神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

年に一度のマーマレード

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それにしても暑いなあ。高温注意情報があちこちに出てて、東京も33度くらいになってるらしい。ちなみにおれんちの居間の今の気温は31.1度。暑いなあ。

Studio K'sのヤマモトさん手作りマーマレードを食べるようになって一体どのくらい経ったのかと古いブログを見返したところ2008年が最初であった。たぶん一度も途切れてないからこれが九度目だってことだな。だって美味しいんだもん。これ食べるようになって市販の(いや、これだって欲しい人は買えるんだから市販品てば市販品ですけども)マーマレードに興味がなくなっちゃった。

おれはゴハン党だから毎日パン食うというような生活はしてないんだが、朝ゴハンを食べ終わってからもう長いこと自分で仕込んでるいわゆる〈カスピ海ヨーグルト〉の上にスプーンでひとすくいかけては毎朝毎朝、うまいなあって言いながらマーマレードを食っている。いやほんとにヨーグルトをおいしく食べるためにマーマレードを加えるのか、マーマレードを毎日ひとさじ食べるための「口実」にカスピ海ヨーグルトを培養してるのか、最近ではよくわからない。

このマーマレードは無農薬の甘夏をヤマモトさんが農家から直接仕入れて一人で作ってるんだが、たしかもう何年も前からあのご飯を炊く羽釜でマーマレードをぐつぐつと煮込んでてさ。おれも以前一度見せてもらったことがありましたが、笑えるというか役に立つものはなんでも使ってやろうって精神に感心するというか、でもやっぱり笑えるというか、あのお釜の張り出した「羽」の部分のおかげで甘夏の煮えた汁が飛び散ってガスコンロの周辺を汚さないですむというんですから、ホント何が役に立つかわかりません。

甘夏の季節ってのは春から初夏にかけてだから、この時期しかマーマレードは作れない。だから季節になってヤマモトさんとこに甘夏が届くころに、今年も合計で3キログラムと頼んでおくわけだ。甘夏が農家から届くとヤマモトさんはやおら他の仕事を後回しにしてマーマレード作りに没頭するらしい。甘夏はシーズンのうち何回かに分けて収穫され、その都度送られてくるからマーマレード作りもそれに合わせてシーズン中3回とか4回とかってペースになってるみたいだ。

マーマレードが炊き上がって冷めると1キログラムずつ容器に移し替えられて宅配便で注文主のところに届けられるんだそうですが、おれはStudio K'sから遠くないところに住んでるのでヤマモトさんから「出来たよ」と連絡があると御茶ノ水神保町界隈に何か用事をひとつ作って「ついで」を装って引き取りに行く(まあたいていはレコードか本だけど)。場合によったら行ってみるとまだマーマレードは羽釜のなかで湯気を上げてたりして、そういうときはコーヒーをご馳走になりながら粗熱の取れるのを待ってたりしたこともあったな。

とりあえず1キログラムのマーマレードを持ち帰ると、もちろん1キロのマーマレードといえば結構な量ですから大半は冷凍することになる。つかシーズンで3キログラムって量は当然1年ぶんのマーマレードということなわけで、初夏のこの季節、そのまま出来立てを楽しむ以外の分量については小分けにして冷凍しちゃうわけだ。もちろん出来立てを食べるのがいちばん美味しいのは当たり前のことなんだけど、冷凍しても1年間じゅうぶん楽しめるだけの美味しさは維持される。これがわかったから毎年3キログラム頼むことにしたんだけどね。

つうわけで先週末に受け取ってきた二度目のマーマレードを、今朝はパンに乗っけている。すいませんがパンは「市販品」です。近所のメゾンカイザーでけさ買ってきたカンパーニュなり。おいしい。こういうパンを自分で焼こうなんてことは金輪際考えないことにした。こんなに美味しいものが近くで手に入るんだから。マーマレードもおんなじ。
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左の容器に入ってるのが1キログラム。右は小分けにして、これから冷凍するところ。
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by god-zi-lla | 2016-06-16 12:09 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(0)