なぜか私立美術館3つ見てきた。
2009年 03月 27日
ほいでもって今日はまたいい天気だなや。
おとついの朝早く品川から新幹線乗って虎吉さんと酒飲んできた。
まあ酒のほうは日も傾いてからだし新大阪でコーヒー1杯飲んでJR東西線大阪城北詰駅近くにある藤田美術館。駅の近くつうよりか旧藤田邸の敷地のなかに(つか地下駅だから『下』に)駅のほうがお邪魔をさせていただいてるというふうな、まあこれは格好ですね。
えーこんなにまとまった数の野々村仁清の作品を見たのは初めてだったな。まとまって見られるから見えてくるものってのが、やはりたしかにありますね。いやなかなかすごいもんだなあ。おそるべきコレクション。
それから淀屋橋まで引き返して長年行きたかった大阪市立東洋陶磁美術館。
と思ったら、あれえ休館してやんの。月曜休館でしょ。聞いてねーぞ臨時休館なんて。HPにそんな告知なかったじゃんか。
うーん、こういう情報のっけてくんなかったらHPってのはかえって迷惑千万だよなあ。
だったらせめて「臨時休館情報なんか掲載せんから、そのつど電話で問い合わせするよーに」とか書いとけよなー。
つうことで無駄足。
安宅コレクションの本まで読んで予習してきたのにこれだもんな。けど仕方ありません。じゃ次回のお楽しみに取っといてやる。それまで待ってろよ東洋陶磁美術館。て美術館相手にスゴんでどーすんだ。
気を取り直しましたところで、じゃあってんで湯木美術館。あたしら庶民にはなんの関係もないあの吉兆の湯木貞一さんのコレクションを収めた小さな美術館ね。展示室は小さなビルのワンフロア。「千家十職 茶道具と懐石の器」っていうような企画展が催されておりまして、お茶なんてものはとんと不案内ではありますが、まあなんと申しましょうかカタチのよいものや色のキレイなものを愛でるのに不都合はありませんもんね。
まあ、知ってりゃもっといいってのはわかってんだけどさ。
で楽茶碗の名品とかを見せてもらったわけですけどね。うーん、なんか既視感あるっつうか、ついさっき藤田美術館で見たものとけっこうジャンル似てない? そういえばあちらさまも茶道具中心だったしなあと湯木美術館見終わって出がけにふと受付でもらったチラシに目を落としたらあなた。
そいつには国立民族学博物館の企画展「千家十職×みんぱく 茶の湯のものづくりと世界のわざ」とありましてさらに、「国立民族学博物館&26ミュージアム施設 関連企画『茶の湯の世界』」となってるじゃございませんか。ウラ面をば見ますと藤田美術館は「日本のやきもの 桃山・江戸の茶陶」3月7日〜6月14日、湯木美術館は「千家十職 茶道具と懐石の器」3月14日〜6月14日。ううむ。なるほど。それでなのね。
つか、おれがウカツなだけすか。
ということでずっと見ていきますとくだんの東洋陶磁美術館も出てんの。「鈴木正男氏寄贈 浅川伯教が愛した韓国のやきもの」4月4日〜7月20日。その下に小さくカッコ書きで「休館日 3月24日〜4月3日」
先に湯木美術館に来てこのチラシ見りゃよかったんじゃん。
このチラシ見て民博にも足を伸ばしてみたいと思ったんですけども、こいつもその日は水曜で休館の日。ついてないときはついてないもんですね。まあ次の楽しみができたってことで、とりあえずここはおさめときましょうかね。次回攻撃目標は東洋陶磁美術館と民博で決まり。
えーそのあと虎吉さんと淀屋橋駅で落ち合って京都。夕方5時から翌3時過ぎまで10時間ちょい。いやー久しぶりに痛飲しましたが中身省略。
またやろうね虎吉っつぁん。
えーひとつ憎まれ口を叩いておきますけども、あれですよ。このお茶にかかわる展覧会とか美術館とか行きますてえと必ずいる見物客に和服のおばさん軍団てのがあります。こいつらというのがまあようするにどこでどんなセンセにお茶習ってんだか自分らがセンセなんだか知らないけども、まあお茶関係者なんだな。
まあこいつら見てると現代日本の茶道なんてものはまあロクなもんじゃないってことが一目瞭然。とにかくどこ行って見かけたって例外ゼロでこいつら徒党を組んで声高にくっちゃべりながら会場をのし歩ってんだよ。いやすごいもんだね。というわけで今回もわたしら善良な市民が巻き添えを食ったわけでございます。
草葉の陰で千利休は泣いてるでしょうか。
いやいや千家子々孫々の商売繁盛のアカシとていたくお喜びでございます。
これでおれが腹切った甲斐もあったってもんよ。
まあいいや。
お茶もいいけど、その前にどっかでふつうの躾けをされてこいや。
というわけで翌日は中川くんもかくやとばかりの酔眼朦朧。たぶん前の日に東洋陶磁美術館ふつうに開いててじゅうぶん見物してたらもう翌日はそのまんま新幹線乗って帰ってたと思うんだけどさ。なんかこの物足りなさといいましょうか満たされないものがたまってるといいましょうか。
で、こんだは上賀茂神社近くの高麗美術館。ここもまた個人コレクションを軸にした小さな私設美術館ですけどね。読んで字の如く朝鮮半島の文物民具をまんべんなく収蔵した美術館。
たぶんコレクションにかけたお金のタカとか蒐集品おのおのの美術的価値とかからいったら、この高麗美術館が今度回ってきたなかじゃもしかして一番格下なのかもしれませんけど、なんていうんですかね、コレクターの志の高さみたいなとこではぜんぜん負けてない、つか一番高いんじゃないかとおれは思ったね。
二日酔いだったけど、これはよいものを見せてもらいました。
写真はそのあとお参りした上賀茂神社の屋根と空。
境内の御所桜は三分咲きくらいだったかな。
めでたしめでたし。
by god-zi-lla
| 2009-03-27 12:06
| 物見遊山十把一絡げ
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