神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

bad + hoppy

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しかしまー梅雨時ということで税金泥棒が全国津々浦々うじゃうじゃと。

そういう低レベルの話題はおいといてピアノ関係の新しいCD2枚聴きましたもんね。あたくしだって別に古い古いモノラルレコードやら70年代ジャズばっかし聴いてるわけじゃないんでございますのよ。おーほほほ。

バッド・プラスは爆音ピアノトリオってことで有名になりましたバンドだけど、前作のライヴ盤を聴いてアタマに「?」が浮かんだもんで今度はどうかいなと少し期待しておったんですが、いやどうもなんといいますかね。

こいつら最初のインパクト一発屋だったんでしょうか。どうもあの初期のオドロキがないんだよな。ピアノトリオなんつういまどき陳腐なジャズみたいなフォーマットでロックやる連中がいたなんて、まったく意表を突かれる思いではあったんだけどね。

んーなんつうかちょっとジャズっぽくなってきた=つまんなくなってきた。もっと3人いっしょに、いっせーの!でブチかます方向へ行ってもらいたいもんだよな。爆音轟音のなかにリリカルなピアノの高音が浮かび上がる、みたいな。ここはやっぱりジャズとはすっぱり手を切ってもらいたいもんだな。ジャズ好きなおれがいうのもなんですけども。

このままだと次のリリースは買わないかもしんない。最初の2枚くらいで十分かもな、この人たちを聴く場合。

もう1枚のほうはホッピー神山の全編即興ピアノソロ・アルバム。んーなんていうんでしょうか、とにかく間違いなく大力作巨編ですよこれは。聴いててアタマん中でチラチラと明滅してた名前はドビュッシーとかプーランクとかショスタコーヴィチとか、はたまたほんのちょっとだけサティとかキース・ジャレットとかリチャード・クレイダーマンとか。

それにしても「もしもし、ピアノが弾けますよ」なんつう人食ったタイトルで軽く聴き始めたりするといきなりカチ上げられて前回し二本差されて一気に寄られて電車道、みたいなことになりかねませんね(おれのばあいそうでした)。

見かけは人食い過ぎ。タイトルの隣に英文タイトルがあるんですが「If I were the piano」って全然邦題と関係ないじゃんかよ。しかもよく見ると曲のタイトルも

「天動説」A peace for Koza
「善良な天使」Assorted lunatics
「卵のように軽やかに」A waltz of the crecent moon
「コントラファゴット」The medium is the last message
「肩甲骨」Be more obvious

〜 てな調子で全然関係ありませんね。いやー一筋縄ではいかんわ。しかも曲名(日本語のほう)が一瞬サティっぽかったりしないでもないんで、そういう音楽かなと思うとこれまた裏切られてしまいますね。サティっぽいとこが皆無じゃないとはおもいますけども。

しかし大力作巨編だもんだから一気に聴き通すと圧倒されてやや疲れます。ところどころに短くてお手軽なトラックがあってもよかったなーなんてことは、やっぱり聴き手のワガママなんでしょうかね。ここは一番、途中で2回くらい休憩をはさんで聴くというのが正しい鑑賞法なのかもしれませんですね。とにかくピアノの88鍵しっかり使う音楽ですから。いやまったく。

それにしても今回の2枚ともジャズのコーナーで買いましたけど、どうもおさまりが悪い感じがするね。逆にたいていの最大公約数的なジャズファンはこういう音楽聴いても楽しくないんじゃないかね、なんてよけいな心配までしちゃうもんね。いらんお節介やね。

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the bad plus / prog
(do the math record 0602517268326 CD)

ホッピー神山 / もしもし、ピアノが弾けますよ
(M&K Records MKCD-002 CD)
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by god-zi-lla | 2007-06-24 10:56 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)