ハートに火をつけて、あるいは嗚呼1967年、またはおじさんが小学生の頃サイケは流行語だったんだ(笑)
2011年 09月 25日
だけどレコードなんか聴かずに窓開けとくと、さわやかでいいんだよなあ。
困ったなあ、悩むよなあ(笑)
で、こっちのラジオ兼電蓄で窓開けて音楽聴くんです。
いつだったかもう忘れましたが少し前、こんなもんがあったんだあとエサ箱から引っこ抜いてきたのはあのコルトレーンの名盤のかずかずを片っぱしから作った大プロデューサー、ボブ・シールの名前と写真がジャケットのオモテに白昼堂々印刷されているインパルス盤なんでした。
ボブ・シール&ヒズ・ニュー・ハッピー・タイムズ・オーケストラ!
そんなの、あったんだ。
コロンビアのテオ・マセロの向こうを張ったか。
だけどガボール・ザボがフィーチャーされている。
んー、なんかアヤシくないこれって。
という理由にならんような理由で買い求めたのでした。
(そりゃあもちろん安かったし)
で、持ち帰ってゲートフォールド内側の収録曲名見たら
A面に、
チャールズ・ロイドのフォレスト・フラワー
ディランの雨の日の女
ガボール・ザボのクリシュナ
ドアーズのハートに火をつけて(アルバムのタイトル曲)
B面が、
サイモン&ガーファンクルのフェイキン・イット
ザ・バーズのエイト・マイルズ・ハイ
ザボのソフィスティケイテッド・ホイールズ
収録曲見たらますますアヤシイじゃん。
もしかするとサイケなレコードか。
ジャケットはちょっとサイケ方向へ踏み出し切れなかった雰囲気ではあるけど、
レコーディングは1967年の8月11日と9月14日。
サイケ真っ只中の時代だな。
いやー聴いてみるとこれがあれなんです。
背中がくすぐったくなるようないかにもなジャズロック風アレンジに、
ガボール・ザボのヘンなギターにシタールと、ところによってチェンバロが絡むんです。
シタールにチェンバロだぜ。
サイケ以外のなんだってんだ、これが(笑)
もう1967年以外にはありえない音楽す。
でも(つか、だから、か)も聴いてると、そうとう恥ずかしい感じがする。
いやもう居間のオーディオで聴いたりすると、かなり恥ずかしい。
たぶん、そういうふうに聴く音楽じゃないんだろうな。
ジャケットにレコーディングエンジニアのエディ・ブラケットの写真が載ってんですけど、
まるでブラザー・ジャック・マクダフがオルガン弾いてるようなカッコでフェーダーのノブ掴んでんの。
いやーアヤシイ(笑)
それにしてもボブ・シールは当然プロデューサーではあるんだろうけど、
ボブ・シール&ヒズ・ニュー・ハッピー・タイムズ・オーケストラってことはバンドリーダーでもあるんでしょうか。
と思ってクレジット見てたら、
Bob Thiele plays a Selmer Varitone clarinet. なんて書いてある。
セルマー・ヴェリトーン・クラリネットってなんすか?
セルマーはあのセルマーでしょうけど。
(baritoneじゃないのよ念のため)
どんどんわけわかんなくなる。
みんなドラッグでイカれてサイケな気分で録音したんだろうか。
と思ったら録音風景の写真はみんなマトモで、ザボなんか真剣そのもの。
もしかすると67年、やっぱりサイケが売れ筋だったんでしょうか。
だからプロデューサー、ボブ・シールはサイケでひと儲けたくらんだ?
Light My Fireの全米チャートNo.1にもこのさい便乗して、
さー行けぇ!
なんちて。
いやーしかしこれをね、この物置の装置で聴いてみるとこっちのほうがしっくりするんだ。
なにせ基本ラジオの音ですからこっちは。
そのチープな音がぴったりなんです、この1967年産サイケには。
なんなんだろうね、これは。
◎◎◎◎
ちなにみ録音はエディ・ブラケットだけど、マスタリングはヴァン・ゲルダーす。
クレジットはどこにもないけど盤にVAN GELDERの刻印あり。
すまんね。こんなレコードのことを長々と。
だけどそれがサイケってやつなのさ(笑)
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代助
at 2011-09-26 17:58
x
ちょっと驚きました。「ホレーショよ」じゃないですが、ほんとに世の中にはいろんなものがあるようで。
Varitone Clarinet ですけど、ネットを見てましたらなんとほんとにSelmer Varitone Saxophone と言う楽器があるんですね。電気サックスみたいですが、いろんな音色に変化するからVaritone というネーミングになったんでしょうか。そのクラリネット版があるかどうかは未確認なのですが、多分ありそう。
Varitone Sax はなかなかこなせるプレーヤーがいないと書いてありましたから、ひょっとしたらそのLPはVaritone Clarinet を演奏
を録音した唯一のLPで密かなコレクターズ あいてむだったりして。
ところで、その楽器の音は、電気クラリネットみたいですか?
Varitone Clarinet ですけど、ネットを見てましたらなんとほんとにSelmer Varitone Saxophone と言う楽器があるんですね。電気サックスみたいですが、いろんな音色に変化するからVaritone というネーミングになったんでしょうか。そのクラリネット版があるかどうかは未確認なのですが、多分ありそう。
Varitone Sax はなかなかこなせるプレーヤーがいないと書いてありましたから、ひょっとしたらそのLPはVaritone Clarinet を演奏
を録音した唯一のLPで密かなコレクターズ あいてむだったりして。
ところで、その楽器の音は、電気クラリネットみたいですか?
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god-zi-lla at 2011-09-26 22:52
代助さん。
いやあほんとに、たかがレコード屋の新入荷のエサ箱ごときに知らないものがこんなに詰まってるなんて、楽しくて仕方ありません(笑)
で、Selmer Varitone clarinetなんですが、ネットで見た範囲ではサックスはあってもクラリネットはないんですよね。ということは相当マイナーな試作品のようなモノだったのかもしれません。
だけど実際にレコード聴いてると、どこでそれが鳴ってるのか、じつはぜんぜんわかりません(笑)
けっこう注意して聴いてるつもりなんですが、なにせシタールがビヨヨヨヨーンとか鳴ると、そっちへ耳が行っちゃってダメなんです。
いやあほんとに、たかがレコード屋の新入荷のエサ箱ごときに知らないものがこんなに詰まってるなんて、楽しくて仕方ありません(笑)
で、Selmer Varitone clarinetなんですが、ネットで見た範囲ではサックスはあってもクラリネットはないんですよね。ということは相当マイナーな試作品のようなモノだったのかもしれません。
だけど実際にレコード聴いてると、どこでそれが鳴ってるのか、じつはぜんぜんわかりません(笑)
けっこう注意して聴いてるつもりなんですが、なにせシタールがビヨヨヨヨーンとか鳴ると、そっちへ耳が行っちゃってダメなんです。
by god-zi-lla
| 2011-09-25 15:52
| 常用レコード絵日記
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Comments(2)