神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

ふつふつ沸騰して吹き出す蒸気、みたいな(Aretha Franklin / the tender, the moving, the swinging)

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冷たい雨が降ってきました。それにしてもいい天気が続かないよな。ベランダから見えるお向かいさんのマンションじゃ引っ越しが始まってますけども、この雨じゃホントかなわないよなあ。

今夜はおでん、ですかね。

アレサ・フランクリンといえばアトランティック・レーベルに移籍してソウル・ミュージックの大スターとしてブレイクしたわけで、その前のコロンビア時代は中途半端つか顧みられないつか、ピーター・バラカンさんの名著「魂(ソウル)のゆくえ」でもアレサ・フランクリンのCDをベスト盤含め何枚か紹介されておりますが、コロンビア・レーベルのやつはないもんな。

コロンビアはアレサ・フランクリンをジャズ/ポピュラー歌手として売り出そうとしてたそうですね。
アレサを見出してコロンビアにつれてきた天下の大プロデューサー、ジョン・ハモンドはどうもそんなつもりじゃなかったそうだけど、けっきょくハモンドはアレサのレコードをプロデュースしないまま、ほかのプロデューサーが担当してたようだね。天下の大コロンビアとしたらフリーのプロデューサーなんかにやらせねーよとか、まあそういうこともあったのかもしれないな。

まあそんなことなのかどうかアレサ・フランクリンの本領はコロンビアにはないというのは、聴けばそりゃあおれのようなシロートだってわかりますもんね。すごいのはアトランティックからだって。そんなこたもうだれがなんといったって間違えようがありません。

けどね。ああいうすごい人がブレイクする前の時代はぜんぜんたいしたことなかったなんてことがあるわけないと、いくらミスマッチだろうがやっぱ思うんだよな。栴檀は双葉より芳しってやつでさ。じゃなかったらハモンドが連れてこないだろって大会社のコロンビアに。

この写真のやつは、いわゆるあれですな。甘いストリングス・オーケストラをバックに若き褐色の歌姫アレサ・フランクリンがスタンダードナンバーを切々と歌い上げるというようなね。まあそういったノリのアルバムなわけです。

お金かかってるよな。オーケストラを従えてんだからさ。ジャズミュージシャンだってウィズ・ストリングスといやあ、いっぱし大物になんないとレコード会社だって作らしてくれません。それがハタチの娘っこだもん。コロンビアもスターにしたかったんだってのは間違いないよ。でもなあ、そーゆーとこに本領のある人じゃないでしょ。プロデュースの方向性間違ってどうしますかってね。

なんて思って聴きはじめると、ちょっとぶっ飛びます。
ぶっ飛ぶのに、ちょっとってのもなんですが。

たしかにバックはほとんどのトラックが「あーなるほど、これね」ってだれしも思うよな甘い甘いアレンジを施したストリングス・オーケストラなんだけどさ。アレサの歌そのものはそういうとこからどんどん飛び出してっちゃうのね。そういうお膳立てに才能がもう全然おさまりきってないってのが聴いてるだけでどんどんわかっちゃう。

写真クリックしてもらえばわかりますが、プログラム的にいうとさ。ならんでる曲名だけ見せて、これはダイナ・ショアのアルバムよっていってもそれほど不自然じゃないようなアルバムでしょ。ダイナ・ショアよりコロンビアだからドリス・デイにしときますか。とにかくぶっちゃけた話、白っぽい。お膳立ても白っぽい。お買い求めのお客さまも白。

しかしアレサはそーゆーお膳立てだけど、これはやっぱ自分らしく歌うしかないじゃんって感じで歌ったんだろうなあ。後年「明日にかける橋」とか他人のヒットチューンもいっぱいアレサ流に歌ってますけども、あの感じっていってもいいんじゃないですかね。

この時代だからたぶんバックのストリングスといっしょにスタジオに入って一発録りしたんだと思うんだけどさ。エンジニアはきっとアレサのヴォーカルのラインのフェーダー掴んでハラハラしながら録音してたんじゃないんですかね。このスイートなアレンジをバックにこんなふうにシャウトするかいって瞬間がありますもん。

なんていうかもう、火に掛けたヤカンの注ぎ口といわずフタといわずあちこちからお湯が噴きこぼれて湯気がもうもうと吹き出してるような感じ。こんなヤカンじゃ、そもそも小さすぎたんだって。

で、これでもわかってもらえなかったら、そりゃあレコード会社移るしきゃないよなあと。

二つ目玉360 SOUND STEREOラベルの1D/2E。1962年、アレサ・フランクリン20歳のときの録音。いやほんと。名盤だとおれは思いますけど、名盤といわれなくてもおれは好き。
Commented by 虎吉 at 2009-11-21 17:09 x
お寒うございます。
シューズにジャージでこりゃウラヤマしと思いつつ、
しばらくご無沙汰の不義理をしとりましたら、怪我と
のこと。

だいぶ回復とのことで、いまごろお大事にというのも
間抜けで恐縮です。

まずは鍋などで胃袋からあためつつ、グラウンドに復
帰してくらはい。
Commented by god-zi-lla at 2009-11-21 19:01
どもども虎吉さん。
もう普通に歩けるようにはなりましたが、走れるようになるまでは今しばらくかかりそうです。

仰せの通りナベでもつっつきながら酒でもやりながら、気長にやることにします。
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by god-zi-lla | 2009-11-19 12:28 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)