神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

ジャッキー・マクリーン

ジャッキー・マクリーン_d0027243_23264852.jpgジャッキー・マクリーンが亡くなって少したちましたけども、おれはどうも昔からあの少し上ずったようなトーンになじめなくて、レコードもほとんど持ってないのね。

だから亡くなったときいて、なにか聴いてみるかなと思ってからずいぶんたってしまって今ごろになっちゃった。

大のファンだったらまた全然違うんだろうけど、なにせ選択の余地もないもんだから、これかBlue NoteのNEW AND OLD GOSPELSかどっちか聴こうと思って、この78年録音の国内制作盤にしましたもんね。

今は昔、大はやりにはやったGREAT JAZZ TRIOと組んだワンホーン・アルバムですけど、まるっきり中身を忘れてたもんだからA面1曲目、マクリーンのオリジナル、"Appointment in the Ghana again" に「おおーいけるじゃんこれ」と反応してしまったんでした。

いや、ハンク・ジョーンズ翁がシャープでアブストラクトでスピード感満点なピアノでマクリーンと渡り合っておりますね。例によってトニー・ウイリアムスのドラムスがバンド全体を煽ってすごいよ。

なるほどマクリーンの真骨頂というのも、こういうハードな疾走感みたいなところにあるのか、だったらそれほど敬遠することもなかったかな、なんて思いながら聴いてたんでした。

それにしてもこのレコード、買ったときにはまったく意識してなかったっつうか関心なかったんで見逃してましたけども、レコーディング・エンジニアが巨匠デイヴィッド・ベーカー、マスタリングがなんと小鐵 徹先生ですな。だいたいマスタリング・エンジニアがクレジットされてるレコード、ましてや国内制作盤なんて、この頃はほとんど皆無だったんじゃないかね。

ぜんぜん覚えてないんだけど、このレコードってオーディオ的に話題になったりしてたのかね。いや音楽もさりながら音もまたなかなか鮮烈ではあるよ。トニー・ウイリアムスのバスドラがやけにダンプされた音だったり、ロン・カーターのベースがびよんびよんいったりするところが、いかにもこの時代って感じではあるんだけど、それ差し引いてもこれはいい録音だよ。

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なんてことを考えつつB面のおしまいまで聴き進んでいくうちにですね、やっぱしマクリーンの不安定な感じの音程で上ずっていくところが気になってきたりして、うーん、悪くないと思いつつもなんか相性良くないねえなんて思い始めたりしたんでした。

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NEW WINE IN OLD BOTTLES JACKIE McLEAN with THE GREAT JAZZ TRIO
(EAST WIND EW-8057 LP)
Jackie Mclean(as),Hank Jones(p),Ron Carter(b),Tony Williams(ds)
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by god-zi-lla | 2006-06-05 00:46 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)