神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

さいきんのおだいどこ(その1)

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ショウガがすごくたくさんあって、ここんとこショウガシロップの備蓄も底を突いてきたもんだから作りましょうかと奥さんに尋ねたところ、夏はあんまり飲まないし体調も悪くないから今回はいいよって言われちゃってね。こういうのってさ。作ってねって言われると、おーいっちょう作ったろうじゃんアナタのためにって気合い入るもんだからちょいとしぼんでしまったのであった。

じゃあどうしようかと思って考えたんだが紅ショーガというものを作ったことがないのを思い出した。調べてみると塩したショウガを絞るか干すかして梅酢に漬け込みゃいいだけなんだっていうから、なーんだそんなに簡単だったら作ってみようと思ったんだけどさ。

そしたらその梅酢っていうのが梅干しを漬けるときに出来る副産物だというのであんまり売ってないもんなんですね。じっさい近所のスーパーにもないし(なんか甘味を添加したような加工品を『梅酢』と称して売ってたりするんで紛らわしくて困った)、ようやくネット通販してる梅干し屋さんにはけっこうあることが判明してさ。ちょうど前回買った塩と梅だけの梅干しがなくなりかけてるとこだったんで、そういう梅と塩だけのシンプルな梅干しと一緒に梅酢も送ってくれる梅干し屋さんを探して買い求めたんでした。

でね、大量のショウガをひたすら皮むいて千切りにしたうえで塩をして、しばらく放置したあとで出てきた水分を思いっきりぎゅうーっとチカラまかせに絞りに絞って密閉容器に移したところへ、上から梅酢をドボドボドボドボと千切りのショウガが完全に没するまでたっぷり注いでフタをする。おしまい。

ものの2時間くらいで見かけは完全に紅ショーガやね。この状態で食べてみてもまだたんなるショウガですけど、24時間以上たてばもうリッパに紅ショーガといえるものになっていて、日がたつとそれなりに落ち着いてきてマイルドに熟成してくるもんなんだな。

つうわけで向こう半年くらいは紅ショーガ買わなくてもすむんじゃないかしら。つか、スーパーとかで紅ショーガ買うときに袋の裏面の成分表見るとたいていいろんな添加物が列挙されてて、いつもこれもなんだかなあと思ってしまうのだったが、こんな簡単に作れるんだったらもう紅ショーガ買うのやめようかなと少し思ってるのであった。梅干しはとくに大好物ってわけじゃないから作りたいとは思わないので梅酢はどこからか買うとしてもね。自分でこさえたもの食うほうが気分いいのは間違いないんだ。

出来上がった紅ショーガはぬか漬けみたいに毎朝の食卓に並べるようなモンじゃありませんけど、ソース焼きそばなんかにはもう絶対なくてはならないからね。そうそうたこ焼きとかお好み焼きにもね。あとはそうだなあ牛丼、親子丼、かつ丼(黄色いタクワンひときれキュウリのぬか漬けひときれとセットで)、これからの季節は冷やし中華にも是非モノですかね。んー、じつにまったく庶民の食生活の名脇役ってヤツだよなあ。

(実物は写真よりもう少し紫っぽいかな)
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by god-zi-lla | 2014-06-26 23:22 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(0)