神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla
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9月21日 16:15 東京スタジアム

14分 0 - 3  アルゼンチンPG
17分 7 - 3 フランスT/C
21分 14 - 3 フランスT/C
29分 17 - 3 フランスPG
40分 20 - 3 フランスPG

41分 20 - 7 アルゼンチンT/C
53分 20 - 15 アルゼンチンT
60分 20 - 18 アルゼンチンPG
68分 20 - 21 アルゼンチンPG
69分 23 - 21 フランスDG


つうわけで期間中、味の素と呼んではいけない東京スタジアムだが南千住じゃなくて調布の飛行場の近所のほうである。

このカードは絶対接戦の面白いゲームになると踏んで高いチケットを先着順販売になってから、つまり予約抽選で売れ残ったのを買い息子を誘って行ったんだが、前半なんだかアルゼンチンのディフェンスがバタバタで機能せず、フランスに勝手気ままに走りまくられて20対3の一方的なペースになっちまった。

なんか、これじゃあまるでおれがウソついたみたいじゃんかと息子に向かってボヤいたくらいである。

しかし後半に入るとアルゼンチンはディフェンスを立て直してキチンと組織的にフランスを止めはじめ、ようやっと世界屈指のフォワードが青いジャージを圧倒しはじめたんである。

そして後半開始早々アルゼンチンはフランスゴール直前のラインアウトで形成したモールを押し込んだ。チームにとってこのゲーム初めてトライを決めてからのアルゼンチンFWは、世界屈指の名に恥じないパワーでフランスを圧倒しはじめた、なんて感じ。

そしてとうとう終了12分前になってアルゼンチンはPGを決めてフランスを逆転したもんである。

おれはどっちを応援してるわけでもないけど、やっぱこういう展開になってくれないと、このゲームはぜってー見応えあるぜなんていかにもワケ知り顔でずっと言ってたおれの立場ってモンがありません。

でもまあ、こんなに面白いゲームってのはそんなにあるもんじゃないよといえる展開になったのは間違いない。

いやしかし、ホントに面白くなったのはここからなのであった。

アルゼンチンがPGで逆転した直後のキックオフからフランスがアルゼンチン陣内中央付近に入り、22mライン上くらいの(このへんうろ覚えだけど)ラックから出たボールをフランスSOがDGを決めて再逆転してしまったんである。

ドロップゴールなんてものはこういう1点を争う接戦の、しかも後半時間のなくなってから狙うもんだと相場は決まっておるわけでありますが、おれはそれを初めて眼前でしかもこんなビッグゲームで見たもんだから、ちょっとじゃないくらい興奮しちゃってね。

いやもう、4万4千の大観衆も後半の後半はもう大興奮でスタジアムが揺れている。

で、ここらあたりで残り時間は10分を切ってきた。フランス逆転したといったってわずか2点差。

そして残り時間2分を切ってフランスは自陣やや深いところでボールを得てラックを形成。

終了まで2分を切ってんだから、これはもうラックサイドをFWが数度突いてボールを保持し続ければタイムアップのサイレンが鳴り(あーいや、このワールドカップではヘンな銅鑼のような音が響くんだけど)、それを聴いたところでスクラムハーフがタッチに蹴り出せばノーサイドっつう、それがフランスの勝利へのフツーの段取りだと思って見てたらなぜかその銅鑼の鳴る前にフランスSHはボックスキックをアルゼンチンへ向かって蹴り上げたんである。

なにかの勘違いだったのか。

もうこのへんで終了1分前くらい。ボールはハーフウェイラインをややフランス陣に入ったあたりのところでアルゼンチンに渡る。しかもこのボールへの寄りでフランスがオフサイドだったかキャッチャーへの危険なタックルだったかでペナルティ。

おいおいおいおい、なにやってんだフランス。

こうなればアルゼンチン。敵ゴール直前のタッチを切って最後のワンプレイでマイボールラインアウトから自慢のFWがモールを押し込んで逆転つう筋書きだろうなと、おれは疑いもせず固唾を飲んで見てたんである。

そうしたらアルゼンチンのゲームキャプテンはショットのジェスチャーじゃんか。つまりゴールキックを狙いますとレフェリーに申告している。

だけどハーフウェイラインを少しフランス陣に入ったややメインスタンド寄りの位置だから、ゴールポストまで直線距離ならゆうに50メートルはあるっつう位置だからさ。こういうインターナショナルなレベルのゲームだったら入らない距離と角度じゃないけど、外す可能性だって半分くらいはある。

んー、これもまたいかなる判断によるものなりや。

で、そのペナルティゴールを蹴るところか蹴ったところかあたりでタイムアップの銅鑼が鳴るんである。

入ればアルゼンチンが24対23と逆転勝利、外せばそこでフランスの2点差勝利が決まってノーサイドの笛。

と思って見てたらボールはポールの右にそれた。そこでおれはやっと気づいたんである。ゲームを終わらせるためにフランスチームはドロップアウトを蹴らなければいけない。なにしろアルゼンチンに与えられたペナルティのプレイはこの時点では完結してないんである。

そしてドロップアウトというのは直接タッチに蹴り出してはならないとルールブックに書かれている。

あーそういうことだったのか。アルゼンチンは逆転勝利へ2プレイあるほうを選んだわけだ。PGが入ればそこで勝ち。よしんば外れてもボールがゴールラインを越えさえすればフランスはドロップアウトでリスタートせざるを得ない。しかもそのボールを直接タッチに蹴り出すことが出来ない以上、もう一度アルゼンチンにボールが戻る。

もうタイムアップですから、アルゼンチンは絶対にマイボールをキープせねばならない。だけどキープし続けるのであれば明日の朝までだってゲームは終わらない。そうだったのかー。勉強になるなあ。

しかし残念ながらアルゼンチン必死の猛追もドロップアウト処理後、たぶん3フェイズ目くらいのラックをフランスがターンオーヴァーしてSHがタッチに蹴出したところでおわってしまう。そこでノーサイド。

たぶんアルゼンチンにしてみれば依然フランス陣内にいるわけで、そこで愚直にマイボールラックを形成し続けていれば、そのうちフランスのディフェンスに穴が開いてトライチャンスが巡ってくるか、そうでなければフランスの焦りを誘って再びペナルティを得て、先ほどの繰り返しのようにゴールキックを狙って決まれば逆転勝利、そうでなければまたもやドロップアウト…。

ノーサイドの笛が鳴ると、アルゼンチンのFWがフランスのFWにつかみかかって乱闘になりかけた。あれは多分ラックのなかでフランスが「不正に」ターンオーヴァーしたと見えて怒りを爆発させたんだろうな。ちょっと後味は良くないが、まあノーサイドの笛が鳴れば敵も味方もないなんてのは所詮絵に描いたビールみたなモンだからね。

でもすごいゲームだった。

それにしてもワールドカップってのは別物ですね。もう雰囲気から何から、最寄り駅の飛田給(とびたきゅう)を降りた瞬間から普通の国際試合とは全然違う。

冒頭の写真は駅前でビール呑んで踊るアルゼンチンのサポーターの皆さま。左隅にちょこっと見えるブルーの人たちはフランスのサポーターで、この時点ではアルゼンチンの圧勝だったんだけどね。

スタジアムはもうお祭り状態でフランス・アルゼンチン入り乱れてコスプレというか仮装行列というか、まあそういう人たちがハイネケン呑んで(ビールはハイネケンしか売ってない)歌い踊ってる。二つめの写真のかぶり物のフランスおじさんなんか大人しいほうである。ナポレオンは推定百名はいましたね。馬に乗ったオジサンとか(もちろん馬の着ぐるみですど)。

試合終了後はフランスのサポーターがあちこちでフランスの六甲おろしを歌いまくって全然帰らない。ハイネケンは試合終了後も外の通路で売れまくっている。

ちょっと思いましたね。こりゃあ今度オーストラリアとかニュージーランドでワールドカップがあるときには、わざわざ飛行機に乗って行ってもいいかなって。そう思えるようなお祭りです。

もうひと試合、チケットを買ってある。大散財だけど、この日のようなゲーム見られるんだったら惜しくない。しかもこのお祭りだもん。

4年に一度じゃない。一生に一度だ。

ですよねー。




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写真3枚目は試合開始のキックオフ。
その次はファーストスクラム。
以下、フランスSHがボックスキック蹴る瞬間。
アルゼンチン、スクラムからの攻撃。

ちなみに同夜奥さんと娘が渋谷に出かけておったところ、水色と白のシマシマのガイジンとブルーのジャージのガイジンが多数スクランブル交差点付近で歌い踊っていたそうである。

# by god-zi-lla | 2019-09-22 09:03 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(0)
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このタテカンはいいなあ。
中学の文化祭みたいだ。

吉祥寺シアターで鶴屋南北/原作、長塚圭史/作演出、阿佐ヶ谷スパイダース〈桜姫 燃焦旋律隊殺於焼跡(もえてこがれてばんどごろし)〉。

南北の〈桜姫東文章〉は歌舞伎を見たことあるような気もしたんだけど、まるで思い出せない。思い出さないってことは見てないんだよなーと思いながら歌舞伎 on the webで検索してみたところ2012年8月の新橋演舞場が最新の上演らしい。

それで古いエントリーを見てみると2012年8月11日に見てるんだよなーこれが。あちゃー日付まで書いてやがる(本人だけに見えるエントリです)。動かぬ証拠を突きつけられてもまだ思い出せないアタクシ。

2012年演舞場の〈桜姫東文章〉の記憶がまるでないのは、もしかしてあまりのヘンテコリンさのためアタマんなかを整理整頓出来なかったから覚えてないんじゃあるまいか。

モトの〈桜姫東文章〉がどんな話なのかってのは、これでよくわかる。






相当なヘンテコリンさである。

7年前といやあ、おれもまだほんの歌舞伎初心者の入口にいたので古典歌舞伎のヘンテコリンさに慣れてない。いまだったら初心者の中堅くらいにはなってヘンテコリンなものにもかなり免疫が出来てきたから、まるっきり覚えがないなんてこともないと思うんだけどね。

ほら。ヘンテコリンな夢って目を覚ましたとき、あーなんてヘンな夢見ちゃったんだろうって思うだけで、中身ちゃんと覚えてることってめったにないじゃん。意味不明なものって記憶するための取っ掛かりがないっつうか。

だけどさ。歌舞伎の古典て片っ端からみんなヘンテコリンな話ばっかじゃんか。江戸時代のひとたちはそれをヘンテコリンと思わずに見物してたのか、それともそのヘンテコリンさを愛でてたのか知りませんけど、おれら現代人はリクツっぽい世界にずっぽり漬かり過ぎなのかそのヘンテコリンさのなかになんかしら「意味」を見つけないと息苦しくなっちゃう。

長塚圭史がそのヘンテコリンな南北の歌舞伎を、現代ニッポンの演劇からみれば、まあーこんくらいはアリかなというくらいまで「アップデート」してみせた。

南北の芝居はもちろん江戸時代が舞台だけど、長塚はそれを敗戦前後の日本に置き換えた。所化(小坊主)の清玄は戦災孤児の面倒を見る慈善団体の「今井清玄先生」に、その恋人の寺小姓の白菊丸は江田島の海兵へ(親の指図で)入学することが決まった中学生の「白菊君」に。釣鐘権助は復員兵の「墓掘り権助」に。京の公家「吉田家」の生まれながら親を惨殺された17歳の桜姫は、孤児院育ちの17歳の娘「吉田さん」に。

江戸時代の清玄は白菊丸と江ノ島で心中しかかるが白菊丸だけが死に、20世紀の今井清玄先生も白菊君とどこかの海で心中しかかるが白菊君だけが死ぬ。

長塚圭史が思いっきり換骨奪胎したんだろうと思ってたら、ぜんぜんそんなことなかった。南北の桜姫は「材料」でしかないんじゃないかと思ってたら、骨格は南北そのまんまだ。

こういう言い方もヘンだが、江戸の人が楽しめるヘンテコリンさに、「意味」という調味料を振りかけて現代人の楽しめるヘンテコリンさに直してみた感じがする。江戸のひとたちが長塚圭史の「桜姫」を見たら、なんじゃこのヘンテコリンな芝居はと思うんじゃあるまいか。

なんか、江戸のひとびとってのはつくづくエラかったと思うよ。「意味」なんて弱々しいものに惑わされずに生きていたんだから。

まあそんなこたあどうだっていいんだが阿佐ヶ谷スパイダースの桜姫、敬老の日の雨上がりのお昼過ぎ、20年くらいご無沙汰してた吉祥寺の街で楽しんできたんでした。




# by god-zi-lla | 2019-09-17 18:03 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(0)
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で、これかよ、といようなモンでもありましょうが、おれとしたら大逡巡のすえのこれがこの夏最大級の買い物なのよ。

なにしろ最初にiPad買いたいなー、どうしようかなー、とウダウダ思い始めたのがブログのバックナンバーをひっくり返すと(ひっくり返すってのもヘンだけど)2010年のことなんでした。

コメント欄を見るとピピエコさんが買え買えとそそのかし「Newtonの再来」とまで叫んでいる。爾来10年弱。ここまでグズグズと「決められない」自分というものをホメてやりたいくらいなもんだ。

おかげでiPadはこの10年で驚くばかりの機能と性能を備えることになり、お値段はずいぶん下がった。

優柔不断は節約の遠い親戚。

エラいぞ、おれ。
なんつて。

まあ物欲はけっこうありますけど別段新しモン好きというわけでもないので、iPad登場してほぼ10年。ようするに、ここへきてようやくiPadにさせる「仕事」が出てきたから買う気になったわけだ。

写真上はAudirvana Plusのリモコンアプリ〈A+ Remote〉。Mac miniにインストールしてあるAudirvana Plus本体をWi-Fi経由で操作して音楽ファイルの再生をする。

このリモコンアプリをiPhoneに入れて、それなりに便利に使ってきた。しかし、なにせ表示が小さくて狭っ苦しい。ハッキリいって老眼にはかなりシンドイ。そもそもこのリモコンアプリだってiPhoneじゃなくてiPadで使うのを想定してるんでしょうから、ムリな使い方してるおれが良くないんだろうけどさ。


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こんな感じだから、見た目は悪くないんだけど実際使うとちょっとツラい。老眼なうえにトシのせいでブキッチョになってるし、そもそも指が太いから手元が狂って別のアルバムにタッチしたりはしょっちゅうですしね。

もうひとつの写真は〈FileMaker Pro〉で作ったCDのデータベース。これは以前のエントリで書いたようにMacのOSをモハーヴェにしたらFileMaker Proが起動しなくなったので、iOS専用のフリーアプリ〈FileMaker GO〉で開いてる。

FileMaker GOは新しいデータベースの開発・製作は出来ないんだけど、CDと料理レシピ、ふたつの既存データベースのデータを更新することは普通にできる。

おれはもう新しいデータベース製作なんかする気がないから、高いお金出してMac上で動く新ヴァージョンのFileMakerを入手する必要はないんだけど、さすがにiPhone上でCD探したり台所に立ってiPhone画面のレシピ見るのは、これまたけっこうシンドイ。それからデータの更新もなんか「裏ワザ」的なやり方だからホイホイホイってわけにもいかなくってね。

まあ、この先毎日ぶつぶつグチこぼして暮らすよりか、この際iPhoneより断然画面の大きいiPadを買やあどんだけ人生明るくなるかわからない。

なにしろ、先日なんかiPhoneでレシピ確認しながら料理してたら字が細かくて見えない。なんて書いてんだよー見えねーよー、なんつって手を拭いて老眼鏡かけてiPhoneの画面で調味料の分量確認して、なんてしてたら危うくナベ焦がしそうになったもん。

買えないお値段じゃないんだから、さっさと買えばよかったんだよな。

ちなみにコイツは〈第6世代〉と説明のついてたやつを、Appleのサイト「整備済み製品」コーナーでお安く手に入れたのであった。


# by god-zi-lla | 2019-09-15 13:32 | Macとか、あれとか | Comments(0)