神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

いやすまん。ガチンコ勝負だったなあ山下洋輔トリオ復活祭

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じつはまあそれほど期待してったわけでないのね。同窓会つか和気藹々つかね。なんかそういう感じでしょと。テレビの収録も入るっていうしさ。40周年だしね。みんなそれなりの年齢だしさ。

たしかに和気藹々の同窓会だった。ただしこの人ら流の和気藹々。
きちんと客の期待に応えてブチかましまくるという。

一瞬でも疑ったおれが悪うござんした。

きのう日比谷の野音。
山下洋輔。森山威男。小山彰太。坂田明。中村誠一。林栄一。国仲勝男。菊池成孔。
菊池成孔はトリオメンバーじゃなかったけど武田和命の代役。相倉久人が司会。

いや山下洋輔にさ中村誠一や坂田明がからむトークショーかなんかの間に演奏が挟まってるくらいなんじゃねーのとかさ。フジテレビ入ってるつうからそんなこと考えながら、まああんまり過大な期待はせんようにしようと思いつつ野音に出かけたんだけどね正直なところ。

そんなもんありませんでした。
ちょっと相倉久人と菊池成孔が立ち話した程度。

小山彰太と林栄一のいちばん最後のトリオから順に40年をメンバー構成で遡ってく構成。とうぜん山下洋輔御大は出づっぱり。「菊池は武田和命の代役です」って紹介を山下洋輔がしたときには平均年齢明らかにおれのトシを上回る満員の野音が一瞬しんみりとしたね。

それから坂田明と小山彰太。そのつぎに坂田明と森山威男。最後が中村誠一と森山威男の初代トリオ。

おれは、ちかごろは林栄一が好きなもんでトリオ復活よりもじつのとこ林栄一が聴ければいいやみたいなとこもあったんだけど、すまん。坂田明登場とともに二次関数的に盛り上がってしまいました。

クレイもすごいキアズマもすごい赤トンボ飛びハナモゲラ飛ぶゴーストすごい。すごいっつうか純粋に聴き惚れるのね。なんかこうジャズの枠をはみ出したアジアっぽいもんが坂田明にはいつも感じられるんだけどさ。なんなんですかね。ゴーストだからってわけじゃないけどアルバート・アイラー聴くとジャズをはみ出してもっとブラックミュージック的つかそれもはみ出して非欧米世界的な「うた」みたいのを感じるのと共通というか。

坂田明を挟んで中村誠一も林栄一も坂田にくらべたらずっとジャズ的。つう感じがこうやって順番に聴いてみるとすごくした。

しかしなんだかんだいってもだな。きのういちばん驚いたっつうかあらためて納得したつうか痛感したつうか、それはやっぱ森山威男の圧倒的存在感だわ。山下と森山の二人の掛け合いになったとき、なんちゅうかすごいビートというかヴァイブレーションというか念力というかフォースというかそういうもんを発してる森山が手にしてるのはブラシだもん。ブラシであのテンションとパワーを叩き出して山下洋輔のピアノと対峙し鼓舞する(まさに鼓舞だわ)森山威男は、やっぱジャズドラマーなんて存在じゃないね。

まいったなあ。

ぜいたくにもあらためて順繰りに拝聴いたしますと、おれがいちばん惹かれるのは坂田明・森山威男の山下トリオだな。こうやって並んじゃうと中村誠一はすごくコルトレーン的にきこえる。ソプラノとテナーだからよけいそう思うところはあるんだろうけど、コルトレーン的ってことはすなわちすごくジャズ的。ジャズなんだからジャズでなにが悪いてなもんですが、いや良い悪いじゃなくてね。

いやー楽しんだ。
さいしょPAの音量がちょっと小さ過ぎるんじゃないかと思ったけど、途中で音量を上げてたようだし慣れてきたらだんだん気にならなくなってきたからまあいいか。それと、できうればテレビの収録もあるんだから入場料8000円はもう少しなんとかならんかなという感じはありますよね。夏の野音はビールなどよけいな出費もあるしさ。

まあそれはともかくとしてだな。相倉翁の「さてこれで現在から1969年までさかのぼったわけですが、そこから2009年まで皆さんのなかでどう繋がるのか」なんていう意味不明のラストMCで終わってしまい「え? なにそれ」と思いながら拍手してたらアンコール。全員総出。ツインドラムにフロント4人。国仲勝男の不思議なベースに山下洋輔のピアノ。

曲は「ぐがん」でした。
森山威男と小山彰太の「ドラム合戦」なんて、
いまどきそんなもんが聴けちゃうとこがお祭りらしいエンディングですてき。

それと思った。
フリージャズはやっぱライヴだわ。
Commented by jazzamurai at 2009-07-20 18:30
やられた~。
行かはりましたか~。羨ましい~。

なんで、菊池成孔がラインナップされてるのかなあ、と思ってたんですよね。洋輔もそのへんの配慮、良いですね・・・・。

拙者もナマ森山見たかったなあ・・・・。



Commented by god-zi-lla at 2009-07-21 00:37
おれも山下洋輔トリオでリアルタイムでナマを聴いたことがあるのは坂田・小山時代だけなので森山威男は初めてでした。

森山威男はすごいすごいと言われ続けてきたのがなぜなのか、少しわかったような気がします。

それから菊池成孔の入ったユニットでは武田和命の「ジェントル・ノーヴェンバー」をやりました。

あと中村・森山のセットでは「木喰」と「ミナのセカンドテーマ」。
あれ? 林栄一は? すいません。曲名忘れました。

しかしフリージャズは現場がいいですわ。
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by god-zi-lla | 2009-07-20 09:22 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(2)