神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

標準原器(Horst Stein / Vienna Philharmonic Orch. / WAGNER)

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ここまで腐ってると首都で暴動が起きたりクーデタが企てられたりしても不思議じゃないぜ。
いやタイじゃなくて日本の話だってば。そういう状況だろよ普通。

党利党略ってのは相当楽しいらしいな。
日本国そっちのけでハマってんだもんな。

そんなことはさておき。
ながねんレコード音楽が好きで聴いてると、別段オーディオマニアじゃなくても装置を入れ替えることはあるわけだな。そうすると新しいキカイが入ったときに必ず聴く盤の何枚かってのがなんとなく決まってきたりしませんか。とくに装置の「試聴」というようなもんじゃなくてもさ。「お手並み拝見」つーか「小手調べ」っつーかね。

おれの場合はこのデッカのワーグナー序曲・前奏曲集がそういう盤になって30年近い。
べつにワーグナーが好きってわけでもないし、この盤が特別音いいってわけでもないし、よく知らないんだけどこのホルスト・シュタインとウィーンフィルの演奏が特別な名演てこともないんだと思うんだけどね。

で「試聴」のためにかけるわけじゃないからこの盤のどこ聴くかなんてことは全然意識してなくて、とにかくこいつが気持ちよく聴ければそれでよし。そうでなければなんとかする。つう感じなんだな。

標準原器っつうと、ちょっと大げさかもしれないけどね。
おれなりになんらかの基準がここにあるような気がしてるんだな。

なんでそうなっちゃったのかよくわかんないんだけどさ。たぶんこの盤が非常に安心感のある穏健でバランスの取れた音(と音楽)だからなんだと思うんだよ。ややくすんだ色彩のなかになんともいえない艶があるというか。それはウィーンフィルの音なのかもしれないしデッカのレーベルの音なのかもしれないし、とにかくまずこいつがそこそこ聴ければほかのレコードもまあまあいけるだろうってアタリが、おれとしちゃつけられるんですね。

ジャケットはいかにもありげなノイシュヴァンシュタイン城の写真なんだけどね。写真は冬、かかる文字はスミと白ヌキでほとんど無彩色な世界ってのはもしかして平凡で没個性かと思ってたんだけど、こうやってあらためて眺めてみると、あながちそうともいえないのかもしれないな。

73年の録音でレーベルに印刷されたⓟは74年。おれが買ったのはたぶん78年か79年くらい。たぶん秋葉原の石丸電気。そのころおれがクラシックの輸入盤(新品)買うのは石丸だけだったからね。

中古でいちども見かけたことがないのはたまたまなのかもしれないけど、できればコンディションの良い盤を予備として手に入れたいもんではあるよな。SXL6656。ぜんぜん傷んでないんだけどね。なにせ標準原器だからね。
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by god-zi-lla | 2008-09-03 10:21 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)