神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

スピーカーの「足」モンダイ その3

スピーカーの「足」モンダイ その3_d0027243_11125397.jpg
というわけで今年の関東地方の花見はこの雨で終わったな。
ここ何年か続けて行ってた目黒川も、じつは今日出かけてみようかと思ってたんだけど、この雨空じゃあちょっとねえ。ま、こういう日はおウチの中で遊びましょうね。

で、オトナの室内遊戯といえばオーディオでございましょ。なんつて。

前回までのあらすじ→前回を読んでください。

そういうわけで中途半端な間隔で取り付けられた2本の足(というか桟というかハカマというか)をいかにさばいてstudio 2Aをすっくと立たせようかと日夜悩むところなんではあるんだが、ふた月ほど前から写真のようなことになっているのであった。

モンダイはこの足というか桟というかハカマというかstudio 2Aの底部に取り付けられた材木2本の間隔と、タオックの金床スタンドの奥行きのミスマッチにあるわけです。だけどまあこいつはstudio 2Aのために買ったもんじゃないから仕方ない。しかもタオックの金床でもロジャースがきっちり乗っかってくれるサイズのやつがちゃんとあるってこともじつはわかってる。だけどそれを買うのはヤなの。なぜって、それがあたくしの人生だから。

で前回の状態にしてから1年半以上も経っちゃったけど、横向いてスネてるタオック金床をなんとか正面向かせてニッコリさせるにはコイツの奥行きよりも長いモノを渡してやりゃあいいだけのことなんだ。だけどそれに適したものはなんだろうか。

最初に思いつくのは当然のことながら材木だな。ムクの角材に限らず合板を重ねて角棒状にしたようなのでもいいかな。合成樹脂系はたわむからちょっとムリかもな。でもアクリルの角棒の超ぶっといのならいけないこともないかしらん。だけどそんなのあるのかしらん。それから金属の棒というのも考えた。ハンズの金属材料コーナーなんかで探すと使えそうなものがありそうだな。

なんていろいろ考えてるうちにふと、頑丈な金属のアングルなんてのはどーだろうかと思ったんだよ。それとほぼ同時に、もしかしたらアレが使えるんでないかとアタマに浮かんだのがスチールラックを支える支柱のパーツでバラ売りされてる「足」。たしかあれってスチールのアングルじゃなかったかしらん。あのほら、よく倉庫とか物置とかで見かけるヤツ。インテリア性とかそういうのがまるで念頭にない蹴っ飛ばしてもキズつけても惜しげのないようなアレ。

で、すぐに近所のホームセンターへ行ってみたら、やっぱりありました。黒と白のスチール製のアングルが組み立てラックのコーナーに長いの短いのいろいろと。しかもいちばん短いのが長さ40センチメートルである。1本216円税込み。4本買って千円払うとオツリまで付いてくる。なんて安いんだ! オーディオ用って売ったら五千円だってへいちゃらだぞ。なんちて。とにかくこれなら失敗したってあんまり悲しくならない気がする。

ウチに持って帰ってさっそくやってみましたね。ほーらごらん、これなら大丈夫。なんの問題もない安定感ではないか。モンダイは音だ。んーむ、予想してなかったわけじゃないけど、アタマのてっぺんにかつーんと響くような刺激が高域に乗っかるじゃんか。いや硬い響きそのものがキライなわけじゃないんだ。カツーンという要素はやっぱないといけないですから。だけどこれは行き過ぎってもんだった。おれはふつう何か新しいことをしたら最低ひと月はそのまま様子みてみるんだけどさ。さすがにちょっとこれはなあという感じでね。じゃあ、足とアングルの間に何か挟んでみましょう。

まあこのあたりまでは予定の行動だな。そこで、たしか何かに使ったセーム革の切れっ端があったはずだよなあ。あれなんかどうかしらと探し回ったものの見つからない。一瞬アマゾンで買ってやろうかと思わないでもなかったけど、出来ればウチのなかにある何かでやりたい。

それで思い出したのが、AETのれいの安いハサミ物VFE4005Hつう厚さ5ミリメートルの黒い四角いヤツ。セーム革からしたらちょいとぶ厚いけども、とりあえずあるものでやってみようじゃんか。たしかあれを余分に買ってたはずだよなあと探したらお誂え向きに8個ある。さっそくコイツを足の下に押し込んでやったところ脳天のヤなところに響くカッツーンはなくなったのであった。

で、ひと月。悪かないんだけど、なんかこうカッツーンが少し余分になくなっちゃったような気がしてきてね。金床スタンド横向きより音の広がり感も増えたし見た目の落ち着きもあるから、また横向きに戻そうとは思わない。それでうだうだしてたらAETのハサミ物にはもう一段硬いのが出来てたんだね(4005Uだったかな)。おー、そりゃあいいかもしれない。これは4個セットで千円くらいと安いうえに使い道はいくらでもあるから全然無駄にならない。よっしゃ、いっぺん試してみよう。

というのが上の写真なのでありました。この状態になってすでに1か月ちょっと経過。たしかに少しだけ硬度の増した音になってきた。悪くない変化なり。

だけどもうちょっと硬くてもいいかな(ハサミ物じゃなくって音が)。そうすると何かほかのものを挟んでみるか、たとえば最初に思いついた薄いセーム革のようなものとか。そういえばずいぶん前にアンプだとかなんかの足元のガタを取るためにごく薄っぺらい防振ゴムみたいのを切り刻んで使ってたけど、あれはどうしたっけな。

いや、それよりもこのアングルはとりあえず外して硬い材木を探すってのはどうだ。黒檀とか紫檀とかローズウッドとかカリンとかっていうようなヤツらは硬くて重いんだけどマトモに買ったら高いから、ちょうどいい寸法の端材がないか探してさ。だけどそんなに都合良く4本揃うかどうかわかんないけどなあ。

なんてことをまたぞろ考え始めたんですけど、こういうことをあーでもないこーでもないって試してるのが面白かったりするんです。つうわけで次回材料が揃います頃までto be continued
Commented by KT at 2016-04-08 09:02 x
マメですなぁ。
もう、スピーカー持ち上げるのが厄介な年になってしまったので、中々行動につながりません。
1年に1回くらいは、ちょっと調整するんですけどね。
音出しているだけで、意外にi位置がズレていたりするんで...
Commented by god-zi-lla at 2016-04-08 11:34
KTさん こんにちは。

ぜんぜんマメじゃないっすよ。なにしろ前回動かしたのは一昨年ですから。2年近く、あーでもないこーでもないと考えるだけで何もせず、ようやく今年になって動かしたんですから。

> 音出しているだけで、意外にi位置がズレていたりするんで...

そうそう、結構あるんですよね。ちょっとぶつかって動いちゃうことが。そういうときはトントントンと叩いて微調整してたりして。

そもそも重たいスピーカーを一人で動かすなんてこと出来っこないですから、何10キロもあったり、ヘタしたら0.1トンなんてスピーカーは最初から眼中にありません(向こうだって、こんなビンボー人眼中にないでしょうけど)。

ロジャースは見かけよりずっと軽いので、ハサミ物を取り替えるときは片側だけ少し持ち上げて滑り込ませるなんてことが可能です。
名前
URL
削除用パスワード
by god-zi-lla | 2016-04-07 10:18 | オーディオもねぇ… | Comments(2)