神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

おー、クーキー!(内袋鑑賞その16か17あたりっすね)

おー、クーキー!(内袋鑑賞その16か17あたりっすね)_d0027243_18111185.jpg
じつに10か月ぶりの内袋鑑賞会でございます。
よーするにネタ切れだったんです。

こんかいもやや苦しいっちゃ苦しい。
ぢつはワーナーブラザーズの内袋は2回目なのね。

まあ本人的にはそこに深いワケを見出してたりもするわけですが、いちおう前号までのあらすじがここにあるんで御用とお急ぎでない方には見ていただいてと。

って、あらすじもなにも「そのもの」でしたっけね。ごめんなさい。

そのとき上のワーナーのスタジオ空撮写真のことでサンセット77つうテレビドラマのこと書いたらだれも懐かしがってくれなくってちょっと残念だったといいますか、アテが外れたっていいますか。まあいいんですけどね。どーせそんな古いアメリカのテレビドラマなんかだれも覚えちゃいませんやね。ヒガミっぽくですいません。

まーそんなわけでまたワーナーの内袋けっこうキレイなのが出てきたんだけど、まあ前回のこともありますし今回はべつにブログはヤメとこかなあ、なんてってしばらくほっといたんだけどさ。

せんだってこのレコード聴くのに引っぱり出してきて、ついでに内袋をぼんやり見るともなく見てたらあなた。

わ! クーキーじゃんこれって。

下の写真いちばん左下カドっこに写ってるジャケットす。
見えにくいばやいは写真クリックしていただきますてえと若干大きくなります。

クーキーってのはですね。サンセット77で主役のエフレム・ジンバリストJr.の探偵さん(だよな)の事務所のバイトの兄ちゃん。タイトルバックで必ず(そりゃ連続ドラマのタイトルバックですから同じカッコでおなじコトしますってば)主人公の車を見送ったあとクシでリーゼントの髪の毛をなでつけてるヤツ。

んー。レコードまで出してたなんて。
やっぱ人気者だったんだねえ。

と思ったらその右ななめすぐ上にはサンセット77そのもののサントラと思しきアルバムもあるじゃんか。おほほほほ。いやーこれは気づきませんでしたけど、なんかうれしいぞ。意味もなく無性にうれしい。

おー、クーキー!(内袋鑑賞その16か17あたりっすね)_d0027243_18104459.jpg
しかしまあなんだな。
完全に自己満足の世界だもんな。
いいんですいいんです。だれもキョーミなくったって。
道楽なんてものはしょせんそんなモンなのさ。
またまたヒガミっぽくてすいません。

この話はおしまい。

で、ちなみに左上カドは「王様と私」サントラじゃなくって舞台のスコアのオーケストラ版でしょうか。その右の右は「ウェスト・サイド・ストーリー」だけどこれもオーケストラ版てことかな。

王様の右ななめすぐ下のチアリーダーのおねえさんのやつはスーザ・イン・ステレオつうタイトルはともかくとしてWarner Bros. Military Band Henry Manciniとあるんですけど、ワーナーが軍楽隊持ってたんですかね。さすがハリウッドの映画会社! 軍楽隊まで持ってるとは。きっと軍隊もあったんだろうなこの兵舎みたような巨大スタジオのなかに「ひみつ基地」まであって。

しかも軍楽隊の指揮者はヘンリー・マンシーニだぜ。
まるでグレン・ミラーみたいじゃありませんかヘンリー。

そして右下カドには「風と共に去りぬ」だ。これも映画とは関係なさそうなジャケットだな。

って、ここまできてハタと思い当たって映画会社調べてみた。
そしたら「王様と私」って20世紀フォックスだろ。

「ウェスト・サイド・ストーリー」はユナイテッドでしょ。

ほいでもって「風と共に去りぬ」はMGMじゃんか。

んーなんちゅうか大会社ワーナー兄弟社にしてからが、
こーゆーパチもん路線堂々驀進してたのね。
なんかみょーに感激した。

つうわけでご覧いただいてまいりました内袋でございますが、センターには前回ご紹介申し上げました内袋が入ってたチコ・ハミルトンのGONGS EAST!がデンとすわっておりまして、
じつはこんかいのこれが入ってたのもチコ・ハミルトンのアルバムなんでした。

おー、クーキー!(内袋鑑賞その16か17あたりっすね)_d0027243_17561426.jpgTHE CHICO HAMILTON QUINTET WITH STRINGS ATTACHEDすね。

そしてエリック・ドルフィー入り。

もちろんこれもドルフィーがメンバーにいるから最初は聴いたアルバムです。そしておれが言うまでもなくこの若いドルフィーは最高だよフルートもアルトも。

でもやっぱ繰り返し聴いてると、たんなるウィズ・ストリングスとはぜんぜん違う緊張感と一体感と美しさと進取の気性がこのアルバムにはあってそれがすごく良くてね。その良さにドルフィーがさらに魅力を加えてるっていうか。いやほんとに聴きごたえのある傑作だと思う。

チェロだって、こういうふうに弾かないとね。

(でもジャケットのマリオネットはブキミだ)
Commented by 代助 at 2011-05-22 22:36 x
サンセット77懐かしいですね。ローハイドと共に子供の時分のベストTVドラマでした。(両方とも洋酒の壽屋提供でしたね)エド・バーンズのクーキーは探偵事務所隣のディノというレストランの駐車場係だったのがあまりの人気で事務所の仕事をバイトで手伝うようになったんでした。当時私立探偵ものではサーフサイド6(トロイ・ドナヒュー!)とハワイアン・アイが面白く毎週見てました。サンセット77の探偵はジンバリストJr扮するベーリーともう一人スペンサーがいたのですが、なんとこの内袋写真のサントラアルバムの二つ右、ビーチロマンスというアルバムのプレスリーかと思わせるような写真はスペンサーことロジャー・スミスですよ。歌も歌ってたんだ。彼はシリーズの異色作の「沈黙の追跡」という作品を企画、まったくセリフのない作品であっと言わせたんです。かっこよかったんですよ。
Commented by matantz7 at 2011-05-23 10:34
子供の頃にサンセット77の歌をきいて、カッコいいなあと思っていましたから、もう少し大人になって「マンハッタン・トランスファー」なんかをきいたときに、懐かしい感じをおぼえたのかも知れないなあと思ったりします。
Commented by god-zi-lla at 2011-05-23 11:36
おー、さすがに代助さんもmatanz7さんも年長者(すいません)。
いやーうれしいっす。反応していただいただけでもう(笑)

なるほどサンセット77はこうやってレコードが3枚もあったりするわけですから、相当な人気番組だったんでしょうね。

そういえばサンセット77のの「セヴニセヴン・サンセッ・ストリッ」と歌ったあとに指をチッチッ2回鳴らすとことか、おなじく「サーフサイドシックス」って歌うのとか、「ハッワイアン・アーイ」って伸ばすとことか。

オープニングテーマからして、すごくかっちょよかったのを覚えてます。
つか、チビだったんでそういうとこしか覚えてません(笑)

たしかにマン・トラ的な、あれこそアメリカ! みたいな。

Commented by ひろかーちゃ at 2011-05-24 07:47 x
>たんなるウィズ・ストリングスとはぜんぜん違う・・・・・・

ある人曰く
「チコ・ハミルトン時代のアルバムは、ドルフィ入りのムード・ミュージックというのも、なかなかゼイタクなものだから・・・・・」

当に言い得て妙。

Commented by god-zi-lla at 2011-05-24 09:55
うーん、ムードミュージックというのはどうなんですかね。
たしかに最初のころはそういうふうに聴いてましたが、さいきんはそういう感じは持ちません。

自分が変わってきたんでしょうね。
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by god-zi-lla | 2011-05-21 17:56 | 常用レコード絵日記 | Comments(5)