神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

春のおでん

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おとついきのうと東京は寒くて雨が降って、春のくせになんだか鍋と熱燗の恋しい季節に逆戻りしてしまったのだった。なので晩メシはおでんをこしらえてちんちんに熱く燗した酒も付けてやる(1本だけね)ことにした。

だけどね。冷え込んだとはいえせっかくの春なんだからおでんだってきっと春らしくして欲しかろうと、おとついはフキを買ってきて茹でたのを入れてやり、きのうはさらにタケノコを求めてこいつも茹でてからおでんの鍋に投入してみた。

そしたら、やっぱりウマい。
ウマいに決まってると思ってたって、ウマい。

タケノコはどうだったか忘れましたけど、フキがおでんに入ってるのを初めて食ったのは新橋のお多幸だったんだよ。たまたまひとりで入ってカウンターに座ったら四角いおでんの鍋(っていうのかあれは?)にフキ状のものが浮いてたので、おじさんにこれってフキですかって聞いたらフキだよっていうので、じゃあお願いしますと言って食ったのがたしか初めてだったと思う。

あすこのはもっと煮てあって濃い色だったけど今回は食べる寸前に茹でたフキを温めなおすくらいの気持ちで鍋に浮かべて、春の色と香りと歯触りを食うことにした。

タケノコのほうはもう少ししっかり煮てやった。フキほどハカナい色と香りじゃないからね。だけどやっぱりこいつも春の味わいだよなあ。

あのさ。なにが違うんだかよくわかんないんだけどこの時期は出たばっかりのタケノコを茹でてすぐに真空パックにしたのなんかもずいぶん出回ってますけど、やっぱり自分でヌカ入れて皮ごとタケノコを鍋にブチ込んで茹でたやつのほうがもう断然、圧倒的に春の味が濃い。

だから面倒くさいけど生のタケノコ買ってきて茹でるんだよ。
メンドくさいったって1年のうちホントにいまだけなんだからさ。
手をかけてやる甲斐がまちがいなくあるよ。

それにしてもきょうはきのうの嵐とは打って変わって春になった東京だねえ。

きょうは残ったフキをキャラブキに煮た。
おでんもじつは少しだけ残っている。
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by god-zi-lla | 2013-04-04 10:07 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(0)