神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

福田進一 / Rossiniana

福田進一 / Rossiniana_d0027243_1125663.jpgまあなんといいますかSACDもなかなか苦しいところですけども、福田進一の新譜がDENONからSACDで出たのはうれしいね。マルチじゃなくてステレオなのがやや残念だけど、この際よしとしちゃるけんね。

福田進一はうちの奥さんに教えてもらって聴くようになってコンサートにも行ったことがありますが、会場に渡辺香津美がいたりなんかして、おーなるほどジャンルは違えど二人は同年配のギター小僧ではあったんだよなあと感心したりしましたけどね。

コンサートでも思ったしCD聴いてても思うんですけど、この方のレパートリーってのはバロック以前から現代音楽まできわめて広くて、それでまたなんてえか何をやってもそのジャンルの真芯を叩いてくるというか、そんな印象があるね。どこもかしこも全部メインのレパートリーみたいな感じ。

このSACDはロッシーニのオペラのなかの音楽をギター独奏用にアレンジした、ロッシーニと同時代のジュリアーニという人の作品集ですね。おれはオペラってぜんぜん知らないので原曲がどうだといわれてもさっぱりですけど、そういうこと関係なくこれは聴けば楽しいよ。原曲知ってたらもっと楽しいのかもしんないけど。

解説も凝っていて、ちりばめられている料理の写真はロッシーニが考案したレシピによるものなんだってさ。この人、オペラで一財産こしらえて30代で引退したあとは快楽的人生を送ってたんですなあ。いいなあ才能のある人ってば。

でSACD、なんだけどさ。
じつは福田進一のCDってマイスター・ミュージックとかからけっこうな数がリリースされてたりして、当然従来の作品も高音質なやつが揃ってんですね。だから、おーさすがにSACDって感じはあんまりないんだよね。そこがまあ、ちょい残念てば残念なんだけど、ずいぶんとまた贅沢な話ではありますですね。

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Rossiniana  Shin-ichi Fukuda
(DENON COGQ-5 SACD Stereo)
福田進一(guitar)
マウロ・ジュリアーニ/ロッシニアーナ第1番〜第3番、カヴァティーナ”麗しき光が”〜歌劇「セミラーミデ」より
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by god-zi-lla | 2006-09-09 15:03 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)