神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

見つけたけどこれって里帰り品すか。 しかも(JAZZ LABORATORY AT NEWPORT)

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きょうもちょっと過ごしやすい午前中だけど、もう暑さのピークは過ぎたってことでしょうかね。そういや去年も7月のうちは「この調子で暑くなってったら8月はどーなるんだよおい!」てなことを言ってましたが、8月になったら少し涼しくなってきたもんね。

やっぱり気候全体が変化してってんだろうか。

それにしてもけさの朝刊。内柴金メダルのトップの横に新疆ウィグル自治区の騒擾とグルジアの戦争だぜ。こういうふうに同時多発的に世界規模で戦争、内戦、民族蜂起、テロ、国境紛争が起こるとき、あとはそいつらをリンクさせる何かさえあればもう世界大戦だろ。

南北朝鮮国境の緊張も高まってる。
このオリンピック期間中は、かなりヤバいんじゃないか。

とりあえず束の間の平和。レコードにでも呆けておくとするか。

6枚あるということを知ってしまったジジ・グライスとドナルド・バードの「Jazz Laboratory」のレコードですけど残り2枚のうち1枚を、ようやっとなのか素早いのかわかりませんがとにかくめっけましたもんね。へへへ。

写真のとおりオビかかってますから国内盤すね。国内盤すけどこのオビがなんかヘンだなと思いつつジャケットの中をあらためますてえとスミ一色刷ペラのライナーノートが入っております。まあ普通だわね日本盤としちゃ。しかしこいつに印刷されてんのがナット・ヘントフの「The Verve Story - The Lively Art of Recording Lasting Music」ってタイトルの英文のエッセイなの。対訳ありません。英文のみ。

これってもしかして「輸出仕様」の国内盤でしょうか。おれ初めて見た。
オビにある日本語って「ヴァーヴ・オリジナル・ジャズ・クラッシックス」つうカタカナだけ。下のほうにある文字読むと「Manufactured in Japan / Marketed by Polygram Classics, Inc. / 137 West 55th St., New York, N.Y.10019 / Distributed by Polygram Distribution, Inc.」ってクレジット。カタカナの上んとこの英文は「惹句」で最後の数行は「Verve records are pressed in Japan on the highest quality virgin vinyl, and are enclosed in anti-static sleeves.」。

だそうでございます。
これ、オビじゃなくて「obi」なんだな。輸出用の。やっぱ日本盤には「obi」が欠かせないんだねえ。欧米でも「with obi」なレコードはそのぶん高いもんね。

古伊万里とか日本の骨董でいったん欧米に渡ったものを、向こうで買い付けて再び日本国内に戻ってきたものを「里帰り品」とか言ったりしますけど、こいつも「里帰り品」て呼んでもいいんでしょうか。ちがうかな。

いやーなんか面白いなー。こういうの大好き。

それはそれとして内容。
57年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルの実況録音でMCの声が入ります。B面がグライス=バードの「Jazz Lab.」で、A面はセシル・テイラー・カルテット。いやー片面がセシル・テイラーってのは知ってたんだけどさ。うひゃー。フロントマンはだれかと思いきや。スティーヴ・レイシーじゃございませんか。しかもしょっぱな演奏してんのがエリントン・ナンバーの「Johnny Come Lately」。レイシーがこのあと何度も何度もレコーディングした愛奏曲のひとつだよなあ。いいねえ。

あとの2曲はテイラーのオリジナルでしょうか「Nona's Blues」と「Tune 2」。いやーゴツゴツ、デコボコとしてテイラーのピアノもレイシーのソプラノもナイドリンガーのベースもデニス・チャールズのドラムも快調。ほんの2小節くらいの単位だとテイラーのピアノには後年のフリーソロと同じようなとこも出てきて、こいつは楽しい名演だなあ。曲間の客席の拍手はなんかちょっと引いたような感じで、やっぱ当時としちゃ「なんじゃこりゃ」だったんでしょうかね。

知らなかったとはいえ、これはうれしいボーナスを頂いちゃった感じするよ。
たまにこういうのに巡り合うもんだから、レコード集めってのから足を洗えないんだよなー。いやーうれしい。

わははは。肝心のJazz Lab.のこと書くの忘れてた。それはまた最後の1枚をゲットしたときにでも。
いつになるかわかりませんけど to be continued。
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by god-zi-lla | 2008-08-11 10:09 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)