神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

これまた自宅発掘盤に類するものかもな

これまた自宅発掘盤に類するものかもな_d0027243_1034295.jpgヤクルトは阪神の壮絶な追い上げを尻目に優勝争いにからむでもなく勝率5割あたりをうろうろしつつはやばやと3位を確定しちまったけど、もしセ・リーグでもプレーオフが実施されてたらこんなチームが日本シリーズに出てくる可能性があったんだぜ。納得できますかご同輩。

それはともかくこのレコードはヴァーヴの「KENNY BURRELL / GUITER FORMS ARRANGED AND CONDUCTED BY GIL EVANS」なんですけどね。64年から65年にかけて録音されたギル・エヴァンスのアレンジに乗ってケニー・バレルのギターが冴える名盤といわれてますな。

この時期のギルのアレンジてのはマイルスとの共演盤もそうですが世間様的にはなかなかもてはやされておりまして、たしかにあの木管なども含んだ霞たなびくようなサウンドてえものは他のジャズレコードじゃ聴けない一種独特のものなんでしょうけど、おれはまあそれほど好きってわけでもないね。

マイルスだって、いっとき変わったサウンドに浸ってみたかっただけなんじゃねえのかな、なんていうと叱られるかもな。

そこへもってきてこのレコードのプロデューサーがクリード・テイラーだもんだから、まーそのいわゆるひとつのイージーリスニング・ジャズ路線のハシリみたいにもきこえるんだな。しょっぱなA面1曲目なんてバレルのギターにかなり深いエコーがかかってたりするしさ。

そうはいってもたまにはそういう音楽だって聴きたくなるわけでホントに久しぶりに棚から引っぱり出してみたんでしたが、いったいいつごろこのレコードを買ったのかぜんぜん覚えてない。まあこれまた20年かそこらは間違いなくたってるよな。

おれがオリジナル盤だとか初期盤だとかそういうことを多少でも意識し始めたのはせいぜいここ5年くらいのことで、それまではとにかく1枚でもたくさんのレコードを聴きたくて、新品だろうが中古だろうが国内盤だろうが輸入盤だろうがお構いなしにできるだけ安く買えるレコードを求めてましたもんね。

だからこの盤を持ってることは認識しててもこれが国内盤だったか向こうの盤だったかなんて意識になくて、正直なとこきのう久しぶりにジャケットから盤を取り出すまで国内盤の中古だと思ってました。

そしたらあなた盤面にVAN GELDERという活字体の刻印がしっかりあるじゃありませんか。ありゃまそうだったんですか、あたしゃだいたいこのレコードがヴァン・ゲルダーの録音だってことすらちーとも認識しておりませんでしたもんね。そういやジャケット見ると印刷してありますね。あはは困ったもんだねえ。だれも困らないけど。

てなわけで意外としっかりした盤だったってことが判明。いつごろのプレスなのかは知識皆無なのでわかりませんが、どーせ安くで買ったんだから欲張りは申しませんもんね。

それにしてもまあ自分がどういう素性のレコードを持ってんのかつくづく知らないもんだよなあ。

で、聴いてみますと昔はゴリゴリのジャズばっか聴いてたのでこういうのが物足りなかったんでしょうけど、歳とってくるとこれはこれで悪くないもんだねえ(こういうのばっかでもヤだけどね)。

それでふと思ったんだけど録音年代からいってもサウンドからしても、これを山本さんちのJBLサブリンちゃんで聴いたらあの外観のゴージャスさとも相俟って結構なもんなんじゃないかなあ、なんて思いましたね。いやまったく。
Commented by JBLサブリン at 2006-10-12 17:51 x
10/15の例会できいてみましょうと、サブリンちゃんが言ってます。
Commented by god-zi-lla at 2006-10-12 21:58
よっしゃあ、持って行きまっせえー。
Commented by wati at 2006-11-10 11:36 x
ギル・エバンス好きなので聴けなくて残念...
ギルの作品は一通り集めたつもりだったのに、このLPは知りませんでした!
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by god-zi-lla | 2006-10-12 13:36 | 常用レコード絵日記 | Comments(3)