神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

この2カ月で読んだ本の備忘録

この2カ月で読んだ本の備忘録_d0027243_171296.jpg順不同、他意はないよ。

彰義隊 吉村昭
飢餓海峡改訂決定版(上・下) 水上勉
意味がなければスイングはない 村上春樹
ひろい世界のかたすみで 橋本治
あちゃらかぱいッ 色川武大
縁起のいい客 吉村昭
タンノイのエジンバラ 長嶋有
キス・キス ロアルド・ダール
こんな名盤はいらない! 許光俊
悲劇週間SEMANA TRAGICA 矢作俊彦
私の嫌いな10人のひと 中島義道
盤鬼、クラシック100盤勝負! 平林直哉
ジョン・コルトレーン『至上の愛』の真実 アシュリー・カーン/川嶋文丸・訳
ムンクを追え! エドワード・ドルニック/河野純治・訳

この2カ月のベストは矢作俊彦の「悲劇週間」。まったく迷わず文句なし圧倒的。本年度ベスト1、早くも決まりかも。
若き堀口大學メキシコの日々、と書いてもなんの説明にもならぬ虚実定かならざる世界。

タンノイのエジンバラ」、思わず手に取っちゃうよーオーディオファンだもんなー。でもこれはなかなかおれ好みの小説ではあったな。もちろんタイトルはスピーカーのことだぜ。

許光俊という人。おれどーしても名前に反応して脳裏に禿頭丸顔黒縁眼鏡のあの顔が浮かぶんだよなー。ごめんよ許して許さん。
しかし最近のこのテのクラシック本て軒並みタイトルに品がないけど面白いわ。

おれは浅草芸人にも麻雀にも興味ないけど色川武大の作品が好き。しかしね、この1冊についていえば圧巻は巻末、井上ひさしによる「解説にかえて」だな。わずか数ページ。厳しく緊張感にあふれて凄まじく真剣勝負、こんな文庫の解説ありかよ。
Commented by 虎吉 at 2006-03-13 10:43 x
こんちは。いくらか春めいた世間。でも今朝の風は冷たいですね。
音楽同様、いい感じの読書。 矢作さんの「悲劇週間」は購入済みですが、まだ目を通していなかった。春樹本は立ち読みで終わり、ちょっと上級編なんだもん。
吉村さん「彰義隊」って書いてあるけど、写真は「暁の旅人」ってこれ? 
「暁」は昨年拝読。順天堂の祖・松本良順ですな。時代に媚びをうらず、
信念を貫いたひと。最後は医者らしく尊厳死をえらんだですな。

ちょっと心が「風邪」気味。ゴヂラ殿、歓送迎会続きでしょうが、3月後半ちょいと、時間おねがいします。
Commented by god-zi-lla at 2006-03-13 11:55
あ、たしかに「暁…」が写ってますなー。これはたしか年末くらいに読み終わったんじゃなかったかな。それと「ムンクを追え!」っていうロンドン警視庁の美術品盗難事件専門囮捜査官のノンフィクションを入れとくのを忘れたので、これから書き加えておきます。

「悲劇週間」は矢作俊彦の底知れない実力を見る思いがする作品です。早く読んでくだされ。
村上春樹は連載中に全部読んだんですが「大幅加筆」につられて買いました。

3月後半了解。花見ですな。
Commented by god-zi-lla at 2006-03-13 12:04
虎吉どの。
「暁の旅人」は去年11月9日のエントリーにあげてあったので秋口に読んだようです。訂正しときます。
「彰義隊」は下積みになって書名がちゃんと見えませんが写ってはおります。これもしかし見事な小説。
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by god-zi-lla | 2006-03-11 17:39 | 本はココロのゴハンかも | Comments(3)