神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

こういうディスコグラフィは初めてだろうな(菅野レコーディングバイブル)

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菅野沖彦さんといえばステレオサウンド誌最新号、巻頭近くに載ってる拗ねるじゃなくてスネルのスピーカーの記事中、2カ所にわたって強烈なパイオニア批判をしてますな。「剽窃」した技術をオリジナルだと称することについての批判、というよりこれは攻撃に近いかな。

すでに恐いものなしというべきか菅野先生。
オーディオショウ会場での放談なんかと違ってこれはそれなりの波紋を起こすんじゃなかろうかね。パイオニアの反論も読みたいもんです。

その菅野録音のディスコグラフィカル・データにサンプラーSACDをくっつけた書籍が、これまたそのステレオサウンド社から出ましたですね。さっそく購入しましたもんね。いやこれはたいへんな労作ですよ。こういうディスコグラフィというのは尋常の熱意ではできないものだからね。著者の嶋護さんの菅野録音への偏愛たるや恐ろしいものがありますな。

まーたいがいのオーディオマニアにはディスコグラフィなんて不要のシロモノだと思いますが、レコード好きからみりゃこうした一見無味乾燥なデータの羅列のなかに秘密の花園をいくつも見たりするわけですなこれが(どこが花園かはもちろん秘密)。それに加えて書籍として読みごたえあるわ聴きごたえのあるSACD付いてるわで、税込み4800円に送料つけてSS社に注文してもあたしゃ決して高くないと思いますよ。

しかし著者が「宮沢明子/モーツァルト・ピアノ協奏曲アルバム」(オーディオラボALC-1011)に付した音質評価が「10++」ってな一体全体。ううむやっぱしおれの装置がよろしくないのか。折に触れて聴き返してはこの30年戸惑ってる1枚なんですよ。きょうまた聴いてみるぞなもし。
Commented by pippinechoes at 2007-09-23 09:55 x
おぉ〜〜到着しましたですか?
我が家は、まだです。書店で購入しようと思ったのが間違いだったみたいで、結局ネット注文しちゃいました。

>無味乾燥なデータの羅列のなかに秘密の花園をいくつも見たりするわけですなこれが

名文ですね。全く同感です。到着が楽しみです。
到着したら、きっと、このブログに書かれているだろうなぁ〜〜って、昨日あたりから、何回かアクセスさせていただいておりました。
このサンプラーは、音源みると、ラボ系ばっかりじゃないんですね。僕は、ラボ系ですと「alone together」が録音含めて好きなんですが、この評価がどうなのかって、気になるところです。
Commented by god-zi-lla at 2007-09-23 22:49
ピピエコさん。
>このサンプラーは、音源みると、ラボ系ばっかりじゃないんですね。

そうなんです。ビクター盤のシュタルケルの無伴奏チェロも収録されてますが、ハッキリ言って感動モノです。このLP欲しいなあ。物欲煩悩大爆発モードっす。

「alone together」の評価、乞うご期待です。
Commented by pippinechoes at 2007-09-27 00:04 x
我が家にも到着しました。神様みたいな本ですね、感動してます(実際、手が震えているかも)。自作したディスコグラフィーが間違ってなくて、安堵してます。
「Alone Together」って、やはり凄い録音評価なんですね。今度、戯れる会にでも持参してみようかな?とも思います。
Commented by god-zi-lla at 2007-09-28 05:33
ピピエコさん。
嶋護さんの音質評価が、盲目的な菅野録音崇拝になってないとこが、またいいとこですね。
それにしても朝日ソノラマ時代の音源がまったく失われてしまっているというのが残念至極。この会社自体も消滅のようですけども。
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by god-zi-lla | 2007-09-23 08:50 | 常用レコード絵日記 | Comments(4)