神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

ちゃっちゃか柚子胡椒

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先週から黄色いユズがいくつもあるもんだからコイツをどうしてやろうかと思案してたところ、落語を聞きに行ったときにちょっと覗いた恵比寿三越の地下の野菜売り場に干してない赤唐辛子が出てたもんだから買ってきた。コイツで柚子胡椒を作ろう。

それというのもだね。柚子胡椒には緑色のと赤いのとがあって、緑のほうは緑のユズに青唐辛子、赤いヤツは黄色のユズに赤唐辛子というのをホントかどうかわかりませんけど何かで読んだのを思いだしてさ。

たしかにウチでいつも使ってる柚子胡椒の瓶詰めを見てもラベルの原材料欄に「青柚子果皮・青唐辛子・食塩」とあって淡い緑色である。じゃあ赤唐辛子に黄柚子で赤柚子胡椒ってのもホントかもしれない。

しかも製法というのがどうもユズの皮をピールしたのと唐辛子の種を抜いたのを刻んだヤツをさらに細かくして塩と混ぜるだけらしいんだな。なんか、おれでも出来そうじゃんか。

瓶詰めになって普通に売られてる柚子胡椒はほぼペースト状なんだが、これは多分細かく刻んだ材料をさらに擂り鉢かなんかでさらに擂り潰しながら混ぜるんじゃないかと思うんだ。しかしおれのやったことといえば写真でも一目瞭然、フードプロセッサーでガガガガガァーっと粉砕したとこへいつも使ってるカンホアの塩を混ぜ合わせ、皮をむいたあとのユズを少し絞っただけの横着品なのであった(まあおれのような大雑把なニンゲンのすることなんてそんなモンなのさ)。

で早速、昨夜の献立のみぞれ鍋に作りたてを恐る恐る薬味として入れてみた。そしたらこれはこれで結構、いやー、そんなもんじゃなくってすごくいい。うちの奥さんも、これは(アンタにしちゃあ珍しく)いいじゃんとホメてくれる。

なんかね、居酒屋のドリンクメニューみたいな名前ですけど「フレッシュ柚子胡椒」とでも言いたい感じ。搾りたてのユズの香りと唐辛子の目がチカチカする刺激感。そりゃそうなんだけどね、さっきまでナマのユズとナマのトウガラシだったんだから、そのまんまっちゃあそのまんまだ。んー、だけどこりゃあいいよ。ペースト状の瓶詰めはそれでまた良し、こっちのちゃちゃっとこさえたヤツの作りたてにはまた別のしゅわしゅわっとした良さがある。

ひょっとするとこのまま幾日幾週間かすると熟成してきてしゅわしゅわのフレッシュさから落ち着いた味わいに変わってくのかもしれない。だけどそれはそれで楽しみでもあるよな。現在のように唐辛子が通年栽培できなかった時代には、暖かい時期に収穫した青い唐辛子を麹に漬けて保存しておいたのを柚子の収穫期に取り出して柚子胡椒を仕込んだなんて話も聞いた。そしたら次に試すときには塩の代わりに塩麹を使ってみたらどうなんだ。なんかもう、想像しただけで絶対ウマそうな気がするじゃんか。

(ちらっと写ってるのは友だちのくれた『実家の畑に生えてるミカン』。すごくうまい)





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by god-zi-lla | 2016-12-25 08:14 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(0)