秋の工作まつり。なんつて(その0)
2018年 11月 07日
ぢつは1年とちょっと、それを物置部屋のレコード棚の前にユニットだけ外した状態で立て掛けてあったんだよ。しかしなにしろ縦90センチ幅45センチがステレオで2枚、当然のことながらすっげー邪魔なんである。棚のちょうどコルトレーンからアート・ペッパーを経てクリフォード・ブラウン、ドン・チェリー。ピアノに移ってハンプトン・ホーズあたりまでがとっても取り出しづらくってね。とにかく近いうちになんとかせにゃあならん。この板っぺらを捨てるか別のことに使うか。
だけど、せっかく丸い穴を自在錐なんて道具まで新たに買って開けたんだからさ。この穴ボコと穴ボコ開けたおれの労力をなんとか有効活用する手立てはないものか。そうするとまあ普通考えればスピーカーだよな、ハコ型の。
板っぺらのまま立て掛けとくとすごく邪魔だけど、これで作れるスピーカーの箱ならそんなに大きくはならないでしょうからね。出しとくにしてもしまい込むにしても、そのほうが扱いやすいってもんだ。でも何作る? ちっこいスピーカーというと一番古いのがテレビに繋げてあるボーズの30年選手〈101〉、休養中のタイムドメインの〈mini〉、物置部屋のチューナーに繋げたモニターオーディオの〈Radius90〉と3セットも転がってるんだぜ。いらねーだろ、もうこれ以上。
でまあ、手もアタマも動かないまま時は無為に過ぎた今年の秋口のある日、都内某所で長岡鉄男先生設計のマトリックススピーカーMX-15を長岡派のある人が雑誌の付録の5センチフルレンジユニット用にダウンサイズしたのを聴かしてくれたんであった。
こいつがじつに可愛くもケナゲなスピーカーちゃんでね。ちっこいくせに音は一人前だしソフトによっちゃサウンドが四方八方に飛び散って楽しい。うおー、これだこれだこれだ。これ作ろう。しかもその方が資料としてMX-15初出の「ステレオ」誌の製作記事のコピーまで下さりまして。なにしろ8センチユニットは2本ウチにあるんだ。しかも穴ボコはすでに二つ加工済みである。板っきれはたぶんこれで足りるだろう。ユニット1本買い足して穴ボコも1個開けなきゃならないけど、作るハコはひとつっきりだしな。なんだ、楽勝じゃんよ。
と、れいによってモノゴトはじつに軽率な思い違いによって始まってしまったんである。
(to be continued 3回くらい続けるつもり)
by god-zi-lla
| 2018-11-07 20:24
| オーディオもねぇ…
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