夜聴くハイドン。よろし
2007年 12月 26日
いやーしかしLPとCDの音の差ってな、いったいなんなんでしょうかね。50年代、60年代にプレスされたレコードが後世のCDよか音がいいというのは、まあいちいち理屈言わなくても腑に落ちるところがありますけど、きのうのゲイリー・ムーアみたいな80年代に入ってからの盤とか、なかには最近の盤でもレコードのほうがいいなんて例もいくらでもあるようですから困ったもんです(困らないけど)。
そんなわけでまあおとついはエサ箱から掘りたてのゲイリー・ムーア聴いたわけですけど、仕事から帰って夜なんか聴くべということになっても、さすがにゲイリー・ムーアはちょっと近所迷惑かなってとこはあるんだな。おれロックのことはジャンル分けとかぜんぜん知らないで聴いてきてるんだけど、ゲイリー・ムーアの盤てわりとヘヴィーメタルなんてとこにあることが多いくらいだから、まあラウドな音楽ではあるわね。
そこで夜ちょっとほっとした時間にはこんなものを聴いてるわけです。
ウエストミンスター盤のハイドンの三重奏第1番、28番、30番。例によってB=スコダのピアノにヤン・フルニエのヴァイオリン、ヤニグロのチェロ。端正な演奏でよろし。モノラルで録音は50年代中頃でしょうかね。
ウエストミンスターといいますと、通常「WL」でレコード番号が始まる初期盤の音はいいけど、再発の「XWN」はあんまり期待できない音だという評価が定着してるみたいね。
たしかにおれの愛聴盤ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団とB=スコダのシューベルト「鱒」は、初期盤のWLのほうがXWNよりかなり音がいいのは間違いないな。でもこのハイドン聴いてみると、いちがいに絶対評価としてXWNは「音が悪い」とはいえないと思うんだよね。
夜、一息つきながら聴くにはリラックスできる、おっとりとしたいい音です。こういう音は逆立ちしたってCDからは出ませんな。あんまりハイファイとはいえない音かもしんないけどさ。でも中身の音楽とよく調和した音質という意味じゃ、これはこれでじゅうぶんハイファイともいえるのかもな。なんてことをぼんやり考えながら、ゆうべはハイドン聴いてたんでした。
やっぱレコードはいいなあ。
by god-zi-lla
| 2007-12-26 12:45
| 常用レコード絵日記
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