神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

念願かないまして「兵士の物語」。

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きょうは奥さんと娘がそれぞれ飲み会で、息子はといえばサークルの合宿だかでけさ早くに出かけてしまったもんだから夜遅くまでおれ一人。

ふだん結構自由気ままにやってはいるんだけど家族の晩メシのしたくってのが日々あるわけで、そうすると夕方4時くらいになると何をやっててもまずは買い物に始まって、たいがいの場合そのまんま夕餉の仕込みに取りかかってしまうってのが常日頃なんだな。

ほいでもってそのまま家族が帰ってくると楽しい夕餉のひとときでございます。てめえで作ったオカズつっつきながらちびちび酒でもやりながらメシ食ってたりしますてえと、これはもうすぐに夜も更けてまいります。

ようするにレコード聴いたりなんかするのも夕方4時過ぎくらいまでが勝負なわけです。だからそのへんの時間になると、どうも落ち着かなくなってきてね。まあ仕方ないんですけど、今夜のオカズはなにしようかなーなんてさ。サンマにするかな。そういやおとついサンマ食ったばっかしだったなーとかね。

レコード聴いてたって気もそぞろ。

それがきょうはそんな必要がありません。だから悠然とパンを仕込みながら掃除と洗濯しつつ、こうやってときどきブログいじくりながら、包丁も研ぎましょうかしらね、なんてね。

なにせケツ切られてないから、やること一段落したあとで好きなこと始めたって、一人だったらよーするにメンド臭けりゃ晩メシ省略っつう手だってありますから。ばあいによっちゃ外で酒飲んでおしまいにしたっていいんだもんね。

つーよーなわけできのうは新国立劇場の中劇場で「英国ロイヤル・オペラ・ハウス版 兵士の物語」を見物してまいりました。

いやーじつのところ「兵士の物語」の実演を見物するチャンスなんてないんじゃないかと思ってたもんだからさ。それだけでもう非常にうれしいの。

〈読まれ 演じられ 踊られる〉ってのが「兵士の物語」のサブタイトルだからね。ほんらい役者がいてダンサーがいてバンドが音楽を奏でるつう演し物ですから。バレエじゃなくて芝居じゃなくてミュージカルでもないようで、どれでもあるようなね。

それを長年レコードとCDだけで楽しんできたわけだ。つまりそのストラヴィンスキーの音楽+語り+台詞つうカタチで最初は写真左のブーレーズのレコードで25年以上前でしょうかね。うーん、なるほどこれは変わったモンだなあと思いながら、その次に右上のほうにちょこっと写ってるこれも名盤といわれてる1枚ですけどマルケヴィッチの指揮でジャン・コクトーが語りをやってるCDで、なんつうか非常に濃厚な味わいの演奏にガツンときて病みつきになったのでした。

こいつは悪魔役が名優ピーター・ユスティノフだったり、トランペットにモーリス・アンドレがいたりしてね。すごいもんです。

それからまあ、この作品のレコードやCDをちょろちょろと買って聴きつつも、やっぱ一度くらいは実演を見物してみたいもんだよなあと長年思ってはいたんですけどね。ただメジャーじゃないしね。同じストラヴィンスキーだったら純然たるバレエ作品のほうがよっぽど実演(バレエとしての)に接するチャンス多そうだもんな。

そしたらこのアダム・クーパーの「ロイヤル・オペラ・ハウス版」を日本でやるっていうじゃありませんか。いや、はっきり申し上げましてバレエのことはよく知りませんもんですからアダム・クーパーの名前は辛うじて知ってるくらいなもんだったんで、あくまで「兵士の物語」の実物の舞台が見られるってとこにおれは反応してたんですけどね。

しかし劇場入ってみるとあれですな。「兵士の物語」を見に来たなんつうお客はたぶん1割くらいいたかどうかってくらいじゃないんでしょうか。やっぱバレエ界のスター、元ロイヤル・バレエのプリンシパル、アダム・クーパー目当てに来てたお客さんが大半だった感じだね。

いやー楽しかった。なんかやっぱこれをレコードやCDで音だけ聴いてるのとはぜんぜん別物、つか、ようするにおれは違うものをいままで20数年楽しんできて、きのう初めて「兵士の物語」つう舞台を見聞きしてきたってことなんだろうなと思った。

いままで何年も聴き慣れた音楽はさほど大きくないステージの前のほうをえぐるように作られたピットの中からきこえてくるんだけどね。こうして「語られ 演じられ 踊られる」舞台では音楽はきこえてるようなきこえてないような、耳は語りと台詞に、目はもちろんダンサーの動き釘付けですもんね。そんなことは言うまでもないことなんだけど、じゅうぶんそれで楽しい。

あーやっぱこれは劇伴音楽だったんだよなあって、終わったときミョーな感心をしちゃったよ。

ただね。じゃあこれからはもうおれは「兵士の物語」のCDやレコードを聴けないかつうと、たぶんそんなことはないね。音楽だけ聴くのはそれはそれで楽しいと思うもん。映像がないからこその俳優が語りや台詞につける大きな抑揚なんてのは、やっぱ別の楽しみではあると思うんだけどね。どんなもんでしょうかね。

いやそれはさておいてだな。
狭いステージをオーケストラピットがさらに狭くして、ほとんどまとまって平らなとこがないような舞台で踊るその、なんていうか表現力の豊かさというか身体能力の高さというのか説得力というのか、バレエなんて娘の発表会くらいしか見たことなかったんですけど、認識をあらためました。

人間が体全体を使ってする表現力ってのは、たいしたもんだ。

ほんらいの「兵士の物語」の設定ではダンサーは踊るだけで、語りと台詞は役者がやるんだけどさ。今回のこのロイヤル・オペラ・ハウス版では兵士役のアダム・クーパー、悪魔役のマシュー・ハートが踊りつつ台詞を語り、語り手を演ずるウイル・ケンプはたんに語り手じゃなくて舞台に加わって踊り動きまくる。

クラシックバレエ系のダンサーが台詞をしゃべる舞台ってのも珍しいんじゃないですかね。しかも朗読劇みたいな性格がもともとあるわけだから、けっこうな長台詞。

そういうとこも、そのほかの部分の演出や舞台美術も含めて、すごくいいものを見せてもらったなと思ったのでした。

さてと。ようやっとパン生地が膨らんできたぞなもし。少し気温が下がったせいか、ちょっと時間かかってるけどまあいいや。きょうはこれから夕飯作るわけじゃないしさ。

んだば2回目のパンチいくか。
Commented by matantz7 at 2009-09-14 17:21
ふふふ、やる気出してますね。ところで、レジャンデールの残りがわずかになってきて、多分一ヶ月以内に次を注文しますが、適当量いきます?

別の銘柄でもかまいません。
Commented by god-zi-lla at 2009-09-14 20:46
まだタイプERがしばらくありそうなので、これが終わったあと引き取りくらいのタイミングでもいいですか。なにせ置き場所がなくて。

塩の「麻袋」も来る予定なもんで(爆

粉はレジャンデール、リスドォル、タイプERと使ってみて、この3種類だけの比較ですがウチではレジャンデールの味がいちばん評価高いです。リスドォルがいちばん個性がなくて平板な感じ。ERはクラムとクラストの食感の差がすごく出ます。ちょいモチモチ系ですけども。

3つの中ではレジャンデールが味も香りも一番よく立ってる気がします。
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by god-zi-lla | 2009-09-14 15:09 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(2)