神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

アヴァンギャルドは愛らしい(スティーヴ・レイシーとデレク・ベイリー)

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いやーなんだか急に夏になっちゃったねえ。暑い季節はレコード聴くのも難行苦行になってくるからうれしくないよな。とくに暑がりのおれにはシンドイ季節にさしかかってきちゃったなあ。でも管球アンプなんか使ってる人たちはもっとタイヘンなんでしょうけどね。

このディヴェルソ・レーベルっつうのがどんなもんかとくに興味もないし、このスティーヴ・レイシーとデレク・ベイリー以外の人たちの盤にもあんまり興味が湧かないんだけどね。とにかくイタリアの30年ちょい前のアヴァンギャルド系のレーベルのようではありますね。

あ、写真じゃよくわかんないけど、CDだよこれ。初CD化らしいけどね。紙ジャケ仕様でインナースリーブもこれって縮小復刻なんでしょうかね。

レイシーもベイリーもソロ作品です。それぞれソプラノとギターの。説明不要の、いまとなってはジャズ史に残るフリージャズの巨匠だけど、聴いてみるとこの前衛の巨匠たちの演奏はじつになんというか、愛らしいんだよな。

まあ、あんまりこのテの音楽に「愛らしい」なんて言葉は使わないんでしょうけど、聴いてる最中からもう「これは愛らしい音楽やなあ」と思ってたんでした。なんでかわかんないけど、もし聴いてみて「そういえばそうだな」と思ったら、1票入れといてください。どっかそこいらへんの投票箱でもミカン箱でも。

レイシーのソロはふだんから聴き慣れてて、思い返せばたしかにレイシーもソロについてはどれも「愛らしい」感じではあったなあ。ただデレク・ベイリーの音楽は聴き慣れてないもんだから最初のうちはやや身構えて聴いてたんだけど、なんかどこかで聴いたことのあるようなどっか懐かしい音なんだよなこれが。

そしてやっぱこれもまた「愛らしい」。

いいねえ「愛らしい」。

まさか「愛らしい」アヴァンギャルドをメインコンセプトに作ったレーベルじゃないよな。それだったらほかのやつも聴いてみたい気がするけど、どうなんでしょうかね。

えーとレイシーのアルバムタイトルが〈straws〉。「麦わら」ですな。ベイリーのほうが〈improvisation〉。そのまんまやんけ。

Commented by jazzamurai at 2008-05-28 01:14
両方とも持っているくせにあまり聴いたこと無いです。ベイリーの演奏は短いのばっかりだけどぎゅっと中身の詰まった、活きの良い「ロックな」演奏だった気がします。レイシーのは、テープを背後に流したりして、一人実験室じゃなかったかしらん。
Commented by god-zi-lla at 2008-05-28 08:37
そうです、それです。
ただレイシーのほうは多重録音とか工事現場の騒音を重ねるとか、たしかに一人実験室的様相を呈してますが、そういうイメージよりもずっと聴きやすい音楽になってる思います。
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by god-zi-lla | 2008-05-23 23:56 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)