神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

最後までよくわからなかった(MICHAEL BRECKER / PILGRIMAGE)

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マイケル・ブレッカーの音楽ってとうとうわかんないままになっちゃった。
非常に流暢で音がかすれたりつっかえたり言いよどんだり、そういうことが絶対にない完璧な感じ。しかしだからといって脳のなかにあるものが奔流のように止めどなくほとばしり出た結果としてそういうふうになってるというようにはきこえない。すでに頭の中に「録音」したものを「再生」してるような感じってのかな。なんかそんな感じがして、残念だけどとうとうファンになることができなかったな。

ただ病のせいなのか、このCDでは一瞬音がよれたりかすれたりしたようにきこえて、そんなとこに変化を見たような気もしたんだけど、それはたんなる気のせいかもしれん。全体としてはやっぱりマイケル・ブレッカー以外の何者でもなくてサイドの「豪華メンバー」もとくにそのブレッカー節に何か新しいものを加えるような強烈さや創造性はなく、できあがったものをできあがったようにやってるだけにきこえる。

こういうメンバーがもっと傍若無人に煽ったら、なにか新しい展開もあったのかもしれないけど、そんな想像ももう詮無いことになってしまったよな。

テナーサックスを操るテクニックの問題としてじゃなくもっと別の音楽的な部分で、じつは非常に不器用かつ自分の流儀を曲げない頑固なミュージシャンだったんじゃないか、とも思えるけど違うかな。合掌。

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MICHAEL BRECKER / PILGRIMAGE
(emarcy 0602517263512 CD )
Michael Brecker(ts,EWI),Pat Metheny(g),Herbie Hancock(p),Brad Mehldau(p),John Patitucci(b),Jack Dejohnette(ds)
Commented by yayoishibainu at 2007-05-29 21:17 x
こんばんは。。。
マイケル・ブレッカーは 10年位前に
ふと立ち寄った CD店で流れていたのを聴いて
70年年代JAZZの薫りを感じ ジャケットを見ると
『Tales from the Hudson』でした。
レーベルは impulse・・・
私のそれまで感じていたマイケルとは異なる印象で
珍しく リアルタイムで入手し愛聴しております。
(今 久しぶりに聴いています)
フュージョンのイメージしかそれまでには無かったのに。。。
Commented by god-zi-lla at 2007-05-30 01:08
あ、そのCDは知りませんでした。

結局のところ、あまりに滑らかな優等生的サウンドになじめなかったような気がします。自分のなかのジャズのあるべきイメージとは、やや離れている感じです。流暢すぎるというか。
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by god-zi-lla | 2007-05-28 13:46 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)