神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

この夏の涼しかったもの

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涼しい。
東京にも秋が来たみたいだ。
なんか、ほっとしてうれしい。

いや、うっかり気を許すと明日はまた30度だったりするから油断禁物だな。
でもまあいいよ。もう9月も22日だ。サンマも食おう、牡蠣も食おう。
牡蠣はまだ見ませんけど。

毎日あんまり暑いものだからこの夏はずいぶんたくさん冷たいスープというのを作った。
味噌汁はじめ汁ものが大好きでとくに晩メシにはぜったい欠かしたくないんだけど、こう暑い日が毎日毎日続くとさすがの汁好きも味噌汁が鬱陶しくなってきて、本当に味噌には申し訳なく思う毎日だったりするんだ。

だから冬瓜の冷たいスープとか、
よく冷やしたヴィシソワーズとか、
カボチャで作る似たようなスープとか、

昆布と鰹節の出し汁に刻んだオクラを散らして冷やしたすまし汁なんてのも作ったなあ。
オクラのぬらっとしたのが冷たくて、たんなる思いつきだったけどあれもいけました。

それからこの、ガスパチョふうのやつ。
奥さんが作り方を仕入てきて、いちど作ったらやめられなくなった。

あのね。冬瓜のスープにしたってヴィシソワーズにしたってカボチャのスープにしたって、オクラのすまし汁にしたって、どれもどこかの工程で最低いっぺんは材料を火に掛ける。
ようするに熱いモノをさまして冷やして作るわけです。

食うときは涼しくてとても楽しいんだけど、作るのは熱い、いや暑い。
しかも熱いものを冷たくするためには時間という食材といか調理器具というか、とにかくまあ食卓に出す頃合いからきっちり逆算して作り始めないと台無しになるわけだから時間がうんと必要になる。

そのてん、この奥さんが仕入れてきたガスパチョふうのスープは材料を洗って大ざっぱに刻んでミキサーでガーっとやってやるだけでハイ出来上がり。あとはすぐに冷蔵庫に入れて冷やせばオッケー。

だいたいいっぺん加熱してから冷やすのって、段取り的には途中に「さます」って工程が必須ですからね。アツアツのものをいきなり冷蔵庫にブチ込むなんてバチ当たりな暴挙にはふつうおよばない。

だからこれはラクチンだよ。

作ってても暑くないし、飲めば涼しい。
この夏、いったい何回作ったかわかんないくらい作った。
2日続けて作ったこともあった。

ようするにトマトを主力に、セロリと赤いパプリカとニンジンを加え、レモン汁、それから塩を少し、じゃっかんの水。それをミキサーで30秒かそこらガガガーっとやる。冷やす。おしまい。

それってジュースじゃんかと言われればあえて否定はしません(笑)

それでもって冷やしたやつを、できるだけ涼しげな器に注いでやる。
これはけっこう大事なとこだよ。涼しい器。

いやあ、これでなんども暑苦しい夏の夜の食卓を救われました。
ありがとうガスちゃん、パチョちゃん。なんのこっちゃ。

ちなみに本式のガスパチョってな、こういうモンなようです。

以下、ホテルオークラのサイトにあったレシピのコピペ。
トマト(皮むき、種取り)...中5ヶ ※赤みの強いものを使用
玉ねぎ(中)...1/4ヶ
きゅうり...1/4本
ピーマン...1.5ヶ
にんにく...1/6ヶ
パセリ...1/6枝
オリーブ油...大さじ2
赤ワインビネガー...大さじ2
塩...7つまみ
パン(耳なし)...1/4枚
トマトジュース...2カップ

1.召し上がる前日に、すべての材料を小さく切り、トマトジュース、調味料などと混ぜ合わせ、一晩冷蔵庫で寝かせておく。
2.当日、1.を4~5分ミキサーにかけ、さらにこす。
3.トマトジュースで味やとろみを調節する。
4.付け合わせに玉ねぎ、きゅうり、パン、トマト、ピーマン(材料外)をさいの目に切ったものを添えると、さらにゴージャスに。
【シェフのワンポイントアドバイス】
暑い時期には、ビネガーを少し多めに入れると味がしまっておいしいですよ。お試しください。
なるほどね。パンが入るんですね。これが本式らしいね。パンがキモ。タマネギにニンニクだからぐっとスープっぽい。だけどやっぱり加熱はしないんだな。塩7つまみ、ってのが素敵だ。

こんなふうにはいちども作ったことないです。
いっぺん本式のを作ってみなきゃとはしょっちゅう思ってるんだけど、べつにいまのでおいしいんだからいいじゃんと思っちゃうのでヤル気になんない。

だけど涼しくなってきたことだし、やってみてもいいかな。
もうあんまり冷たいスープの出番じゃなさそうだけどね。
けさのこの涼しさが続いてくれるんだったら。
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by god-zi-lla | 2012-09-22 08:24 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(0)