神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

夏のお漬け物

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毎度変わり映えしなくてすいませんけど、ぬか漬け3種。小茄子と白瓜とミョウガ。けさ、ぬか床から引き揚げて刻んで盛ってみたら、あー夏だねえなんてしみじみ思ってしまったので写真。

ぬか床を作ってから今年の夏で7年だ。飽きっぽいおれが毎朝よく手入れして続いてるもんだと思うけど、なんてったってこうやってぬか床から引き上げた野菜を刻んで食えばどれもウマい。続く理由なんてそれしかないよ。

ごく小さいプラスティック製の、どこのホームセンターにでも売ってるぬか漬け用の容器で始めたんだけどさ。ちょっと育ちすぎたような盛夏のキュウリなんかだと長すぎて入り切らなかったり、こんなふうに小茄子と白瓜半分とミョウガ1個くらいで満員御礼になっちゃうくらいだから、いっときもうひと回り大きい容器にしようかなんて思ったこともないではなかった。

けど、もしかしたらこの小さな容れ物でずっとやってるのも長続きしてる理由のひとつなのかもしれないって最近はちょっと思う。

ガワが大きければそれだけ大容量のぬか床が当然出来るわけだけども、そしたら毎朝かき混ぜる要領だって違ってくるだろう。いまの大きさなら片手でぐるぐるっとやりゃあ、ものの1分とかからないうちに全体がすぐにひっくり返る。毎朝起き抜けのいちばん最初にやる仕事だからさ。あんまり重労働で億劫になるようじゃ(とくにおれのようなナマケモノだと)絶対長続きはしないね。

それにね。この小さな容れ物なら家を空けるときも1泊程度なら冷蔵庫の野菜室に容器ごと放り込んでしまえば大丈夫。2泊以上になるときは冷蔵室に入れておいて、この7年問題が起きたことは一度もない。

こういうことも小さなぬか床ならではの機動力っていうかね。

ぬか床のために旅にも出られないなんて何のための人生だかわかんないけど、ちっちゃなぬか床ひとつでけっこうシアワセな気分になれたりもするんだから、小さなぬか床ひとつある人生ってのも悪かないよ。

それから美味しくしようとか色良く漬けようなんて「工夫」はまるでやらない。前にも書いたかもしれないけど、茄子やキュウリの漬け物が悶絶するほどウマい必要なんておれにはないし他人サマと競争してるわけでもない。パリっと噛んで、おーいい具合に漬かったねえなんて独り呟くくらいの、ふつうの美味しさでもうじゅうぶん。

日々大事にかき混ぜてやりさえすればぬか床ってのはそのくらいの期待にはしっかり応えてくれるってことがこの7年でよくわかった。

ぼちぼち山形の小茄子も出てくるころかな。
ウマいんだよなあ、あれ。


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ちょっとキュウリを掘り出して記念撮影。
旬の野菜を漬け込んでやれば、おれたちもうれしいしぬか床もきっとうれしい。

Commented by 虎吉 at 2017-06-19 09:00 x
ゴジラ殿

おはようございます
桃栗3年ぬか床7年ですか、実に色がいいですね ご飯に日本酒にあうでしょうね 「一汁一菜があれば充分」という料理研究家の本には、発酵食品としてぬか漬けを勧めていました 

ところで猿之助の女方はどうでしたか 宙づりのイメージからするとちょっとピンとこないのですよ でもお蔦は数年演じているようですね
Commented by god-zi-lla at 2017-06-19 09:49
虎吉さん こんにちは。
ぬか床は一度安定してしまえば日々のメンテナンスだけで、おいしいぬか漬けを作ってくれます。

大きなぬか床では手入れの労力だけでも大変なものだと思いますが、日常的に取り回し易い小型の容器で欲張らずに漬ければ、おれのような横着者でもちゃんと出来ます。

猿之助は宙乗りや、新しい演目の創出(当たり外れは当然アリ)もたいしたものだと思いますが、正直なところを言うと、おれは猿之助の女方をたっぷり見物したい。

今回のお蔦も、前半の仇っぽい酌婦と後半の貧しい母親の対比で魅せました。

美形じゃありませんが、猿之助の本領は女方にあると思います。機会があれば是非一度ご覧下さいまし。
Commented by 虎吉 at 2017-06-23 01:37 x
ゴジラ殿

夜分そして、左ですみません。

『怪物はささやく』ーそうでしたか。
うー、まだです。

すみません。

Commented by god-zi-lla at 2017-06-23 10:19
虎吉さん

予告編を見てちょっと気になってたので見てきました。
子供向けのファンタジーかと思ったら違ってました。

主人公の少年もカワイイというよりは陰気だし、売れっ子のフェリシティ・ジョーンズは病気で顔色悪いし、シガニー・ウィーバーは少年とソリの合わない厳格で気難しいおばあちゃんだし。

怪物は鬱屈した少年自身でもあり少年の行く末を思う母親でもあり、もしかするとそのふたりを苦しみながら見守る祖母でもあるかもしれないという寓話ですね。
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by god-zi-lla | 2017-06-15 12:54 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(4)