神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

新顔ですコリンキー

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コリンキーというのが名前なんだが、とりあえず湖池屋のポリンキーはアタマの中から追い出しときましょう(と言われるとかえってアタマから離れなくなるんだよ、ホラね)。スナック菓子じゃなくってカボチャなりよ。

こいつはけっこう新しい野菜のようでネットで調べても氏素性がよくわかんない。コリンキーってカタカナが本名なのかcolinkyみたな洋風の名前なのかもわかんない。もちろん1995年刊の小学館版「食材図典」のカボチャの項にはカゲもカタチもないし、ずっと新しい「野菜の便利帳」にも載ってないんだ。ほんとにここ数年のうちに渡って来たか掛け合わせて作られたかなんだろうかね。

このテのかわいらしいカボチャってのはうっかりするとたんなる観賞用のもあったりするんだが、これはどうもナマで食べられて「サラダカボチャ」なんてふうに呼ばれてたりもするらしい。どこかで読んだものには火を通してもほくほくしないというようなことが書いてあったりしてさ。ほくほくしないって書き方からは、やってみたけどガッカリだぜっていう気分がにじみ出てるような感じもしますから。んー、じゃあおすすめに従ってナマで食ってみようじゃありませんか。

ところでコイツのことを調べてるうちに知ったんですけども、ズッキーニっていうのはカボチャの一種なんだってね。知ってた? あっそう。じゃあ知らなかったのはおれだけか。くそっ。

でね。この野球のボールよりは大きくてソフトボールよりは少し小さいコリンキーをしばらく眺めてたらパパイヤを思い出したんだよ。あの果物として食べるんじゃない青パパイヤとか野菜パパイヤとかいって売られてるパパイヤのほう。いつだったか銀座の「わしたショップ」で野菜パパイヤを買ってきたことを書いたとき、ihigaさんが、サラダもいいよとコメントを寄せてくだすって、以来ウチではパパイヤを千切りにして(しりしりー、だな)サラダにするのがふつうになってしまっていたんでした。いや、これがおいしいんだよ。パパイヤは炒め物もいいけどサラダにしても、ホントにほんのりとパパイヤの風味が感じられるところが奥ゆかしくてね。

じゃあ、このコリンキーも「しりしりー」してみてはどうなんだと、ふと思ったわけだ。で、コリンキーとしりしりーを並べて検索してヒットしたならそうやって食べてる人がいるってことだと思ってさ。じっさい検索してみると沢山というわけじゃないんだが案の定しりしりーにして生食してる人がいるってことはすぐにわかったもんですから、さっそくスライサーでしりしりーしてみたのが下の写真なのであった。
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ちょっと太めのように見えるかもしれませんが、皮をむいて(皮も食べられるようだけど、とりあえずむいてみた)種をワタごとスプーンで取り除きスライサーでしりしりーとやって、まあ幅およそ2ミリから3ミリくらいのもんです。だけど、この明るいオレンジ色がなかなかにさわやかでさ。おーこれはいいじゃんか。こんなにさわやかな色合いなんだから、これはもうあれこれいじくり回さないで見かけどおりのさっぱりしたひと品にしようと、しりしりーしながら決めたんでありました。

つうわけで、いつものとおり塩麹とオリーブオイルとワインビネガーで和えるだけにしたんだが、食ってみるとごく淡白な味わいで火を通したカボチャのような甘味があるわけじゃないし、パパイヤのようにかすかに香りのするわけでもない。だけどなんかこのがりがりでもなくぐにぐにでもない、ちょうどいい頃合いの歯応えがとてもいい感じでね。いやこれだったらつぎに見かけたらまた買ってきて同じようにして食いたいもんだと、新顔のコリンキー君はめでたく我が家のお献立構成選手のなかに加わることになったのでした。
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by god-zi-lla | 2015-07-30 09:10 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(0)