神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

こんどの京都はそれがあれで(ミヤゲモノ編)

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京都駅の伊勢丹の野菜売り場で賀茂茄子と柊野とうがらし。
この日の午前中に鞍馬寺へ行ったときに雨宿りをかねて飛び込んだ参道の土産物屋でいかにも観光地値段なとろろそばセットを注文したところ、セットについてる茄子の田楽を400円プラスで賀茂茄子の田楽にできると言われたんだがもちろんことわった。

でこの伊勢丹の賀茂茄子はといえばかなりデカいくせに190円なのである。もしあの土産物屋で400円よけいに払ったとして、出てくる賀茂茄子がコイツ2個分だった可能性はかなり低いと言わざるを得ないのではあるまいことか(もし、そうだったらスゴいけどな)。ちなみに東京でこのくらいの賀茂茄子を求めれば、まあ300円より下では買えないだろうな。というわけで買い物カゴへ。

その横っちょに並んでる柊野とうがらしというのは初めて見る名前なので買ってみた。180円。万願寺唐辛子とかはいまどき東京だって珍しくもなんともないから、このシシトウと万願寺唐のまんなかみたいな中途半端な大きさが面白いのと、カタチと値段を見てコイツの使い道を思いついたもんだから迷わず買い物カゴ直行。

あと京都産のパクチー(!)がバカ安だったのと、加賀太キュウリも安かったからそいつらも一緒に買い求めましたけど別に京都特産品じゃないから(当然ながら加賀太は石川県の特産ですし、パクチーはアッチのだし)写真は撮らなかった。加賀太キュウリのすぐ隣りに四国の産のズッキーニもお安く並んでたけど、それじゃあふだん近所のスーパーで買い物してんのと変わらなくなっちゃうじゃんかとすんでのところで思いとどまった。
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祇園祭り7月14日は宵々々山というんだそうですね。クリスマスイブイブイブみたいなもんであろうか、東京だったらアタマにヤーットナー、ソレなんて付けて歌いそうですけど(歌わねーよ)。でそのヨイヨイヨイに占出山の浴衣のお嬢さんから買い求めたのがご存じ若アユのお菓子。若アユのよーなお嬢さんから若アユを買うところがいいんですね。いかにもオジさん的感想で申し訳もござらぬ(だけど、買ったのはうちの奥さんだったのだった)。いや大好きなんです、若いお嬢さんじゃなくってこの中に求肥の入った当たり前にどこでも買える和菓子が。

ちょっと粽に似せてあるのかもしれない竹の皮の包みを開けてみますと若アユが5尾、なかなかに大ざっぱなお姿で。皮をつまんでヒダにして鰓に見立ててるとこなんかアイデアなんですけど、たんに押しつぶされてひしゃげっちゃっただけのように一瞬見えたりもして。ふつうもっと三日月形というかそんな感じのが多いけど、こっちのほうがリアルに魚っぽいだろ、どだ! みたいな思い切りの良さが京都らしいとこですかね(なんのこっちゃ)。若アユというよりかアユの甘露煮かなんかに近いカタチかもしれない。
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おなじみ阿闍梨餅。5個買ってきたんだけど、写真撮る時にはすでに2個消費ずみでありました。あんまり上品なお菓子よりわしら庶民はこういうのがよいです。できれば生八つ橋なんかよりこういうのにしていただくと京みやげはうれしいので、どちらさまもよろしくお願いします。なんちて。

じつはこれと粟田焼を別々の機会に虎吉さんからいただいて、それ以来京都へ行って見つけたらどっちかを買うようになったんでした。今回も虎吉さんにお世話になるにあたって、いつもいつも粟田焼だの阿闍梨餅だのもらってばかりじゃイカンと思い、東京から塩瀬饅頭のちいさい箱をひとつオミヤに提げてったのだった。京都のひとに和菓子の手土産ってのもちょいとチャレンジングですけど、まあ虎吉さんは京都人じゃないからいいかと思って、自分の好きな塩瀬饅頭を差し上げました。

ちなみにもう一人(つか、その人の職場に)東京から手土産持参する要があって、そっちはいろいろ考えたすえ京阪神に店を出してない、しかし聞けば名前は有名な、だけど美味しいかそうでないかあまり知られていない、しかも東京土産としてキオスクに並んでたりせず、それにやっぱ京都のひとに和菓子はチャレンジングだから洋菓子の焼き菓子で大勢で分けて食べてもらえる資生堂パーラーのクッキー詰め合わせにしたんでした。

つうようなわけで賀茂茄子は帰宅した翌日の晩メシに当然のごとく田楽にし、柊野とうがらしはさらにその翌日に羊のカレーこさえてナナメにスライスしたのを仕上げにパクチーといっしょに投下し、京野菜じゃないけど京都で買った加賀太キュウリは冷たいお吸い物に仕立てて、どれもおいしくいただいたのであった。もちろん阿闍梨餅も若アユも帰った翌日からオヤツにさっさかさっさか食べて、京都みやげはすべて無事おなかのなかにおさまって、いまとなってはその姿を写真のなかにとどめるばかりでカゲもカタチも見ることができないのでありました。


どっとはらい。
Commented by 虎吉 at 2014-07-20 03:44 x
まいどでございます。そしてこんだの京都も、さすがゴジラどのらしい食土産で、在洛中の買い物から、帰京後の食卓まで堪能ですね。小生もほんのり塩気を感じつつ美味しくお饅頭をいただきました。ありがとうございました。

堪能といえば花屋のJBLもでしたが、数日後、『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を観ました。ジャズやブルースっぽいんやら、ラテンやら音楽がいいのです。小生は曲名がわかるのがないのですが、お薦めです。ウッディ・アレンはもちろん、花屋で男娼のジョン・タートロゥがいいの。久しぶりにシャロン・ストーンも観ました。ぜひ。
Commented by god-zi-lla at 2014-07-20 07:03
虎吉さん

あ、ジゴロ・イン・ニューヨーク、始まってたですか! いかん、チェックもれなり。いま確認したら、たしかにすでに日比谷シャンテにかかってました。見に行ってきます。

予告編は何度も見てるんですよね。で、あーこれはウディ・アレン、役者として出てるんだと気になってました。

夏休みに突入して、だんだんオトナの見る映画が減ってきてます。見逃さないようにします。

HANAYAといえばマスターの、コルトレーンの命日は祇園祭の巡行の日と一緒だから忘れないっていうのが、なるほど京都の人だよなあと感心してました。

あの晩マスターがかけたのはコルトレーンは「クレセント」でしたが、きのうウチで「エクスプレッション」聴いてました。コルトレーンが亡くなった直後に出たアルバムで激しくも悲しい1枚です。ジャケットに亡くなった1967年7月17日の日付が印刷されてます。
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by god-zi-lla | 2014-07-19 13:22 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(2)