今年最初の『酒』が今年最後の『酒』
2017年 12月 30日
どういうわけだか年々歳々、年の瀬の慌ただしさと新年の清々しさが自分のまわりから遠のいていくような気がしてならない。ひょっとしてこれもトシのせいなんでしょうかね。
しかしまあなんだな。そもそもおれは何事にせよびしっびしっとケジメをつけて人生を過ごしてきたほうじゃないし、だいちケジメなんてものは好きでもなんでもない。出来たら年がら年じゅうダラダラと無目的に行き当たりばったり暮らしていけたらいいなあと思ってるうちに還暦を過ぎたくらいなもんで、そういう意味じゃあ年末年始のケジメがなくなってくってのも願ったり叶ったり、我が人生に悔いなしというべきなのかもしれませんがね。
つうわけで酒だ。行き当たりバッタリの人生に酒は不可欠なんである。オーディオもレコードも場合によっちゃヨノナカから無くなったってかまわないが、酒と本はなくなると困る。酒と本がありゃあ人生どこへ行き着いたってかまやしません。
ことに酒。そんなにたくさんはいらないんです。もうトシだしね。昔のように浴びるほど飲むなんてこともないしさ。うめえなあと思える酒が少しだけ、だけど何種類か、出来れば順繰りにいろんな酒に変わってくれるとうれしいんだけど、それって贅沢ですかね。
で2017年もお終いが近い今日、台所に転がってるのは関東の酒がふたつ、奥州の酒がひとつ、それから摂津の酒がひとつ。神亀はもっぱら熱燗で、あとの三つ、黒トンボと酔右衛門と秋鹿は燗でも冷やでもいいんだ。どれもそれぞれにうまい。
いい酒飲んでボンヤリ朦朧としてるうちにいつのまにか古い年が去って新しい年が来てくれてたりするとうれしいんだけどね。なかなかそうウマくはコトは運ばない。
酒飲んで、今年も来年も忘れたい。
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今年になってから〈酒だ酒だ酒だ酒だ〉っていうカテゴリーのエントリーがひとつもなかったことにさっき気がついた。なのでこれが今年最初で、最後の酒の話題。
すいませんね、こんなので。
by god-zi-lla
| 2017-12-30 18:21
| 酒だ酒だ酒だ酒だ
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