神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

この2か月で読んだ本の備忘録

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上から。

稲作渡来民「日本人」成立の謎に迫る 池橋宏
「待つ」ということ 鷲田清一
リンゴォ・キッドの休日 矢作俊彦
笑う警官 佐々木譲
居酒屋兆治 山口瞳
プロ野球の一流たち 二宮清純
東京裁判の教訓 保阪正康
聴き飽きない人々 ロックとフォークのない20世紀 菊地成孔
将軍と鍋島・柿右衛門 大橋康二
魂(ソウル)のゆくえ ピーター・バラカン
藤森照信の特選美術館三昧 藤森照信
いつもレコードのことばかり考えている人のために。 小西康陽・常磐響

「稲作渡来民」と「将軍と鍋島…」は、なるほどそうだったのかという本。読後さらに想像力をかき立ててくれます。これでもう少しこなれた日本語だといいと思うけど、編集者の能力の問題も大きいんでしょうね。おれなんかに言われたくないだろうけどさ。

「リンゴォ・キッド…」も「笑う警官」も主人公はおまわりさん。書き手はどちらも日本有数の名手。共通点はそれだけだけど、文句なし。

菊地成孔と小西康陽はどっちもレコード聴きまくってるミュージシャンの本。どっちもどっかヘン。こういう本買う客もどっかヘンかもな。共通点はそれだけだけど、なんか文句ある?

「東京裁判…」と「プロ野球の…」。共通点は新書ってだけですけどね。保阪さんのこれはさらに大著を準備するためのレジュメのようでもあるね。二宮清純選手もぼちぼちグッとくるやつを書いてほしい感じ。

「居酒屋兆治」は思ったよりざっくばらんな小説でよかった。京都福井の旅の友。

藤森さんの本はやっぱ本屋行って棚の端から端まで見てないと見つけらんない類いの本だったな。
レコードもそうだけど「探してないもの」とめぐり合うことにこそ人生の値打ちっつうか面白さっつうか醍醐味っつうか、そういうもんがあるんだとおれは思うんだけどね。

「探してない」ものを検索することはできないし、「探してないもの」が「必要ないもの」なわけも断じてない。おれはそう思ってんだけどさ。
Commented by matantz7 at 2008-07-21 21:38
高過庵ですかね。このところ、少し本を読んでいるので、気になります。
Commented by god-zi-lla at 2008-07-22 01:40
たくさん載ってる写真も良くて(藤塚光政)、ちょっと高いけど(本体2500円)建築史家としても建築家としてもユニークな藤森センセイの面目躍如。現地に行きたくなる楽しい本です。

「低過庵」ってのは、もう完成してるんでしょうか。
この本に載っている藤森さんの「天竜市立秋野不矩美術館」が高過庵と共通のイメージですね。これも行ってみたい。
Commented by matantz7 at 2008-07-22 12:25
リスニングルームとしては低過庵でしょうかね。スライド式天井ってのがすごい。
Commented by 中田 at 2008-07-22 15:29 x
低過庵! 知りませんでした。
近くそれらしいものが見当たらなかったので、まだなんでしょうかね。
藤森さんが最近腰を痛められた、というのも関係しているのかなー。
Commented by god-zi-lla at 2008-07-23 05:55
高過庵に15インチ・ダブルウーファーのSPを持ち込んで爆音で鳴らしたら、反作用でゆらゆら揺れて楽しそう。低音は出ないでしょうけども。

あ、なかださん。秋野不矩美術館も行くんですね。いいなあ。
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by god-zi-lla | 2008-07-21 19:51 | 本はココロのゴハンかも | Comments(5)