神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

おれのような凡人にはわかんない感じ(Hélène Grimaud | Bach)

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グリモーのこの新しいバッハのCDの、なかでもリストが編曲したプレリュードとフーガBWV543をヘヴィーローテーションというほどでもないけどここんとこよく聴いてるんだけども、この曲のどこがどういうふうに気に入って繰り返し聴いてんだか自分でもよくわからないもんだからそのままにしてたんだけどね。

ここまで繰り返し聴いてんのに、よくわかんないからってだけで書き留めておかないっつうことだと、備忘録としての意味をなさないので書いておくことにしたなんて、まあ人さまに読んでいただくような態度じゃないってばないんだけどね。すいません。

備忘録ったってこんなネット上に書き込んでんだから、それはもう人さまに読んでいただこうてえ魂胆があるわけですから、そんなところで個人的な備忘録なんてものが成り立つわきゃないでしょと言われれば、それはもうその通り。どうもごめんなさい。

謝ってばっかですいません。て。また謝ってんの。
いつになく弱気ですな。

このグリモーのバッハのCDってのが平均律クラヴィア曲集の1のなかから2番と4番。そのあとにピアノ協奏曲1番。つぎのトラックは平均律第2集の6番。それからブゾーニがヴァイオリンのためのパルティータ2番から編曲したシャコンヌ。それでまた2集から20番。そしてそのリスト編曲の原曲はオルガンのBWV543。また2集から今度は9番。

最後がラフマニノフ編曲のヴァイオリンのためのパルティータ3番からプレリュード。

弱気になるのも仕方ないでしょ。おれのような門外漢の凡人にはわかりません。降参。だから降参ついでにとくに気に入ったリスト編の1曲を繰り返し聴いてんの。

エレーヌ・グリモーって人はこういう非常にコンセプチュアルなCDを作るひとではありますね。コンサートのように曲がならんでるんだけど、この盤だと途中にコンチェルトが1曲入ってたりして実際のコンサートだとなかなかこういう構成は成り立たないと思うんだよな。

ほんとはライヴでやりたいんだけども諸般の事情から実演では成り立ちにくいプログラムをこうやってCDでやってきてるのかなという気がするんだけどね。どうなんでしょう。だとしたらアタマっから通して聴いてこそのCDではあるんでしょうねやっぱり。

なるほどなあと思うんだけど不勉強なシロートのあたくしのようなもんにはちょいと手に負えません。ひとつひとつの演奏はドライヴ感があるっていうとヘンだけど、とにかくいいなあと思いながら聴くんだけどね。だからまあここはひとつ勘弁していただいてしばらくは気に入ったリスト編の1曲をとくに聴かしてもらうことにします。

それにしてもこの人はたとえばバッハの平均律の全集を作ろうなんて考えはぜんぜんないんだろうね。そういうことに価値を見出さないタイプのピアニストなんだろうな。

いちどライヴを聴いてみたい一人だぜ。
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美人のようだしね。
それにしても写真によって印象ぜんぜん違うよな。
道ですれ違ってもわかんないよきっと。

ぜってーすれ違わんて。

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Hélène Grimaud | Bach
(DGG 00289 477 6248 CD)

Commented by 大天使心得 at 2008-11-26 21:06 x
先日は失礼しました。
最近聞いていませんけど、グリモーという人はどうも特定の曲を磨き抜いて自分のものにしていく人、という感じがします。だから彼女の中ではそれそれの曲が意味を持って響き合っているような、まさにコンサートプログラムのような感じなのでしょうね。
Commented by god-zi-lla at 2008-11-27 09:57
たぶんバッハの「何か」あるいは、グリモーのバッハに対する思いとか姿勢を平均律とコンチェルトとトランスクリプションで構成したプログラム全体で表現しているのだと思うんですが、まあ平凡な聞き手としては「それはなんだろうなあ」とボンヤリ考えるともなく思いつつ聴いてればいいじゃんかと勝手に決めつけて聴いています。
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by god-zi-lla | 2008-11-26 15:12 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)