神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

やんちゃ坊主 トニー・ウイリアムス

やんちゃ坊主 トニー・ウイリアムス_d0027243_17524520.jpgこのまえの「音と戯れる会」でsmpinkdさんに「名盤でっせ」と囁いてトニー・ウイリアムスのSPRINGを勧めつつ、おれは同じトニーのBelieve It(写真上)やらスティーヴ・グロスマンのデビューアルバム(同下)をせしめたんでした。どちらも1970年代なかばのレコード。

聴いてみると、前にも書いたとおりトニー・ウイリアムスという人は、なんていうかバンドリーダーとしては花咲かなかったということなんだろうな。

ついでに16、7年前に出たトニーのNative HeartっていうCDを引っぱり出して聴き直してみたんだけど、トランペットのウォレス・ルーニーとかピアノのマルグリュー・ミラーとか、当時の若手優等生相手に退屈な音楽やってんのね。まあ優等生だから退屈だよな。

じゃあこのBelieve Itはどうかってえと、これはもう当時流行(?)のいわゆるジャズ・ロックってやつですな。

ギターのアラン・ホールズワースが入ったホーンなしのカルテットで、お行儀のいい優等生バンドの保護者然としたプレイ聴くよりずっといいんだけど、やっぱなんか物足りないのね。

ようするにトニー・ウイリアムスって人は、自分と少なくとも同格かできれば格上の相手とガチンコ勝負することで真価を発揮する人だったんだろうな。あらためてそう思った。

やんちゃ坊主を遊ばせたり、ときにガツンと一発くれてやったりできるアニキやらオヤジやらが必要だったんだぜ、きっと。だからSPRINGやマイルス・クインテットでのプレイやドルフィーのOUT TO LUNCHがよかったんだと思う。

グロスマンについても書こうと思ってたけど、そのうちな。
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by god-zi-lla | 2006-06-22 10:59 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)