのはもう少し先にすることにしたのでした。

いやーしかし、こういうキカイのメンテナンスっておろそかにしちゃいけません。
反省しきりな秋の夕暮れなのであった。
Commented by 虎吉 at 2014-09-21 23:16 x
こんばんは。残暑らしい残暑がなく、あっとう間に秋が、そして今日の秋晴れは爽やかで、ほんに掃除と洗濯日和。新調バッテリーでルンバのご機嫌もよろしいのではありませんか。小生hは夏のタオルケットやらシーツやらをまとめて洗いました。

そんな午後なのに、ちと仕事の真似事をして夕方から『舞妓はレディ』に。いや~、期待以上でした。主人公のはる子がかわゆい。祇園のお茶屋割烹のもと舞妓・芸姑さんに似ているんです。役者さんは濃い人が多いし、周防監督のコミカルさもいいのですが、住み込み見習いの仕込みから芸妓デビューしたときはおやぢになった気分で、ホロリとしました。

ここのところは『みつばちの大地』に『リスボンに誘われて』で生物の凄さと物語の静謐さを感じつつ、次は『郊遊』と『海を感じる時』で濃い世界にと思っています。

先週は大文字さんにも登り、体も動かしつつ、スクリーンにつかる初秋でございます。
Commented by god-zi-lla at 2014-09-22 08:44
虎吉さん こんにちは。

あー見たいですね、舞妓はレディ。
マイフェアレディに引っかけた駄洒落タイトルに一瞬引きましたが、映画館で予告編見たら面白そうなので期待してます。

「ローマ環状線 めぐりゆく人生たち」が、「大いなる沈黙へ」と同じように一切のナレーションなし説明なしで、こちらは目一杯の世俗的な人々を描くドキュメンタリーですが、まことに好一対です。

しかし「海を感じる時」って、なんで今ごろ映画化なんでしょう。
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by god-zi-lla | 2014-09-19 18:34 | 日日是好日? | Comments(2)