神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

阿波の酒

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この写真、先月のすえに撮ったんだけどね。このときはほかに飲みかけの神亀「ひこ孫」があったんで1升瓶4本態勢でしたね。「態勢」ってこたねえけどさ。いやその「ひこ孫」開栓して1か月以上たったときのウマさ。これもたまらんねえ。開栓すると「劣化」と「熟成」がヨーイドンして、造りのしっかりした純米酒だと熟成が圧勝するんだな。

こんど「ひこ孫」仕入れたら、その日のうちに開栓してひと月以上放置することにしよっと。

日本酒は開けちゃったらどんどん飲まないとダメってな、悪い酒が蔓延しちゃったから広まった通説だからね。ちゃんと造られた(←ここが重要)純米酒にはあてはまりません。

お宅のお酒が、開けて置いといて悪くなっちゃったんだったら、それはもともと悪い酒なんです。覚えといてくださいましね。ちなみに蔵元の規模の大小、世間的な有名無名と酒の良さは関係ありません。

で、写真ですけど。
まんなかはその神亀の「真穂人」。奥さんが見つけて初めて買ってきました。1升瓶抱えてご苦労さまでした。それにしても神亀酒造にあるまじき洒落たラベルではありますね。その両側は徳島の「旭若松」で左は通常の純米酒。右側はたぶん扱ってる酒屋さんがその旭若松に特別に瓶詰めさせた酒のようでラベルがないのね。

でそのラベルなしの酒に惹かれて買ってみたんですけどね。まあそういう特殊な酒を先に飲んじゃって、その銘柄がどーたらこーたらってのもおかしなもんだと思ったんで「普通」の純米酒もあわせて買ってみたんでした。それが左の「いかにも日本酒」なラベルの貼られた1本ですね。

いやこんなにうまい酒だと知ってたら、単独でお写真撮らしていただきましたのに。まいったなーこれは。16BYだそうです。平成16年に仕込んだ酒。いやー琥珀色だもん。すでにじゅうぶん熟成されてるねえ。いやーこれはうまい。どううまいかは説明できないからしませんけど。しかしこの平々凡々なラベルとごく当たり前のお値段。羊の皮を被ったオオカミはおおげさかな。いやそんなことないよな。

ちょっと驚いたんでもう1本仕入れて、せんだって山形県に単身赴任した酒の味のわかる友だちに送ってやったよ。そういやこの人自宅に開栓した1升瓶がごろごろしてるって言ってたけど、赴任先に持ってったのかなあ。クチの開いた1升瓶運ぶなんて引っ越し屋さんもさぞかし迷惑だったろうなあ。
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by god-zi-lla | 2008-06-07 08:33 | 酒だ酒だ酒だ酒だ | Comments(0)