神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

アジのフライ

アジのフライ_d0027243_963477.jpgそれにしても、いつまでも性懲りもなく降り続けてくれる梅雨前線であることよ。もう7月も下旬だぜ。

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おととい突然鯵フライが食いたくなったんだけど、おあつらえ向きのアジがなくてなぜかサンマの塩焼きに化けた。しかもこのサンマがイマイチだったもんだから、さらに鯵フライ食いたい思いは嵩ずるばかりで、きのうは鯵フライの夕飯。

どうもね、この鯵フライてえものを軽んずる風潮が世間にはあるようですがね、ちゃんとした鯵フライなんてものは、非常にうまいもんですからね。東南アジアで水揚げ加工されて輸入された出来合いの鯵フライなんかを食って、あんなものはウマかない、なんてホザいてるようじゃダメだかんね。

おれがアジフライに目覚めたのは築地界隈で昼メシを日常的に食うようになってからなんだけどさ。とにかく今を去ること25年前、とある場内の飯屋で何の気なしに鯵フライ定食をたのんで食ったわけだな。そしたらこれが死ぬほどウマい

あんまりウマいんで「ウマいなあこれ」と叫んだらカウンターごしにおばさんが、「あのね、このへんの鯵フライはみんなお刺身用の新鮮なアジを揚げてるんだよ。だからそこいらへんの食堂で出してるのや冷凍食品とは違うんだからね」と言われましたね。「自分の店」じゃなくて「このへん」っつーとこに築地のプライド見ましたもんね。

いやそれでもってやってみました。三枚におろされて「刺身用」として売られてるアジをばスーパーで買ってきてゼイゴを取り腹骨や小骨を取って軽く塩振ってコロモつけて揚げて食ってみると、「いやこれはたしかにウマい」。

コロモのサクサク加減とアジの身のふっくら揚がり加減に、おおーシロートでもこれくらいウマい鯵フライができるのかあ、と感動しましたもんね。

アジなんて魚はそうそう高いもんじゃない大衆魚だから、新鮮な刺身用ったって値段はタカが知れてるしね。じつに価格対満足度の高い夕飯のオカズですよ。

まー作るにあたってのキモは下拵えのときに小骨やゼイゴ、ヒレや尻尾などをキレイに取ってやること。ようするに刺身で食える状態にしてやることだな。ヘンな鯵フライ食うと口の中で骨やらなんやら固いものが気になるでしょ。

ちょっと手間はかかるけど、手間かけただけのことはあるからさ。

鯵はどこの鯵でも新鮮な小ぶりのマアジなら良し。
関アジで鯵フライ作るなんてのは悪趣味だから、やめときましょ。
なんたって家庭の夕飯のオカズなんだからさ。

写真撮ろうと思ったときには、もうこの2切れになっちゃってたよ。
だから揚げたての写真じゃないからごめんよ。

いやー自分で作って言うのもなんだけど、ウマかったー
Commented by 虎吉 at 2006-07-23 10:30 x
写真はちと寂しいが、いやま~、実に美味そうな文章でござる。
一口目の「さっく」ってな音が聞こえますぞ。ところで、牛タンはすべて胃袋の中なんでしょうか?焼いたの?スチューになったの?

赤くて透けてるレコードってソノラマシートみたいざんすね。ま、どうしたもんでそんなん作ろうって思ったのかな。暇だったのかな。でもビーニル傘ってだれが発想したんだろう。ビニールだと単に安価になるからなんでしょうか。

よく降りますね。梅雨前線の停滞が長すぎる。プラハにいる友人からは、猛暑だというメールが。日本のくそ暑さで40年以上くらしていたので、本人・家族は大丈夫らしいでが。なんたって彼の地は冬仕様ですからね。やはり地球規模で温暖化?なんでしょうかね。
Commented by god-zi-lla at 2006-07-23 12:47
おっと牛タンに話題を振られましたか。
ぢつは今朝、例の塩漬けが出来上がってサンドイッチ用パンをトーストしたのにタンの薄切りとキュウリをはさんでマヨネーズを塗って食って、うまいなーと歓声を上げたばかりのところでございますね。おほほ。

プラハとはまた遠いところにお友達がいるんですな。「プラハの春」なんちゅうくらいで、常春の地かと思いきや、そんなわきゃありませんですね。

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by god-zi-lla | 2006-07-23 09:45 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(2)