蕗三兄弟
2016年 04月 26日
味噌を味醂で延ばしておいてから手早くふきのとうを刻み、少しの油でふきのとうと味醂で延ばした味噌を弱火にかけ練り合わせるようにしながら炒めて水気を飛ばしたところに砂糖を少し振って味を見て火を止める(右)。
きゃらぶきはときどき作る。
ふきの茎を洗ったら適当な長さにぶった切り、水とけっこうな量の醤油と少しの砂糖で煮る。スジも取らなければアクも抜かない。もちろん出汁なんか引かない。ひたすら煮て(これは2時間半くらい煮た)、煮詰まる一歩手前まで煮て火を止める(左上)。
ふきの葉っぱを初めて煮てみた。
大きいままの葉っぱを2分くらい茹でて水にさらしてアクを抜く(途中外出したりして4時間くらいさらしたかな)。それから水を切って細かく刻む。たまたま1本だけ残ってた青唐辛子を幅1ミリ未満の輪切りにしてふきの葉っぱと一緒に胡麻油で軽く炒めたところに醤油と砂糖を入れて水気が飛ぶまで炒め煮して火を止める(左下)。
ふきとかふきのとうとかって特別にうまいもんじゃないんだけど春になると必ず食卓に並べたくなる。凝った調理法はこの際ジャマというもので、独特のアクや香りでいかにも春を思わせるんだけどそれが食欲をそそるわけでもないから、むしろそこんところをちょっと和らげつつ炊きたてご飯のうえにほんの少し乗っけて食べれば気のすむよう醤油や味噌で濃いめの味に作るくらいがいいとこじゃないか。
おいしいねえ、というよりは、春だねえって間投詞が出ればご馳走さま。
この三兄弟が揃うのは今だけだ。
ふきのとうを食べ切れば、また来年の春まで。
by god-zi-lla
| 2016-04-26 09:02
| 食いモンは恥ずかしいぞ
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