栗
2012年 10月 05日
昼メシ食い終わってから外が薄暗くなるまで食卓の前にすわって黙々とむき続けた。
栗ご飯のしたくを始める直前までひたすらむいてむいて、むきまくった。
右手の人差し指の先に名誉の負傷を負ってなおむいて止まなかった。
レコード聴くどころかアンプのスイッチも入れずむき続けた。
そして、そうやってむいた栗の栗ご飯の、なんといううまさ!
2合の米を炊く準備したら大きな栗12個を包丁で二つに割って入れ、
そこへ5センチ角くらいの昆布と酒大さじ2杯と小さじ1杯の塩を入れて、
さらに栗と昆布が吸い込むぶんの水を、ふだんの水加減にわずかに加えてやる。
いまむいたばかりのクリをコメと一緒にただ炊いて、
うまいなあって叫びながら食う以外に何もいらないと思う。
なんかね。縄文時代を思い出しちゃうよね。
いやそんなことを思い出すわけはないんだけど(思い出せたらうれしいけどな)、
やっぱクリっていえば縄文!って香りは素朴なクリご飯だから立ちのぼってくる(と思う)。
目をつぶってクリご飯を噛みしめると三内丸山遺跡が目に浮かんだりする(しないか)。
残ったクリは冷凍したから、あと何回か縄文時代を思い出せるな。
だけど当分のあいだクリの皮むきはカンベンしてほしいよ。
鬼皮むいて渋皮むいて、ほんと80個はタイヘンだった。
縄文のひともきっと苦労してたんだろうなあ、なんて。
(あ、むかずに火にくべてたのか)
by god-zi-lla
| 2012-10-05 06:45
| 食いモンは恥ずかしいぞ
|
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