神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

豆アジの南蛮漬け

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晩メシのオカズってのはめったに写真撮ったりしてないんですじつは。このブログの食い物エントリーは9割以上が昼メシとパンのことだもんね。あとさいきんはお役御免になっちゃったけどムスコの弁当。

晩メシは写真なんか撮ってらんないもんな。昼メシと違って何品も作ってるしさ。忙しくてそれどこじゃありません。ハラ減らした家族が待ってるわけだしね。だいちそんなことしてたらせっかくの熱いモンは冷めるし自分だって一刻も早く食いたいしね。だから、いくらウマくできたなあと思っても、料理本作ってるわけじゃないんだから写真撮るなんて寄り道はしないでサッサと胃袋ん中にほりこんじゃうの。

料理本とか雑誌の料理ページってば、あの撮影されたお料理ってのがじつは食べらんないケースってのがけっこうあるんだってね。
照りを出すために油塗ったり、湯気出すために熱湯差したり。はたまた素材の発色優先で生煮え生炊き生焼けの状態で撮影したり。よーするにそのレシピどおり作ったって、その写真のような姿かたちにはなかなかならないことが多いってわけだな。

つまり店頭効果ってやつかな。

そういえばウチにある料理本で、すごく役に立ってる何冊かってどれも写真がちょっとくすんだ色だったりするな。よーするにあんまり小細工せずに出来上がったありのままに近い状態を押さえてんでしょうな。だから写真も情報のひとつとして実際作ってみたときに、ちゃんと役に立つ。

それはおいといてだな。豆アジの南蛮漬け。夕飯のオカズではあるんだけども珍しく写真として残ったのはつまりこれが前夜の残り物だってことなわけだ。だから本格的に晩メシのしたく始めるまえに器に盛り付けちゃたのね。だから写真も撮れたと。

いやまあもちろんそうではあるんだけど、さいきんこういうごく小さい文字通りの「豆アジ」って売ってなかったもんだからさ。おーこれはもしかしたらこの世の見納めになるかもしらん。そこまで言わなくたって次いつ食えるかわかんないし、それで撮ってみたのでした。体長5センチ未満。1皿180円。数えてみたら都合77尾。サンセット77。ハイ、クーキー! イエイ! 違うって。

ここまでちっこいとゼイゴはおろかハラワタだって取らなくたっていいかなと思ったんだけどね。まあ家族のなかには苦手なのもいるもんですからチマチマチマチマチマチマチマチマ、77尾下拵えをしてから空揚げにしました。

いやーでも1日たった姿なんでタマネギとネギの色がもうみごとなもんです。この南蛮漬けって魚食うのも勿論ウマいわけではありますが、この一緒に漬け込んだタマネギやらなんやらがね。こいつがまた結構なモンなんですよね。ヘタしたらこっちのほうが楽しみだったりしてさ。

とくにこのごく小ぶりの豆アジですから、なおさら主役脇役の差が小さいもんね。
タマネギと豆アジの南蛮漬け、って言ったほうがいいくらい。

見かけたら、また作ろう。

入荷次第で作ってるもんだから、その日の献立はヘンなことになっちゃったりするんだけどね。
この写真のぶん作ったときだってカレーにこれの組み合わせだもんね。
福神漬けの代わりにタマネギでもつまんでくださいませ、てなもんです。

まあ家庭料理だからね。いいんですそれで。
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by god-zi-lla | 2009-07-04 11:19 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(0)