あたらしいスピーカーのてっぺんはレコードのお立ち台(Joss Stone/SOUL SESSIONS VOL.2/LP)
2012年 09月 10日
どうですかったって、ねえ。
国内盤にはほとんどありませんけど、欧米のミュージシャンが新しいアルバム出すとLPもいっしょに発売になることがわりと珍しくなくなってきてて、そうするとやっぱりCDよりかLPのほうを買いたくなってしまうんだな。
こないだフト思い出したんだがそもそもCDを買うようになったのはCDが世の中に現れて何年かたったころ、だれかのニューアルバムを買おうとレコード屋に行ったらCDしか出てなくてLPはリリースされないっていう事態に遭遇してしまったからだった。あーとうとうこの日が来ちゃったかあという感じ。
で、出ないモンは聴けないのでCDプレーヤー買ってCD聴くようになった。
おれのばやい積極的にCDを選んだってことは全然なかったんだな。
それがたしか86年だったと思う。CDが登場して4年だな。
ようするに20なん年間買いたくても新譜のLP出てなかったから買わなかったにすぎず、したがって近ごろになってまたLPとCD両方売られるようになれば迷わずLPを買うという元の生活に戻るだけのことだもんなあと思ったのでした。
そうなりますと、もちろん同じアルバムのCDは買わない。
だけどハイレゾデータがあれば買うこともある。
いよいよ影が薄い生誕30周年を迎えたCDなのでありました。
ジョス・ストーンを初めて聴いたとき、ソウルミュージックを見事に歌う白人のティーネージャー(当時)の女の子が飛び出してくるイギリスの音楽シーンって一体全体どうなってんだってびっくりしたのをよく覚えてるけども、なんかそういう感じはだいぶなくなっちゃったね。
もっとポップでインターナショナルな、きっとファンの底辺はうんと広がっただろうなあと思うんだけど、おれにはあのインパクトがちょっと懐かしい感じも少しする。
まあこのアルバムでも歌ってる曲はソウル、R&B系ナンバーが多いんだけどね。最初のころはもっと荒削りだけど一途に一気呵成に歌いきるみたいな雰囲気だったのに、やっぱりオトナっぽく洗練されてきたということなんだろうね。
しかしCDができて今年が30年目ってことは1982年か。
このロジャースのStudio 2aってスピーカーが作られたのが88年。つうことは時期的にはもう完全にCDの時代になってたわけだ。
そんな時代にここまで単純に四角いスピーカー作ってんだもんな。
なんの変哲もないスピーカーなんだけど、あまりの変哲のなさそれ自体が今となっちゃあとんでもなく「ヘンテツ」つう感じがするくらい四角いだけのスピーカーだもん。
ティーネージャーの女の子がソウル歌ってスターになる英国も不思議だけど、ディジタルの時代になって何年もたつのにこんなスピーカー堂々と出してくる英国ってのもなんかフシギな国だよなあ(それを今になって買うヤツもフシギか)。
だけどね。これが相性いいんだ。
Studio 2aは88年生まれ。ジョス・ストーン87年生まれ。
まあ生まれ年が近いのは関係ないんでしょうけど、
JBL4412よりずっといい音で鳴ったからびっくりした。
フシギなスピーカーだぜ。
面白くなってきた。
(このジャケットは実物よりモニター通して見たほうが映える気がする)
by god-zi-lla
| 2012-09-10 07:50
| 常用レコード絵日記
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