神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

こだわり(QUINCY JONES / WALKING IN SPACE)

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「こだわり」なんて言葉はそもそもロクな言葉じゃないわけで、「拘泥」てなもんですからよーするにハタから見りゃどーでもいいような、つまんねーことをさも大事そうにチマチマチマチマとこねくり回すことですな。

あんまりコダワって生きたかないやね。

なあんて言いながら、このたびようやく求めましたあたくし長年の「こだわり」の1枚でございますよ。だからここで自慢たらたらしても、他人様には「ふーん、それがどーしたの」。マイルスふうに言や「SO WHAT」でございますですね。

いやこのクインシー・ジョーンズ先生の「WALKING IN SPACE」なんですけどね。写真中1枚だけおっ立ってるやつですが、いやダブルジャケット(あちらじゃゲートフォールドっつうらしいですな)でっせというのを見ていただこうと思いまして、まあ立たせてるわけで。

べつに珍しくもなんともないんですよ、じつは。
ただ、おれがもう20年も30年も前に買った盤は国産の廉価盤(しかも中古)だもんで、ただのシングルジャケットになっちゃってんでした。じつはこいつがもともとダブルジャケットだったっつーのを知ったのがわりかし最近で(考えてみりゃA&M/CTIはみんなダブルジャケットなのにさ)、知ってしまうともう気になって気になってしょーがないのね。

ハタから見りゃ、じっつにつまんねー些事で、もう絵に描いたよーな「コダワリ」。

ところが有名盤のくせにレコ屋で見かけないんだよこれがまた。クインシーってば大メジャーで珍盤でも希少盤でもないのにさ。まあ大メジャーってことはコマーシャルな音楽ってことでもあって、日本のおマジメなジャズファンはこのへんのクインシーをバカにしてるっつーか敬遠してて、日本じゃ過去あんまり売れてこなかったから中古も出ないのかもな、なんて考えてたら案の定、アメリカのレコ屋のHPのリストで発見したんでした。

とにかく説明文のなかに「gate fold」って言葉があるのだけを確認したんだもんね。あとはどーだっていいの。なにせ「コダワリ」だから。

いやーうれしい。うれしいもんねーだ。

しかしね、たしかにこの盤はいわゆるジャズロック調のめっちゃコマーシャルな音楽がみっちり詰まってんですけどね、ちゃらちゃらしたねーちゃんのコーラスなんかも入ってて、そういうマジメ一方なジャズファンが「けっ」とか唾吐きそうなベタで下世話なとこがめっちゃかっちょいいんだよな。

下敷きになってんのは一緒に買ったラーサーンの2枚と、これまたジャズロックなトニー・ウイリアムスの1枚。このジャケットもかっちょいいなあ。

さて残るダブルジャケット探しの旅(ってほどでもないけど)はImpulseの「デューク・エリントンとコルトレーン」。インパルスってばダブルジャケットなのになぜかこれも廉価盤のシングルジャケットしか持ってないのね。これはオリジナル盤には何度も遭遇してますけど、あたしにゃ高くて到底買う勇気がありません。

どうしても安い盤がなかったら、しょうがないんでオリジナル盤買うっきゃないんだけど。
ふつー逆か。
Commented by pippinechoes at 2007-11-07 14:53 x
>ダブルジャケット探しの旅(ってほどでもないけど)はImpulseの「デューク・エリントンとコルトレーン」。

う~~ん、このレコード、近所のイエローポップで見たような気がするなぁ~。帰り道にでも、チェックしてみますね。逆に言うと、インパルスで「シングルジャケット」のほうが珍しいんじゃないんですか?(笑。

下敷きにしてある、向かって左のジャケットに惹かれますねぇ。
なんか、ローリングストーンズの故ブライアンジョーンズ「Jajouka」を彷彿させる、気になるジャケットですね。
Commented by god-zi-lla at 2007-11-07 21:41
そーなんです、シングルジャケットのインチキ再発盤のほうが少ないと思うんですよ。いま見たら「エリントンとコルトレーン」はビクターが80年頃に出した定価1500円の廉価シリーズでした。

しかもそれを中古で安く買ってる自分というのがまた…。よほど貧しかったのか。

下敷きの左はラーサーン・ローランド・カークの「ラーサーン、ラーサーン」てアルバムです。隠れている右側の部分で子供が4人立って聴いています。この盤はプロモ・コピー(=見本盤)で当然お安くゲットしました。
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by god-zi-lla | 2007-11-07 14:15 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)