神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

なるほどなあ

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ひさしぶりにパン。

せんだって湯島のアヤシイ親方にセミドライイーストってのをいただいてまいりまして。
親方が「これで焼くと、なるほどなあって感じがするよ」ということでありましたので本日勇躍焼いてみたのでした。いままだあったかい焼きたてのほっかほか。

で、なるほどなあ。

自分でレーズンから酵母を起こしてパンを焼くというのを試していたわけで、そうすると「パン製造」にかかわる時間の大半というものは酵母を起こし育てることに費やされるわけなわけね。

つまり全体の経過時間からの感覚ですとコナこねて焼くまでの部分てのがなんというかその「ラストスパート」つうか第4コーナー回った最後の直線つうか、なんかそんな感じだったんだよな。

それがこのイーストってのを使うといきなり第4コーナーから始まっちゃうというか、むしろなんていいますか今までやってたのが3000メートル障害だとすると100メートル走みたいな感じで、ちょっとまだ戸惑ってます。

酵母起こすところからやってると、とにかくその酵母が元気に活動してくれるかどうかにパンの出来具合がかかってるつうかね。むしろおれみたいな初心者から申し上げればどんなパンができるか「そんなこたあ、悪いが酵母にきいてくれい」みたいな感じなんだもんな。

それが今回焼いた食パンは小麦粉の袋に書いてあるとおりにやったら、なんということもなくちゃんと食パンになっちゃった。

でも多分こうやってセミドライイースト使って最初っからパン作りやってたら「こんなもんか」ってわかったような気になってたと思う。つまりそのなんていうか「発酵」ってものがいったいパンにどうかかわってるのかみたいなとこが肌身でわからないまんま過ぎてってしまったんじゃないかと。

で、切ってみるとこんな感じ。
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まったくもってフツーの食パン。
食うとこれがまたちゃんとした食パン。味もふわふわ感も。

シロートがパン屋で焼いてるよーな食パン焼けるっつう感動はたしかにある。

あるんだけど、こうなってみると四苦八苦して酵母起こして、なかなか思い通りに発酵してくんない生地を焼いたシロート仕事の一種出来損ないのパンにも存在価値があるなあとも思えてきた。

あの酸っぱいような泥臭いような味ってのは、つまり自然の酵母が作り出した味だってことなんだな。そういう味わいはこの「ちゃんとした食パン」にはないな。

ちょっと微妙な心境。
Commented by matantz7 at 2009-01-20 20:24
売ってる食パンもピンキリで、コンビニで売ってるタイプはフワフワのスカスカですから、自分で焼くとかなりまともな物ができますよね。で、まあ、イーストを使うと計画が立てられる速度で発酵が進みますから、実に有り難いものでした。このイーストは500gでウン百円ってなものですから、タダ同然でして、あとは粉と手間と電気代、ガス代なんですよね。経済的かも知れません。
Commented by god-zi-lla at 2009-01-21 06:37
毎日食べる主食を作るということであれば、時間もお金も節約できて絶対こっちですね。

味も間違いなくコンビニで売ってるような食パンとは別世界だし。

しかしあの自家製酵母の世界ってのは、やってみるとまた独特のもので、あれはあれでやめられないかもなあという気がします。

いろいろありがとうございました。。
Commented by matantz7 at 2009-01-21 12:20
自家製酵母の酵母液って、長期間繰り返し使っていると、だんだんあの泥臭い感じがなくなってきます。そこが面白いところかなあ。

話は変わりますが、例会の感想も出足が悪いので、よろしくであります。
Commented by god-zi-lla at 2009-01-22 10:59
あっ、例会の感想。
(しまった。見つかってしまった)
すみません、書きます。

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by god-zi-lla | 2009-01-20 16:20 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(4)