あと少し研ぐと、どうなっちゃうんでしょ
2011年 11月 15日
さいしょ、こういうブツを庖丁と称して売っても世間様は許してくれているのかと思うと、
世間様というやつがおれ以外にはなんと甘いことよと怒りが込み上げてきたのであった。
これ多分ステンレスだかの板をプレス機で庖丁のカタチに打ち抜いて、そいつをグラインダーかなんかでがががががっと削り飛ばして「刃」のようなものをこさえただけのモンで、まあなんと申しましょうかマナ板のうえでなんか切りさえしなければ庖丁だって言って通用するかもしれないというシロモノだったのでした。
だからね。最初はこの刃先全面にわたってグラインダーで削ったその削り跡の連続した模様がちょうど鯵のぜいご状にクッキリとついてたんだよ。
それからとにかく使っちゃ研ぎ使っちゃ研ぎ使っちゃ研ぎ、何回研いだかなんていちいち数えてませんけどとにかく研いで研いで研ぎまくって幾星霜いまじゃそんなグラインダーの削り跡なんて跡形もないだけじゃなく、なかなかに使えるヤツになって我が家の庖丁軍団でまあクリーンアップとはいわないにしても七番打者あたりでレギュラーポジション獲得するまでに成長、なにせ出身が「ひゃっきん」ですから非常に軽いつくりだもんで重たいモノ苦手な奥さんいちばんのお気に入り庖丁になってたりするんです。
しかしこの穴がね。
研いでるうちに刃先がどんどん減って穴に近づいてきて、少ないとこだともうあと0.5mmは残ってないっつう状態になってきてる。
いやーこれあと1回か2回研いだらΩΩΩΩ状になっちゃうよ絶対。
いまだってうっかり堅いモンでもいった日にゃ、かなりきわどいかもな。
そうなったらもう庖丁じゃないもんなーΩΩΩΩ。
だからってノコギリになるわけでもないしvvvv。
いいんですけどね。
ここまで研いで研いで使い込んできたんだから、
もう完全に百円、モト取ってます。
ただね。ここまで定着して重宝に使ってるモンですから後継者を探さないといけません。
だけどこういうひらひら薄っぺらで軽い庖丁っていうとこれがなかなか、あるようでないです。
するとまた百均の庖丁買って必死こいて研いで研いで研ぎまくるのがいいのかなあ。
そうすりゃ安上がりだし、いいっちゃーいいんですけどね。おれの手間賃入れなきゃ。
まあ庖丁のキットとでも思えばいいか。
それにしてもこの庖丁にはずいぶんと教えられた。
とにかく庖丁ってのは、いくら高価だって研ぐのサボって切れなきゃたんなる台所の飾りだけど、日ごろきちんと研いでさえいれば百円の庖丁でトマトの皮もむけりゃ刺身だってちゃんと切れる。
商売人はともかく、おれら一般家庭のレベルだったら、
庖丁の切れる切れないってのと値段は関係ないな。
以前は高い庖丁が欲しいと思ったこともあったんだけどね。
あ、暗にオーディオの話なんかしてるわけじゃないですから(笑)
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虎吉
at 2011-11-15 21:55
x
夕方5時前に陽がおちますね。
3万円の包丁なら、1ヶ月は研ぎます。
でも、さぼりますよ、ふつー。
道具って不思議です。研げば応える、
喜んでくれる、かな。
3万円の包丁なら、1ヶ月は研ぎます。
でも、さぼりますよ、ふつー。
道具って不思議です。研げば応える、
喜んでくれる、かな。
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god-zi-lla at 2011-11-15 23:57
というか、庖丁に限っていえばもっと即物的な感じで、つね日頃こいつは研ぎながら使っていく道具なんだってことに、50を過ぎてようやっと気づいたわけです。
ちょうどカッターナイフの古くなった刃先を折るのと同じように、研いで新しい刃を出してやるっていうイメージ。
寒くなってきたから熱燗でも、近いうちにいきましょ。
ちょうどカッターナイフの古くなった刃先を折るのと同じように、研いで新しい刃を出してやるっていうイメージ。
寒くなってきたから熱燗でも、近いうちにいきましょ。
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matantz7 at 2011-11-16 00:04
うーん、すごいですね。今度僕のBlogに、一緒に買った包丁の写真を載せたいぐらいです。
あれから6〜7人の人が包丁研ぎを習いに来て、100均で何本も包丁買いました。
で、ほとんど同じ物で穴の空いてないのを見つけたのでそれも使ってます。僕の場合は7本ぐらい持っていて、ローテーションしているのと、なるべくマジメに研がないことにしているので、こんなには減りません。昔はマジメにごしごしやっていたので、20年で木屋の包丁を2本ペティナイフにしました。
切れ味はステンレスじゃない方がいいんですが、なにしろ錆びるのと、鉄は少し臭いがつくので僕は両方持っていて使い分けています。
あれから6〜7人の人が包丁研ぎを習いに来て、100均で何本も包丁買いました。
で、ほとんど同じ物で穴の空いてないのを見つけたのでそれも使ってます。僕の場合は7本ぐらい持っていて、ローテーションしているのと、なるべくマジメに研がないことにしているので、こんなには減りません。昔はマジメにごしごしやっていたので、20年で木屋の包丁を2本ペティナイフにしました。
切れ味はステンレスじゃない方がいいんですが、なにしろ錆びるのと、鉄は少し臭いがつくので僕は両方持っていて使い分けています。
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god-zi-lla at 2011-11-16 06:53
そんなにマジメにごしごしやってるつもりはないんだけどなあ(笑) しかし、たしかにウチの木屋の洋庖丁はひとまわり小さくなりました。
それと、この穴あき庖丁のメリットってのがよくわからなくて、切ったモノが庖丁の刃にくっつかないという触れ込みだったと思うんですが、それほどのこともない気がします。 だから穴のないのを100均で売ってるんだったら、こんどはそれにしてみます。
ペティナイフが増えるのはかまわないけど、ΩΩΩΩが増えても仕方ないですから(笑)
> 切れ味はステンレスじゃない方がいいんですが、
たしかにウチの庖丁のなかでも、いちばん切れ味いいのはふつうの鋼の古い菜切り庖丁ですね。
だけど手入れをこまめにしないとならないところが難しい。
それと、この穴あき庖丁のメリットってのがよくわからなくて、切ったモノが庖丁の刃にくっつかないという触れ込みだったと思うんですが、それほどのこともない気がします。 だから穴のないのを100均で売ってるんだったら、こんどはそれにしてみます。
ペティナイフが増えるのはかまわないけど、ΩΩΩΩが増えても仕方ないですから(笑)
> 切れ味はステンレスじゃない方がいいんですが、
たしかにウチの庖丁のなかでも、いちばん切れ味いいのはふつうの鋼の古い菜切り庖丁ですね。
だけど手入れをこまめにしないとならないところが難しい。
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matantz7 at 2011-11-16 10:07
同じ物で穴が空いてないやつがありますので、今日写真撮ってアップします。
穴あき包丁は左手の指に穴が引っかかって使いにくいので穴なしが好きです。探すとあります。
穴あき包丁は左手の指に穴が引っかかって使いにくいので穴なしが好きです。探すとあります。
by god-zi-lla
| 2011-11-15 16:00
| 食いモンは恥ずかしいぞ
|
Comments(5)