神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

レコードはかせ

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「この1さつでキミもかいじゅう博士だ」とかね。

そういう少年雑誌の惹句に心躍った日々がよみがえっちゃった。
「アナログレコード入門」なんていう思考停止つか判断中止つか、そーゆー文字が表紙にならんでるよりよっぽどいいですね。

あ、ホントにそんな名前の特集やった雑誌があったならスマン。
これはあくまでも仮定のハナシですから。仮定のね。

しかしまー仮定でもゲンジツでもつまらんもんはつまらんけどさ。わははは。

とにかくまあこのタイトル見ただけで買うことに決めてから中身読んだんだけど、初めて知りましたなんてことはさすがにこちとらもレコードと半世紀近く付き合ってるからそうそうないんだけどさ。DJ雑誌だからどうこうってことはぜんぜんなくて、むしろDJ用途じゃこうだけどオーディオだとこんなふう、みたいな見方がとても面白いしタメになります。

あと、いかにも町工場っぽい雰囲気で撮れてる東洋化成のプレス工場内の見開き写真なんてのが、なんかすごくいい感じでおれは気に入りました。ハッキリいってこういう写真だけで「レコード工場萌え」みたいな特集だったとしてもぜんぜんオッケーす。そんなもん作るわけないでしょうけど。

それと同じ路線の面白さだと「連続写真で見るレコードができる瞬間」つう見開きページもいいよねえ。これも最高。

19枚の分解写真(古過ぎるか)で同じく東洋化成のプレス工程を追ってるんだけど、なんど見てもぜんぜんわかんないの。キカイの動きがわかんない。あーこことここが違ってるから動いてんだなー、みたいな。まるで間違い探しクイズじゃんか。これってこの記事自体がシュールなのか、それともおれの老眼の度が進んじゃったせいなのか。

でもね、オーディオ用のフォノイコはたいがいクラシック向きに音作りしてあるからDJ用途には低域が膨らみすぎて向かないなんていうことが書いてあって、あーなるほどそういうもんなんだろうなあとかね。よーするにそういう視点から見ればオーディオ機器だってほんとはフラット指向でもなんでもないんじゃん。たんに相対的なもんなんだろうなって。

あとレコードプレーヤーを持ち運ぶときの注意事項なんてことが書いてあったりするのが、さすがDJ雑誌だよねえ。オーディオマニアもたまにはレコードプレーヤー持ち歩いてみても楽しいかもしれないよな。そんなわけねーって。

まあ大特集というわけでもないし古手のオーディオマニアには目新しくもないし参考になるわけでもないかもしれないけど、特集のタイトルから中身まで、おれは楽しみました。880円。

つことで、こんなのもどうぞ。



Commented by mono-mono at 2011-04-09 09:28 x
GROOVEは良いッス。
この特集も素晴らしすぎます。
ただのDJ雑誌と思ったら大間違いっす。
ある種の音楽好きにはたまらん内容っす。
毎号必ず毎号立ち読みしてます(立ち読みかよ:笑)
Commented by god-zi-lla at 2011-04-10 06:55
mono-monoさん。こういう、「芸」のある雑誌ってのはいいっすね。
今回、本屋で平積みになってたので特集タイトルが目に入り初めて手に取りました。

侮ってたわけじゃないけど、気がついてなかったっす。
おれの本屋におけるアンテナの張り方にモンダイありですね、きっと(笑)
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by god-zi-lla | 2011-04-07 17:22 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)